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「近藤、大爆発」朝刊の見出しが踊る。イップスもヘルニアも険しい道のりを越えてきた、近藤健介27歳ー首位打者への頂きを拓け!

ファイターズ2020 10/14/15  101,102試合目 札幌ドーム F×L 7対2  8対3 103試合目 zozoマリンスタジアム M×F5対1 

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近藤健介。背番号8。首位打者を狙う。最高出塁率も狙う。あざ名は「大明神」(由来は、小学生時代、砲丸投げをしている写真を上沢か石川慎吾か、松本剛か誰かわからないがロッカーにふざけて飾り、パンパンと柏手を打って祈るとファイターズが勝つという都市伝説からついている。正確な情報が知りたい方はネットで検索して調べてください。「コンスケ 大明神 わんぱく」とかで出てくると思います)おしも押されぬファイターズの看板打者、パ・リーグを代表する選手である。

10月15日、札幌ドームで西武ライオンズを相手に5打数5安打、4二塁打の猛爆発でチームを勝利に導いた。打っても打っても打ってもヒット。なんかすげーなもうコンスケったらあ。でもまだ27歳😀なんだよね。

上記リンクより写真を拝借

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2011年、ドラフト4位。横浜高校から強打の捕手として指名された。当初から特定強化指名選手で、1年目から一軍の試合に20試合も出ている。「打てるキャッチャー」の触れ込みと強肩も売り物だった。

のだったが、2年目か3年目くらいだったか、札幌ドームに試合を見に行った日。近藤くんがキャッチャーで、投手は、誰だったかなあ…大谷くんだったかもしれないし有原くんだったかもしれない…。投球間にピッチャーに返したボールが、届かなかった。ワンバウンドして。一度目は、投げ損なったんだなと思ったけれど一度ですまなかった。なぜかマウンドに届かない。セカンドへもサードへも投げるボールが、おかしな方へ行ってしまう。

(もしやこれは、噂に聞く「イップス」というやつなのでは?)

その後、送球難を克服するため練習しすぎた近藤健介は、肩を痛め。治ったと思ったらオフのトレーニング中に膝を強打して痛め、また治ったころに腰を痛め、ヘルニアの手術と不運な故障に悩まされ続けた。

にも関わらずーここがものすごく大事なところですが、にも関わらず、近藤健介は、上記の年度別成績表に見られる通り、2014年以降、出場試合の増減は激しいものの、コンスタントに数字を出し続けている。捕手登録は、2018年まででついに諦め外野手登録になってからは、レギュラーで首位打者を狙う打撃ベスト10常連打者。

近藤くんが、ともかく優れた打撃センスに特価され、一軍の試合で使われ始めたころ、チームの内外で様々な声が上がっていた。特に2013年オリックスから移籍してきた大引啓次内野手は、翌年にはキャプテンに大抜擢されるほど球団からは信頼されていたのだが、シーズン後半、ショートのポジションをほぼ経験のない近藤に譲る場面が何度かあった。ポストシーズンに入り、ベンチに置かれた大引さんは、直接名指しするわけではなかったが「ファイターズは若手を優遇する」とフロント批判とも取られるような発言をして、物議をかもしたことがある。

当時はどういう主旨の発言なのかよくわからなかったが、今から思えば、ビッキーの言いたかったことは、若手にショートのポジションを取られることへの不満ではなく、内野手として積み重ねてきた者のプライドだったのではないか。

自分に限らず、チームには何年も内野手として訓練してきた選手がいる。みんな一軍を目指し、ファームでもコツコツ練習し、一軍の試合出場を夢見て努力しつづけている。

あくまでも、わたしの妄想的な想像にすぎませんが。

大引啓次という選手は、良くも悪くも「日本の野球」を身に染みさせた、子どもの頃から野球を続け、法政大学では「史上最高の主将」とまで評価された人である。(ー大学で主将を務めている時には「法政史上最高の主将」、「学生野球の鑑」と他大学からも称賛されたーウイキペディア参照)

神社の息子なのは、関係ないかもしれないが、モラルや式たり、順番を守るといった規範精神が強いタイプだとしたら、ファイターズの、モラルはともかく、式たりや順序は気にしない、いわば「掟破り」の手法には、納得できないところもあったのではないか。とにかく生真面目、まっつぐな性質だし…大引さん…。

ともあれビッキーは居場所を求め、FA資格でヤクルトに移籍してしまった。残された近藤健介の心境やいかに。並の選手ならば、プレッシャーで潰れていてもおかしくない状況だったはずだ(巨人や阪神なら確実にやられているであろう)しかし、ご覧の通り、翌年の2015からこそ彼はトップ打者への道を確実に歩き出す。

そもそもの資質を見抜き、何があっても抜擢し続けた球団も有能かもしれないけれど。やっぱり凄いのは、周囲の期待に応え、雑音に惑わされることなく、結果を出し続けた近藤健介、その人である。何度も言うけど、未だなのか、もうなのかの、27歳。

念願の首位打者獲得へ。未だ希望の灯は消えていない。最後の最後まで。

がんばれ!近藤大明神!


ファイターズ 45勝53敗4分 5位

 













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