「韓国に行くな!」と大合唱されたら、行きたくなるじゃんよお…で行ってきました。初めての海外旅行ーソウル3泊4日の旅ーその4ー植民地歴史博物館ー

植民地歴史博物館
シンミンジヨッサパンムルグァン / 식민지역사박물관

今回の楽しい観光旅行ーソウルへの旅。もう一つの目的は、複雑なる韓国と日本の関係性ーその歴史背景を少しでも学び、感じて帰ることでした。

その核心にあるのは、当然のこと大日本帝国ー日帝ーによる日韓併合の時代。

本当にお恥ずかしいことですが、わたし自身、日韓併合の具体的な歴史的事実について、ほとんど無知ー高校の教科書レベルのことー伊藤博文が暗殺されたとか、終戦後に解放されたとかーしか知りませんでした。そして、おそらくは、これが現在の日本人の平均的な意識だと思えます。

わたしが高校生だったのは、もう40年も前ですが、当時の日本史では、近代史はほぼスルーで、太平洋戦争に関してすらうっすらとしか教えないし、そもそも体系的に近代日本ー大日本帝国ーが軍事国家として戦争に突入していく過程や、戦後民主主義国家と変わっていく、その繋がりの意味すら、生徒に考えさせる意識が、全くなかった。(今はどうなんでしょうか?)

その無教養ー教育のなさを前提にして、日本での嫌韓、反韓、ヘイトスピーチの横行がある。ネットで、路上で、気ままに差別意識を垂れ流すーその主たる階層は、現在50代、60代のわたしたちなのです。(ズバリ共通一次世代だよね…)

ーわからない、から始めようーと教えてくれたのは、橋本治さんでした。

何も知らないーそれを認めることから、第一歩が踏み込まれる。

2018年にオープンしたばかり。植民地歴史博物館は、その名の通り、日帝が行った韓国併合ー植民地時代の歴史を知るための博物館です。ソウル駅から少し離れた淑明女子大学のすぐ近く。学生たちで賑わう通りの片隅に、その建物はありました。想像してたより大分こじんまりしています。

入り口の階段には、日本のアニメやマンガっぽいイラストの切り抜きの人たちが大勢、迎えてくれます。受付に行くと…平日のせいなのか、予約を取るべきだったのか…誰もいません。声をかけ、呼び鈴を鳴らし、ややしばらくして、やっとスタッフらしき女性が現れてくれました。

入場料は無料。寄付は自由で、10000w(1000円)以上してくれた方にはオリジナルグッズプレゼントー日本語のパンフレットも置かれてあります。日本語のできるガイドさんもいるとのことですが、この日はもう夕方4時ごろで、残念ながら利用できませんでした。

(インスタグラムのリンクは写真をクリックして飛ぶと複数の写真が見られます)

館内には、多くの資料が展示されていました。わたしの立場は、もちろん侵略者の側です。日帝時代の日本人が朝鮮と呼んだ他者の国で、いかに主権を奪っていったのか。同化政策は苛烈で、日本人も大量に移住し「天皇の赤子」になる、臣民化も強力に進められている様子がわかる。逆らうものは逮捕され尋問(拷問)される。

同じ天皇の臣民として動員され、戦争に参加させられたのに、決して等価には扱われない。明治、大正、昭和。大日本帝国にはー臣民としての朝鮮人ーが存在させられていたんだ。徴用工、労働力としても大量に連れてこられていた。

しかし、この歴史博物館の中で最も関心したのは、そういった日帝の暴虐を訴えるだけではなく、それに加担した韓国内の「親日派」についても、克明に資料を展開させていることでした。

日本で、韓国併合を植民地ではなかったとか、当時の韓国側が自ら望んでなされた協約だとかいう主張が根強くあるのは、この「親日派」の存在と日帝との関係にあるんだと、初めてわかりました。

親日派と抗日派 韓国内で今もって対立する社会構造のようです。そして、それは日本にも写真のポジネガのように映ります。親日派の連なりと現在の安倍政権は、おそらく密接に繋がっている。抗日派は、現在のムン大統領への連なりです。南北を統合させ民族独立を目指す。

と、ただいまのところ、わたしが想像しえるのは、ここまでです。

ガイドさんについてもらって説明してもらえば、もっと多くのことが理解できたと思います。でもあくまでも知識は知識に過ぎない。そこから考え、理解し、何かに結びつけようとするかしないかは、自分の意識次第です。

ともかくも、日帝植民地時代、韓国併合の時代、日本人から朝鮮人と呼ばれた人々は、平等に天皇の臣民であった。だからこそ(本人の意志ではなく)靖国神社にも英霊として奉られ、遺族からは分祀させてくれと訴えもされている。

英霊と奉られる「我々のおじいさん」を、決して侮辱するなと訴え続ける人々が、同じく戦い散っていった英霊とその同胞を、口を極めて侮辱し、否定し、差別し続ける。そのようなー日本人ーとは、何者なのか?

むしろそんな疑問を、突きつけられた体験だった、のかもしれません。

日本では、まず学べない歴史資料館なので、機会があれば是非、行って見られることをお勧めします。

10000W 寄付していただいた、マグカップ。かわいいでしょ😀

画像1


参考までに ネットで検索すると出てくる関連資料をリンクしておきます。


硬派のページは、多分終了😀

楽しい美味しい編に戻ります。まだまだ続くよ…。

2日目の夜ごはんは、念願のサムゲタン! 熱い!美味いっ。く〜〜〜😊

画像2





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?