仙台の夜は、今日も負けだった。迷走するファイターズの野球とは、どんな形を夢見ているのだろう…。

7試合目 ファイターズ2020 6/26  楽天生命パーク宮城 E対F  7対1

2、5、15、5 、14 、4      2、1、0、1、2、2   

何の数字か? 開幕からのヒット数とエラーの数。二桁安打の試合はあれど、エース格、苦手な投手からは全く打てない。チーム全体での打開策もなく、工夫もないまま負けてしまうのは、去年と何にも変わってない。

エラーはますます多い。原因は、わたしにはわからないが、ミスが伝染することは知ってる。今日は、チームで一番守備力のある中島卓也と中田翔でエラーしてしまった。

一方、楽天イーグルスは、積極的な走塁、しっかりとした守り、チャンスに畳み掛ける多彩な攻撃ーダブルスチール、セーフティバント、ピタピタ決めてくる。

「これは、強かった時のファイターズの野球だ」

長年ファイターズを見てきたファンが、何人も同じことを言っていた。わたしもそうだなって、思ったよ。さすが6年もファイターズにいたミキティ監督なのか。そもそもそういう野球を目指しているのか。

2016年に日本一になってから後のファイターズは、チーム作りに迷走している。どんなチームでどんな野球をやりたいのか、ぼんやりとしたままで、3年たち4年目になってしまった。

清宮幸太郎を育てきれないー初年度から体のひ弱さを露呈してたのに、チーム事情でしっかり土台から仕上げてく方法を取れなかった結果、さらに故障続きになってしまった。なんだか今シーズンの清宮幸太郎に生来の明るさや覇気は見えない。やはりなんとなくぼんやりとバッターボックスに立っているようにしか見えない。

うまく行っている時は、何だってうまくいく。誰だって表情は明るくなるし、楽しそうに見える。でもちょっとでもうまくいかなくなると、みんなで一緒に沈んでしまう。ダメな時にどうするか。打てない時に何をしようか。守れない時は、どのように考えだせばいいのか。一人一人は、一生懸命なのはわかる。でも一人一人、バラバラでは、野球という競技で勝つことは難しいんじゃないのだろうか。

栗山監督は、いつも「俺のせい」というけど。コンダクターの意図は、チームに届いているのか。2023年ドリームチームの完成形を目指すーのだとしても、こうぼんやりとしたままでは、チームの輪郭さえも見えてこない。

まず守り。そして攻撃は、ただ打てばいいってことじゃないって、イーグルスの野球は教えてくれてます。作戦の組み立てがあり、常に一つ向こうの塁を目指し、トータルで点をとる意識がある。ベンチと選手の間に意思の疎通がちゃんとあり、意図を汲み取ることができている。

ファイターズが、いつの間にか失ってしまったものを取り戻すには、どうしたらいいんだろう。わたしが考えることじゃないよ。でもファンがそう感じてるって伝えることは、無意味じゃないと思う。見たい野球のイメージは、あるんだって。

今のファイターズは、捕まえ切れていない。やりたい野球のイメージを。ロマンティックなだけでは、夢は完成しない。大谷翔平という夢を実現させた栗山監督こそ最もそれを知ってるはずだから。

栗山英樹、妄想野球の真骨頂を見せてもらいたい。誰よりも強い、そのイメージする力で。選手たちみんなに届けて欲しい。「ファイターズの野球」って何なのか。もう一度。

ファイターズ 3勝4敗








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