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日本の水を売り渡してはならないー世界のためにーわたしたちのためにー『水道、再び公営化!』岸本聡子著(集英社新書)

中身も大変重要ですが、とにかく文章が読みやすい。水道なだけに水のようにすっきり爽やかな文体。どんどん飲めちゃう😀 あっという間に読んでしまいました。だからといってちゃんと理解してるとも思えませんけど…何度でも読み返してみればいいんだ。各章とても面白いので、好きなところを読めばいいと思います。

世界の新自由主義ーグローバル企業による独占事業は、各方面に渡り欧米で始まる。水道事業は、水メジャーと呼ばれる大企業と20年30年の契約を結び民営へ転換されてきたが、契約満了とともに再公営化される自治体がどんどん増加している。フランスーパリ市、イギリスーロンドン、スペインーバルセロナの例を次々に挙げながら、民営化の歴史、経過、結果、現在を教えてくれる。

公営の弊害を声高に訴え、重なる債務を解消し、経費を削減する。民間に委託するだけでなく、高額の「運営権」を売却しお金を得ることが、各国、各自治体にとって民営化の価値だった。んだけど、どこの国でも結果は、経費が爆上がり、債務過剰、負債の全ては結局、市民、国民に貸せされる結果となり。再公営化の道を選ぶことになった。

といった、はっきりとした水道民営化の失敗と功罪が、世界で確立されているにも関わらず、日本=安倍自民党政権は、まさに周回遅れで「水道民営化」を進めようとしてる。
もう取引先がなくなったから、こいつら欧米かぶれなのに英語もできないアホだから騙したれって、カモだよ。カモにされてんだよ〜〜😭

わたしたちの国の美しい水。江戸時代、300年も前に世界一の治水事業と称えられていた、江戸の水路と下水管理。(パリに下水道ができたのは19世紀なんだって!びっくりだわ〜)
それこそ素晴らしいニッポンの誇りを、易々と捨て去り「全て民営化します」と世界に向かって、勝手に宣言した。炭鉱の息子、麻生太郎。

やっぱり、こんなこと許してはいけない。


なぜ世界中で格差と貧困問題が起こり、日本もそうであるのか、俯瞰的に理解できる良書でもありました。すっごく勉強になったよ! とにかくわかりやすいし、エンタメ的に面白く読めるので、水問題に関心あるとかないとかでなくても、なんで自分はずっと貧乏でいるんだろうとか、今の生活や世の中にぼんやりとした疑問や不安がある方に、特におすすめします😀

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