見出し画像

エース有原航平、鬼門田村を抑えるエースの投球ー今季初の無失点試合ー栗山英樹監督600勝目は、未だ続く道のー

ファイターズ2020 8/15 zozoマリンスタジアム M対F  0対9

8番でも4番の田村を抑えると本当に勝てるんだなあ。有原航平2勝目をあげる。

栗山英樹監督で9年目。近年では珍しくなった長期のプロ野球監督。リーグ優勝2回日本一一回は、多いのか少ないのかわかりませんが。一度も優勝できないのが圧倒的多数の中で、立派な成績だと思います。

北海道ローカルのためなのか、中央メディアとの距離があるからなのか、球団の歴史的体質に関係あるのか、もしも栗山さんが、巨人や阪神の監督だったなら、こんなには続かなかったんじゃないだろうか。

2016日本一から5位、3位、5位 成績は上がっているとは言えない。去年は栗山さん自ら進退伺いを出した。本音で辞めたかったかもしれないけど。「周りが決めることで、自分から辞めることはない」とも言ってきた栗山さん。

5位低迷でチームもガタガタだったにも関わらず、北海道民、ファイターズファンは、監督引き留めに大きく傾いた。辞めないで欲しい続けて欲しいという声が、批判の声を打ち消していた。

連続日本一の工藤公康監督は、こういっちゃなんだけども、あれほどチームを勝たせているにも関わらず、ファンからあんまり人気がない…常勝チームの監督は勝って当たり前の上に、多くのものを求められるのだろうか…。

わたしは、栗山さんのことは、本心からよくわからない。ほんとにわかりません。

みんな栗山さんを知性派といい、学校の先生みたいというけど。栗山さんの著作や紹介してくれる本や教えにピンと来たことは一度もない。(むしろ批判的なところもある。京セラ会長や渋沢栄一など財界の重鎮には、功罪両面ある。功だけをピックアップする自己啓発本的なやり方は、栗山さんというより出版社の戦略だとしても、納得はできない。)

栗山さんの、好きなところは、自然が好きなこと。栗の木ファームが素敵な場所なこと。純粋に野球にしか興味がない変人なところ。鬼になる!といいながら結局なれないところ。全然全く偉そうにしないところ。

プロ野球の監督としては、どうなんだろうなあ。究極のロマン派、プロ野球の常識に従わない「栗山マジック」という言葉もありますが。乏しい戦力でも適材適所を探して選手をあてがい、最大の力を引き出すための必死の采配ーともかく何があっても耐え忍び続けられるのが、けっこう凄いのかもなって思ったりもする。

選手やチームから不満がないってことは、どんな組織でもあり得ないにしても。この9年間、本当に不穏になったり信頼関係が崩れてると見えたことはないですよね。それも凄いっちゃ凄いよね。

選手思い、優しいと言われる監督ですが、直で話す距離は近いけど、人間関係としてはきっちりと距離を取っている。(ゆうちゃんや幸太郎を贔屓してるとか適当な野次馬メディアが言うけど、あれは贔屓じゃない。当事者の立場に立つ気持ちで想像すればわかるはずだ。プロ野球はビジネスの側面も巨大。厳しい現実を彼らは生きている。)ものすごく全体とのバランスを考えてるよね。そのけじめの付け方は、長続きの肝なのかもしれない。無益な派閥ができないようにしてるっていうか。

自分自身の功績云々ではない。選手ががんばりチームが勝てれば、自分自身は、人魚姫みたいに海の泡になって消えても別にいいんだ。

という感じは、栗山さんには常にある。だから「名将と呼ばれない」のだろうけど。そういう名将の方が、わたしは好きです。

チームとファンに喜びをくれたー600勝。ありがとうございます。


ファイターズ 24勝23敗2分 







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?