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「プレスリリース 見られてない」は本当?2019年の結果から語る

この記事は【広報LT大会(Lightning Text) #PRLT Advent Calendar 2019】に参加しています(2日目!)

いくつになっても、イルミネーション大好きなのでこの季節結構好き🎄

初めましての方は初めまして!現在、フリーランスで広報を担当し、取材&ライターもちょこちょこやってる平理沙子(not 平子理沙)です。

広報は2016年夏からスタートしたので、なんだかんだもう4年目...やればやるほど学ぶこと増えてgkbrですが、昨年のアドベントカレンダーも参加させて頂き楽しかったので、今年も書いてみます!

テーマは「プレスリリース」について。

「プレスリリースは見られてない」は本当?


ここ2〜3年(もっと前から?)言われている、

「プレスリリースもはや見られてない」問題。

たしかにFAX(特に宛名のないもの)は裏紙となるエシカルな世の中になり、メール(特にGmail)すら自動的に仕分けされてしまう昨今。私自身も、不特定多数宛のメールマガジンってほとんど読まなくなった気がします。

そんな世の中で「プレスリリース見られてません」みたいなことを言われると、なまじ納得感もあるが故に「書いてて意味あるのかな...」と思ってしまいますよね。

しかし2019年、15本以上プレスリリースを書いた私は、実感しました。


「本気で伝えたいと思ったプレスリリースは、見られている」と。


実際今年書いたプレスリリース経由で、WEBはもちろん、新聞・雑誌・テレビの取材も複数ありました。

今やSNSの効果もすさまじく、Twitterの波に乗ってトレンド入りすればそれだけでメディアに類する効果があるし、SmartNewsにもPR TIMESタブがあります。

出してすぐの取材につながらなくても、半年以上経ってから「あのリリース見た時から、近い企画が出たらご連絡しようと思っていて、やっと連絡できました」みたいなパターンもあり。

🙆‍「やっぱ、プレスリリースってすごい!見られてる!」


と、ここまでなんかめちゃめちゃ偉そうな成功した風な書き方してますが、うまくいったのは15本のうちのたった数本です。現実、波風立たせられなかったものの方が多いです😭(ナイストライ...)

来年、いや今年の残り数週間の打率を上げるためにも、今年1年試行錯誤した中で、自分なりに気づいた「ここに力点置くといいんじゃないかポイント」を、3つ挙げてみます。


1:タイトルとアイキャッチに命かける

言わずもがなである、「タイトルとアイキャッチ」の重要性。

情報があふれる時代、webコンテンツに訪れたユーザーは「3秒」で読むor読まないを判断する、とも言われています。
TwitterなどSNSのタイムラインだと、コンマ何秒の世界かもしれない。

そんな中で、リリースを読んでもらうためには、どれだけ内容が優れていたとしてもタイトル&アイキャッチで引き込まないとクリックしてもらえない現実。

まだまだ私もここが一番課題なのですが、だからこそ1人でやろうと思わない。

コピーライターの専門家でもない限り

徹底的他社研究と、徹底的メンバー巻き込み作戦

しか、やりようが無いのかなと思っています...(得意な方、助けてー!)

つまりどういうことかというと、下記の通り

①自分が心に刺さったタイトルやアイキャッチのリリースや記事、プッシュ通知とかをこまめにスクショして、フォルダにためる

②タイトルはとにかく量を出して、チームメンバーに相談

①はそのままですが、自分が心に刺さったクリエイティブやタイトルをとにかくスクショして集める。そして、前田さんの「メモの魔力」で言うところの「抽象化」をしてみる。

②は、やっぱり自分でずーっと考え続けてるとゲシュタルト崩壊してきて、何がピンとくるポイントなのかわからなくなってくるもの。チームや近い部署の人に、直感で意見してもらうのが良い気がしています。

2:不要な二項対立を生まない

これは今年の大きな学びなのですが、1で述べたようにタイトルを立たせようとしすぎるあまり、エッジが利きすぎて何かを否定してしまっている、という図式が昨今のWEBコンテンツではよく見られる気がしています。(ある意味、煽りタイトル的な)

決して悪気があったわけでなくとも、自社サービスの良さをPRしようとする思いの裏返しで

「自社はよくて、他はだめ」
「この(リリースで発表した)新サービスはいいけど、これまでの既存産業はだめ」

みたいな構図になってしまうこと、熱心な広報担当者さんほど、もしかすると心当たりがあるかもしれません。

(私も今年になってこれを考え始めるようになり、今まで自分が書いたリリースや記事がこの図式になってなかったかなーと少し心配...。)

ただ、やはりそれは否定された方の気分は悪気がなくても害してしまいますし、第三者にとってもシェア/報道しにくくなってしまうもの。

ここも、1と被りますが、必死に書いてる自分だけでは気づかないポイントだと思うので、自分以外の誰かにリリースを見てもらって(これは1と違って直感的というか、ちゃんと見てもらった方が良い)いろんな目線をいれるのが解決策なのかな。

とはいえ「二項対立にしない」ことだけ考えて、良い子ちゃんリリースすぎても、今度は報道する側の立場に立つとどこをフックにすればいいのか問題が発生するので、こちらもバランスかなと。


3:基本的な文章力向上教室

最後に大事なのは、やはり基本に立ち戻って文章力。

文章力とはいえ、リリースは芸術じゃないので、伝わればいいわけなのですが。そうした目線において、有名本ではあると思いますがこの本がおすすめです。

この本では、「良い文章」=「完読される文章」と定義していて、まさにプレスリリースを含めた企業のWEBコンテンツのほとんどがゴールとすべきところについての方法論が書かれています。

その他、文章の構成の仕方から、漢字・ひらがな・数字のバランスや重複の削り方などテクニック的な話も網羅されているので、読まれていない方はぜひ読んでみてください!

とはいえ、これもやっぱり自分だけで良いもの作ろうとすると難しいもの。客観的に見て全く論理的でないのに、自分の目線だけで見てるとふんふんと書き進めちゃうこともあるものです。

この点においても、誰かの目をしっかり通してもらうことをおすすめします。

結論:日頃からアイデアストックと巻き込む関係性を

以上、3つのポイントをまとめましたが、みなさまお気づきでしょうか。

正直、何を「結論」とするかは書き進めるまで特に考えてなかったんですが...

全部、「誰かの目を通すように」と書いてるw

実際ひとり広報の方もたくさんいらっしゃると思いますが、一人で考え続けていると、やっぱりゲシュタルト崩壊してくる。

それは文字とか文章といった細かいところから、タイトル・全体の構成など大きな流れも含めて。

リリースって締め切りが決まってて、それに合わせてタイトなスケジュールの中素材集めて必死に書くのがほとんどで、それが故にほぼ一人で完結させて、最後に誤字脱字や仕様の誤りがないかだけ確認依頼!

みたいになりがちだと思うのですが、本気でリリースを届けたいのなら「より伝わりやすくするために」を議論するタイミングを踏まえて逆算したスケジュールを引くべきだ、と。2019(自戒をこめて)


自社の大事なプレスリリースに手を貸したくない!という仲間はいないはず。

もちろんお願いするタイミングや、どうしたら見てもらいやすいか(URLで送る?印刷する?それともスクショ?)という工夫は必要だと思います。

仲間をうまく巻き込んで、たくさんの人に見てもらえるプレスリリースを書いていきたいですね🔥

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2日のめちゃくちゃぎりぎりとなってしまったけど、なんとか間に合ってよかった!アイキャッチは結構気に入ってる👏w

今後もAdvent Calendarは面白そうなPR話題で続いてますので、お楽しみに〜!(誰目線)Happy Holidays!🎄

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