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2020年 ベストアルバム

年間ベストの記事や投稿が目立つ時期になってきました。わたしも2020年一年間を振り返り、よく聴いた音楽ををまとめていきたいと思います。アルバム単位で良かったものと曲単位で良かったものをわけて整理しています。

まず、この記事ではアルバム単位で良かったものをご紹介します。

HAIM - Women In Music Pt. III

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ロサンゼルス出身三姉妹バンドの、世界が待ちわびたであろう3枚目のアルバム。ハイム、本当に毎回最高な音楽を生み出してくれます。西海岸の風が感じられるような爽やかなインディー・ロックをベースに、時折響くバリトンサックスの音色がとても心地良いです。三姉妹の陽気さが反映されたようなメロディーを聴いていると、こちらも明るい気持ちになります。昨年発表され繰り返し聴いていた「Summer Girl」と「3am」が特にお気に入りです。

Logic - No pressure

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今年引退宣言をしたロジックの6枚目でありラストアルバム。世間からの視線やSNSの影響が引退の一要因でもあることを語っていることを受けると、"No Pressure" = プレッシャーの無い、と付けられたタイトルが感慨深いところ。2019年には小説の執筆でファンを驚かせ、音楽だけにとどまらない多才な面が感じられるアーティストです。引退宣言後Twitchと契約を結んだということで今後は配信に力を入れていくのでしょうか。「Hit My Line」がお気に入り。

J HUS - Big Conspiracy

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ロンドンのラッパーJ HUSが今年発表したアルバム。J HUSは、ヒップホップ、レゲエ、グライムなど複数の音楽要素を取り入れた「UKアフロビーツ」の代表アーティストです。2018年にナイフ所持で逮捕されたJ HUS、釈放されるもその後の音楽活動は制限されることも多かったようで、タイトルのBig Conspiracy(陰謀)は彼の苦労や世間に対する想いから来ているのでしょう。反面、楽曲はアルバム通して非常に心地良く、特にバーナ・ボーイを客演に迎えた「Play Play」、エラ・メイを迎えた「One and Only」がお気に入りです。

LEX - LiFE

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今年はLEXに引き込まれた年でした。独自の世界観が感じられたり、曲によってフローが全然違ったり、楽曲は結構聴いたつもりですがまだまだ未知の魅力が感じられるアーティストであると思います。2002年生まれの彼、国内ヒップホップシーンの中心の一人であることは間違いないでしょう。本作では、以下でも紹介した「Romeo & Juliet」がお気に入り。

Internet Money - B4 The Storm

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ロサンゼルスを拠点にするプロデューサー集団でありアーティスト、レーベル・・と謎が(肩書が?)多いインターネット・マニーの1stアルバム。今をときめくというか、毎週チャート首位を競い合っているような人気ラッパー達がこぞって参加している作品です。LAの豪邸で共同生活をしながら楽曲制作を行うというスタイルも驚きです。トラップミュージックではありますがキャッチーなメロディの曲が多くヒップホップ好きでなくても聴きやすいアルバムでしょう。TyFontaineとTheHxlidayが参加している「Let You Down」はよく聴きました。

藤井風 - HELP EVER HURT NEVER

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藤井風にも魅了された一年でした。「何なんw」を初めて聴いたときの衝撃
たるやです。今年の始めの頃はシングル単位でいくつか配信があるだけでしたが、1stアルバムのリリース、怒涛のMV公開、武道館ライブとどんどん人気が上昇していき、彼にとってもきっと怒涛の一年だったのではと思います。武道館公演も久しぶりのオフラインライブだったのでとても印象に残っています。

Ty Dolla $ign - Featuring Ty Dolla $ign

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『Featuring Ty Dolla $ign』という、キャリア上客演が非常に多いことから自虐的につけたタイトルが話題になりました。各方面、多数のゲストを迎えていますが、どの曲も彼の存在感が強く感じられ、アルバムとしてもまとまりがあるのは流石という印象です。本作に収録された「Ego Death」もKanye West、FKA twigs、Skrillexという異色のメンバーを迎えつつも楽曲として統率がとれているのも彼のボーカルの力でしょうか。収録曲のなかでは、「By Yourself」と「Tyrone 2021」もお気に入りです。

Megan Thee Stallion - Good News

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怒涛の一年だったMegan Thee Stallionの1stアルバム。こちらについては以下の記事で語っているので読んでいただけると嬉しいです。「Work That」と「Don't Rock Me to Sleep」がお気に入り。

RINA SAWAYAMA - SAWAYAMA

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ロンドンを拠点に活動する。新潟県出身のリナサワヤマ。名字をタイトルに冠したアルバムです。これはよく聴きました。日本とロンドンの間で揺れるアイデンティティを歌った歌詞と、マイノリティへの理解。多様性を実現するにあたり、社会に残る問題や偏見、差別との葛藤が感じられました。ニュージャックスウィング調の「Love me 4 me」、ラブホテルを題材にした「Tokyo Love Hotel」が気に入っています。

(ベストソング編に続く)

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