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エンターテインメントの視点から生まれる新たなまちの賑わい、未来のインフラを創る【株式会社GATARI】

R6年度「たけはらDX」採択企業のうち、今回は株式会社GATARI(以下、GATARI)をご紹介いたします。

GATARIは、施設に追加の設備を一切施工することなく施設空間に多様な体験を提供し、空間価値を最大化できる Mixed Reality(=MR)プラットフォーム「Auris(オーリス)」を運営するスタートアップ企業です。

※MR(Mixed Reality)とは
リアル空間とデジタル空間がシームレスに融合し(ミックスされ)、リアルなモノとバーチャルな情報を等価に表示・操作することができる状態のこと



なぜやっているか

GATARIは「今までにないエンターテインメントから未来のインフラをつくる」という壮大なビジョンを掲げ、MR技術による、デジタルとリアルがシームレスに繋がる社会を目指しています。
スマートシティや豊かな街づくりの一端を担うことも実現していきたいことの一つとして考えており、現実世界の建物や街全体をデジタル上で再現し、現実空間とデジタル空間のデータをリアルタイムで結びつけることで、エンターテインメントにとどまらず、観光や教育、研修などのさまざまな分野で活用が進んでいます。

ユーザーがスマートフォンで簡単にMRを体験できる仕組みを提供しており、商業施設やイベント会場での新しいエンターテイメント体験を生み出します。
例えば、ある歴史的な街を訪れたとき、ユーザーの動きや選択に応じて歴史的なストーリーや音響効果が展開し、まるで自分が物語の中に入り込んだようなリッチな体験を提供することが可能です。
このような体験は、従来のガイドブックや音声ガイドをはるかに超える、没入感のある新しい旅の形を提案します。

どうやっているか

Aurisは、空間をスマートフォンでスキャンし、現実空間上にアプリを通さないと見えないセンサー(=ジオフェンス)を配置します。
アプリを起動させたデバイスを持ったユーザーがジオフェンス内に侵入/退出する等の項目をトリガーに、デバイス上で音声を再生したり、ポップアップを表示させる等の演出を動作させることができます。

Aurisを使えば施設を舞台に様々な演出が可能です

空間のスキャンからコンテンツ制作、管理編集、配信公開までをスマートフォンでワンストップかつノーコードで行うことができ、一度スキャンを行えば遠隔からでも体験の配信や編集が可能という運用性の高さが強みです。

Aurisの使い方

Aurisは使い方や操作性も簡潔で、MRに関する専門知識がなくても設定や管理ができるようになっているのも特徴です。

Aurisでは空間のスキャンからコンテンツ制作、管理までもスマートフォンでで実行できるという運用性の高さが強みです。

①空間をAurisアプリでスキャン
Auris Editorがインストールされたスマートフォンで空間をスキャンします。50㎡程度のスペースなら約1分でスキャンが可能です。

②ジオフェンスを3次元配置
スキャンした空間データに基づき、ジオフェンスを配置し、コンテンツ(演出)を設定していきます。
ユーザーが特定エリアに入退場するタイミングで自動的にコンテンツを起動させるなど自由に設計ができ、提供する内容に応じて様々な演出を簡単に実現することが可能です。

③ワークスペースごとに管理・配信
施設やクライアントごとに独立した「ワークスペース」を作成し、それぞれ異なるコンテンツを管理・配信できます。

たけはらDXでの取り組み内容

そんなGATARIは町並み保存地区や「うさぎ島」として知られる大久野島など、歴史ある観光資源を有する竹原市にて、没入型の体験によってその魅力をより体感できる特別な観光コンテンツの創出にチャレンジします。

本実証事業を通じて、既存の観光資源の魅力を再発見・向上する観光コンテンツを創出することで、
●観光客の誘引を通じたまちの賑わいを創出すること
●回遊性の向上や滞在時間の長期化、さらには観光消費の活性化を促進すること
を目指します。

具体的な取り組み内容は下記の3つです。

①歴史的建造物でのイマーシブガイド®︎の開発

イマーシブガイド®︎ とは、GATARIが提供する、Aurisを活用した文化財施設向けの没入体験型ソリューションです。
たけはらDXでは、竹原市の旧松阪家住宅と酒蔵交流館を舞台に、当時の暮らしぶりや竹原市の代表的な産業との関わりを知ることができる没入体験を創出します。訪れた人々が目にする文化財の背景にあるストーリーをより深く味わうことのできるガイドコンテンツを作っていきます。

②マーダーミステリーと宿泊体験の連携

R5年度のたけはらDX採択企業である株式会社Sallyが企画・制作したマーダーミステリー(以下、マダミス)『笑む兎は月へと跳ねる』や現在開発中の周遊マダミスの体験中に、ユーザーがさらにエンターテインメント性ある体験ができ、かつ竹原市についても知ることができるコンテンツをコラボレーションによって創出します。

『笑む兎は月へと跳ねる』の詳細については下記の記事をご覧ください。

③R7年度以降の町並み保存地区周遊体験の企画

竹原市観光協会とともに、町並み保存地区を周遊する体験について企画検討を進めていきます。

①~③はそれぞれ相関する仕掛けになっており、いずれかを体験した利用者がまた別の体験に興味を持つことで、回遊の幅が広がることを期待できる点も、今回の取り組みのポイントです。


GATARIと竹原がコラボレーションする本プロジェクトに関する情報は今後もこちらのnoteで紹介していきます。乞うご期待!!



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