ロシアの情報戦 その68：三橋貴明/竹中バッシング
【概要】
やたらと竹中平蔵元大臣を批判している人物です。元サラリーマン。責任のある立場についたこともないだろうし、何かを成し遂げた実績があるわけでもないのにやたらと騒いでいます。
同時にこの人、参政党関係者とも対談等で頻繁に絡んでいます。
中露の情報機関がやたらと反ワクチン・デマを巻き散らしているのを見ると、「中露は日本の弱体化を狙っているのだろう」と誰でも想像しますよね。参政党と頻繁に関わる人物が竹中バッシングをやっているとなると、ちょっと気になります。中露による日本社会の弱体化を狙った一種の陰謀論かも？？？
【経歴】
中小企業診断士で評論家。元会社員で、インターネット掲示板の2ちゃんねるでの発言（ハンドルネームは「三つ子の赤字神」）をきっかけに評論家としてデビュー、だそうです。
【参政党との関わり】
①「三橋貴明 参政党 YouTube」で画像検索してみました。これだけヒットしました。三橋貴明は対談等で何度か参政党に絡んでいるようです。
②「三橋貴明 林千勝 YouTube」で画像検索してみました。三橋貴明は林千勝にも頻繁に絡んでいます。
③因みにですが、「日本の没落を望む7人の反日主義者」という三橋貴明の著作をナナメ読みしてみました。以下の陰謀論者用語が混入していました。
・グローバリスト
・国際金融資本
・グレートリセット
DS陰謀論にハマった人を竹中バッシングに誘導するために書いている、、、とみるのは邪推ですかね。因みにですが、この本の中では竹中元大臣を「国際金融資本の代理人にしてグローバリスト」と紹介しています。目覚めた人（DS陰謀論にハマった人）がこの本を読んだら、どう反応するでしょう？
④因みにですが三橋貴明は積極財政論者のようです。もう50年近く積極財政を続けているのに日本経済の競争力は低下を続けています。財政出動では問題解決につながらないことは既に明白です。だらしなく借金を続ける日本政府とそれに中毒的に依存する日本経済に対する外国からの信頼は失われつつあり、もはや円安の進展は不可避です。ここで更に積極財政を主張する意味が理解できません。日本をダメにするために喋っているとしか思えません。
⑤三橋貴明は「日本経済には本当は底力がある」的なタイトルの本を書いています。WIKIに掲載されていた著作一覧から2009年～2012年の分をピックアップしてみました。
本来は危機感をもって行動を起こすべき場面でこういう「本当は実力が高いから大丈夫」的な主張を展開することはは有害です。日本経済は年々競争力を失っています。現実を直視して対策を打たないと大変なことになります。
【竹中バッシング】
①Googleで「竹中平蔵 犯人 YouTube」で画像検索してみました。竹中元大臣を批判するタイトルの動画が数多くヒットします。
②竹中元大臣本人が竹中バッシングについて語っている動画があります。動画はこちら。
①大臣時代に受けたバッシングは予想外だった
②マスコミからの批判は根拠がなく署名もなかった
③おそらく官僚がマスコミにネタを提供していたのだろう
④引退後15年経っているがいまだにバッシングの対象である
⑤ネタにされていると思っている
などなど。
③ネットを色々検索してバッシングの論点をピックアップしてみました。
１：非正規雇用を増やした張本人である
→終身雇用制度には限界が来ていたので必要な対処であった
２：ベーシックインカムに関する提案は経済オンチである
→思考実験として提案しているに過ぎない
３：パソナの株を持っている
→大して持っていない
４：住民税脱税疑惑
→どうでもよい
というわけで、実はまともに耳を貸すべき議論はありません。
④Googleで「竹中平蔵 三橋貴明 YouTube」で画像検索してみました。数多くの動画がヒットします。三橋貴明は竹中平蔵批判の急先鋒です。
⑤三橋貴明は竹中元大臣の何を批判しているのでしょう？「竹中平蔵教授の『反日』経済学」という書籍をチェックしてみました。
１：プライマリーバランスの黒字化を目指したのがいけなかった
２：竹中元大臣がパソナの会長をやっているのは利益相反
という主張のようです。１は三橋貴明が間違っていて竹中元大臣が正しいです。２は良く分かりませんが、おそらく大したことありません。
⑥Twitter上での竹中バッシングを覗いてみました。「369不動」というアカウントを見てみます。パソナに絡んで竹中元大臣を批判するTweetを投稿しています。
⑦369不動によるワクチンに関する投稿を検索してみました。沢山ヒットします。これは及川幸久の動画を引用している反ワクチンTweet。
⑧369不動によるウクライナに関する投稿を検索してみました。沢山ヒットします。これはタマホイの動画を引用しているTweetです。ゼレンスキー大統領を貶める内容です。
⑨369不動によるディープステートに関する投稿を検索してみました。沢山ヒットします。これはタマホイの動画を引用しているTweetです。DSを敵視する内容です。
⑩369不動によるトランプに関する投稿を検索してみました。沢山ヒットします。トランプがDSと戦っているという内容です。
⑪こちらのアカウントも竹中バッシングをしています。
⑫露骨なフェイク・アカウントです。親露Tweetです。
⑬反ワクチン／護憲／反緊急事態条項／反マイナンバーを主張しています。おそらく中共の絡んだ工作員アカウントでしょう。動画の女性はエリザベスというデマ師です。ルパン小僧がよく引用していました。
⑭東アジア友好連帯というアカウントも小泉・竹中構造改革をヒステリックに批判しています。
⑮このアカウントによると、ロシアは侵略者ではないそうです。
⑯反ワクチンのスタンスです。
⑰絡んできたので論争を仕掛けてみました。
相手は「アホか」くらいのことしか言えません。中身を理解せずに、依頼者から指示された通りにバッシングしているだけなのでしょう。議論には対応できないようです。
⑱Twitter上での簡易チェックは以上です。反ワクチン／親ロシア／親トランプ／反DSに関連したデマを垂れ流すアカウントが竹中バッシングを拡散させていました。
【竹中元大臣の実績】
竹中元大臣が2002年に取り組んだ不良債権処理と2005年以降に取り組んだ郵政民営化に関して一国民の立場で述べさせてもらいますと、立派な実績だと思います。
不良債権処理に関して言えば、1991年～1993年のバブル崩壊以降に懸案となっていた問題であり、当時は「下手に触ると金融システム全体がクラッシュする」と指摘されており、根本的な対策がなされないまま10年間放置されてきた問題です。
郵政民営化に関して言えば、当時は郵政が取り扱う郵便／貯金／保険／郵便局の各事業は公務員が取り扱っていたわけであり、ぬるま湯の仕事ぶりになりそうだとは想像がつきます。この人たちをいきなり市場原理の荒波に放り込もうとすれば、当然抵抗します。
抵抗勢力を説得しながら、巨大で複雑な事業を分社化しながら民営化する作業が簡単ではないことは、誰でも想像がつくと思います。政治家の立場で現状把握／プラン作成に関与し、主旨を国民に説明し、民営化を実現していった実行力は、見事の一言です。
双方とも官僚では解決できない問題だったことがポイントだと思います。官僚には、無謬性に捉われ縄張り争いに明け暮れる習性が備わっているそうです。想像つきます。
例えば郵政民営化と言った課題に取り組もうとすると、総務省も金融庁も関係者になるわけで、官僚同士では問題を解決できません。政治家のリーダーシップが必要になってきます。竹中元大臣は著書に、「戦略は細部に宿る」と書いていました。複雑な話を細かくチェックしながら進めていったそうです。激務だったそうです。
中露にとっては「こんな有能な政治家が出てきたら日本が力を盛り返しかねない」と思える存在でしょうね。私は、竹中バッシングを裏で煽っているのは中露だと思います。竹中元大臣自身は「なんでこんなにバッシングされるんだろうなぁ。ネタにされているんじゃないかなぁ。」とおっしゃっていました。悪口に鈍くていらっしゃいます。
【YouTube広告から】
＜1本目＞
この動画は三橋貴明の書籍を宣伝する広告です。タイトルからして「竹中平蔵より悪い反日主義者とは？」となっています。「アマゾンで1078円の書籍を特別に100円で提供する」との内容です。じゃあどこから広告料が出ているの？という話になりますよね。
＜2本目＞
この動画は堤未果という人のの書籍を宣伝する広告です。この書籍は「日本の政治／経済を操る黒幕がいて、日本からお金を吸い取っている」という陰謀論を唱えているようです。広告の中で「黒幕が竹中平蔵氏に郵政の民営化を指示した」と主張しています。嘘です。
＜3本目＞
この動画は藤井厳喜という人の書籍を宣伝する広告です。この書籍は「ベーシック・インカムには裏がある」と主張しているようです。更に、動画にはニューワールドオーダー（新世界秩序）という単語も含まれており、陰謀論にハマった人には訴求力のある宣伝になっています。広告自体には竹中元大臣の名前は出てきませんが、竹中バッシングにつながりやすい内容になっています。
上記の3本ともナレーションや画像の雰囲気が似ていいて、視聴者に陰謀の存在を連想させるような作りになっています。竹中バッシングを裏で操っている人物が作っているのかもしれませんね。
【補足１：参政党による竹中バッシング】
①参政党が陰謀論的な竹中バッシングを拡散させています。
稲村公望は元郵政官僚で郵政民営化に反対していた人物。佐藤和夫主催の即時停戦デモにも参加していました。こういう日陰者をロシアは利用するのでしょうね。
②参政党の街頭演説会で喋る中学生、今村日出也が郵政民営化を批判しています。竹中バッシングの一種です。
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