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感情のしこり。

昨日、コンプレックスについてのコラムを書いていて、言葉の意味はもちろん分かってはいるけれど、そう言えば【コンプレックス】という単語を調べたことないかもしれないなぁと、些細な興味から辞書をひいてみた。

少し前に「note」に書いたように、原稿を書くときは「電子辞書」と「てにをは辞典」をよく使っていて。電子辞書がおもしろいのは、【コンプレックス】とひくと、広辞苑・日本語大辞典・明鏡国語辞典・日本語大シソーラス……異なる辞典に書かれているコンプレックスの意味がずらり一覧で出てくること。同じ意味でも、辞書によって書き方が違っている、表現方法が違っている、それがおもしろい。

コンプレックスに話を戻すと、明鏡国語辞典には──
①精神分析で、意識化に抑圧されて存在する、複合した感情・情緒のしこり。現実の思考・行動に影響を与える。
②劣等感。
と、記されていて。「感情・情緒のしこり」という表現が、なんだかとてもいいなぁと。コンプレックスを抱くとか、劣等感を感じるとかだと、マイナスの良くない感情のように受け止めがちだけれど、感情のしこり、情緒のしこりがあるという表現になると、どこか詩的で、自分の身体のなかに留まっているものとして愛おしさすら感じるような。言葉っておもしろいなぁと思ったわけです。

そして、自分自身の「感情のしこり」、いま抱えている「感情のしこり」について考える時間でもあって。なんと言うか、それ(コンプレックス)はあって然るべきもので、溜め込まなければ、自分なんてと卑下しなければ、人を良きほうへと成長させてくれるものなのではないかなって。

そんなふうに、もともとネガティブにものを考えがちだった私が、ポジティブに考えられるようになったのは、年齢・経験・環境ももちろんあるけれど、コメディ映画の存在も大きい。たとえば『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』。自分の容姿にコンプレックスがあるヒロインが、ジムで頭を打って気絶したことを機に、理想の自分に変身してしまったと勘違いをして、見た目は以前と変わらずなのに、どんどん輝いていく、本来の魅力を発揮していくというコメディで。笑いのなかに、めちゃくちゃ大事なメッセージ、自分が自分をどう見ているのかという気づきが描かれていて、大好きな映画のひとつです。

久々の「note」。ちゃんと更新していこうと思ったのは、いま流行りの「clubhouse」の影響もあるんですよね。夜な夜な映画を伝えよう!広めよう!と語っている映画人を見ていたら、私、仕事以外で伝えることを怠けていたなって、ハッとさせられた。文字で伝えるほうが自分に合っているので、世間話とおすすめ映画を「note」で綴っていけたらなと。

「また明日」って締めくくったら、また明日も書けるような気がするので(笑)、また明日。


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