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スワローズ日本シリーズ制覇、バファローズ悲願の日本一ならず。長い長い時を思い出す夜だったー2021年プロ野球の終わりに。

11月27日、ヤクルトスワローズがオリックスバファローズを4勝2敗で破り、日本シリーズを制した。寒い寒いほっともっとスタジアムのマウンド付近。高津臣吾監督の胴上げを見ていたら、ふいに思い出した。

今を去ること45年前。遠い昔の中学生の頃、近鉄バファローズのファンになる。きっかけは西本幸雄監督についてのエピソードを知ったからだった。阪急ブレーブス時代から何度も日本シリーズ出場を遂げながら日本一になったことがない悲運の監督。

「おじさま萌え」(という言葉は当時はなかったけど)は、思春期少女にありがちな傾向であり、さらに「悲運の闘将」「人気のないパ・リーグ」とこっそり熱を上げる条件は十分である。

わたしが応援しなくて誰がするの? 

一人勝手に盛り上がり一生懸命応援した近鉄バファローズ。79年80年、高校生になっても、西本監督は、日本シリーズで胴上げされることはなかった…。

オリックスバファローズ 25年ぶりのリーグ優勝。いや「オリックス」が前に優勝したときは、オリックスブルーウエーブだったよね。

阪急ブレーブスがオリックスと合併してオリックスブレーブスになり、やがてブルーウエーブになった。さらに近鉄バファローズと合併されて、オリックスバファローズになった。スージー・鈴木さんもコラムで書かれていたけれど、どっち以来の優勝って言えばいいんだろうか、言わなくってもいいんだろうか。

でも、どちらにせよ。「バファローズ」は、日本一になったことはない(オリックスは仰木監督で一度成し遂げている)ファイターズファンのわたしだが、この度は、14歳の心をもってバファローズに悲願の日本一になってもらいたかった。どうしてだか少女の心をがっちりと掴んだ、当時ですら(白髪のおじいちゃん)と思っていた西本監督。生まれて初めてプロ野球球団の宛先でファンレターを出したのは、あなたでした。

阪急ブレーブス最後の生き残りと呼ばれていた中嶋聡監督。ブルーウエーブにもいた。西武ライオンズにもいた。そして、わたしたちの北海道日本ハムファイターズにもずっと現役最後までいたし、コーチとしてもいた。GM福良さんも名トレーナー中垣さんもいた。栄ちゃん小谷野コーチも投手増井さんもいた。

14歳の思い出は、59歳の思い出にもしっかりと結びついている。

僅差のゲームが続く。毎日毎晩、一生懸命、一生懸命、バファローズを応援したけど。結果は、2勝4敗で、スワローズに負けてしまった。

一方のヤクルトスワローズは、セ・リーグで一番好きなチームである。高津臣吾監督は、現役時代、ヤクルトの時はただ若く元気で明るいチームのクールな抑え投手で好きだったが、それ以上に日本からメジャー、韓国、台湾と自然な風情で野球を続ける姿に好感を抱いていた。

野村克也監督率いるスワローズで日本一になり、自ら監督になっても日本一になる。勝負の運、星ってやっぱりあるのかなあって思ってしまう。

何だかセンチメンタルな夜だった。

両チーム、プロ野球ファンの皆さん、お疲れ様でした。また来年😀





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