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クリエイティブ畑出身の助産師が、いろんな壁にぶつかった後、オンラインcafeを開いてみることにした

はじめまして。リエです。助産師として大阪で開業しています。
noteはじめてみました♪
サークルも作ってみました☕️

プロフィール

1981年生まれ。美大卒業後、25才で心身を崩し、自分の心と向き合うことで、人はとても生きやすくなるということを知る。その後、大手印刷会社でアートディレクターを務める傍ら、心と身体について独学を続ける。リーマンショックを期に退職を決意。テレビで開業助産師という職業を知り、命の誕生と、妊娠出産にかかわる心身の変化に魅せられ、助産師を目指すことに。助産師免許取得後、産科勤務。ママと家族の心にもっとそばで寄りそい、生みやすさ・育てやすさ・生きやすさを共に目指したいと考え、2020年リエ助産院を開業する。リエ助産院HPhttps://riejosanin.com/

いろんな壁にぶつかってきた結果のいま

助産師を目指していた頃から、いつか「お産を扱う助産院」を開業するのが夢でした。責任を持ってお産をとれるように、少なくとも10年は病棟勤務をするつもりでいました。しかし子どもを産んで、さまざまな壁にぶつかり、今ここにいます。

いろんな壁にぶつかりましたが、その時々で一番大切なものを一番大切にしてきたこの道に後悔はありません。そして今、長期化するコロナ問題という壁をみんなで乗り越えるために、オンラインcafeを作りました。

ここから自己紹介がてら、私がぶつかってきた壁と気づきをご紹介します♪

予期せぬ妊娠と退学

助産師になると決めて看護学校に入り、そのまま憧れだった大学の専攻科に進学した私は、実習が始まる時期に妊娠します。当時私は適齢期でしたし、看護学校では妊娠しながら実習を継続する友人もいたので、あまり真剣に避妊に取り組んでいませんでした。しかし蓋を開けてみると、助産学専攻科の専門性と実習の厳しさは看護学校のそれとは比較にならないほどでした。毎日膨大な量の記録と、看護系特有の厳しい教育環境に着いて行くことができず退学を決意しました。

当時の私は妊娠も出産も育児も、わかっているつもりで、全くわかっていなかったのです。自分なら乗り越えられると信じていたのに挫折したことは、その後も大きなコンプレックスになりました。

保育と就学の壁

その後無事に長女を出産した私は、助産師になる夢を諦めきれず、その年に再度受験し進学します。就労ではなく学生であるため、娘は認可保育園に入れず、高額の無認可保育園に入ることになりました。夜間の実習がある日は実家に預かってもらうことになりました。実家では母や妹が協力して娘の世話をしてくれましたが、夜中に泣き止まないで暴れることもあったそうです。実習は大変でしたが、これだけ沢山の人に協力してもらいながら途中で諦めるわけにはいかないと、地を這うような気持ちで通学し、なんとか卒業することができました。

就職の壁

次にぶつかったのが就職の壁です。大学の先生からは子どもがいるから夜勤はやめておいた方が良いと助言をうけました。確かに、夜勤の日に夫がひとりで娘をみるのは難しく、これ以上実家に無理をさせるわけにもいきませんでした。当然、大きい病院は全て断られました。苦労はしましたが、最終的に大阪でも有数の分娩件数の多いクリニックに拾っていただきました。

就職と教室運営

就職したクリニックでは新卒を受け入れるのが久しぶりで、上司や先輩方は大変そうでしたが熱心に指導してくださいました。幸い同期もいて、励まし合いながら働いた毎日は今も良い思い出です。

私はそれまで、ひとりでじっくり考えて、ものを作っていくクリエイティブな環境で育ち、働いてきました。しかし多くの分娩を扱う現場は素早さと正確さという、これまでと全く違う能力を必要とされました。正直、就職した当初から、私にはあまりない能力だと薄々感づいていました。

一方で、私が一番自信を持って臨めたのが「教室運営」です。じっくり考え論理を詰めて、わかりやすく説明する。クリエイティブ業界で培ったコンセプトワークとプレセンテーションスキルを存分に生かすことができる場で、私はソフロロジーの教室を任せていただけることになりました。私はソフロロジーが、出産を無事乗り越えるだけでない、妊娠期から出産、そしてその後長く続く育児期を乗り越えるために役立つツールであることを強調しました。教室の最後の絵本読み聞かせで涙を流す妊婦さんも多く、その様子に私まで涙しそうになったこともしばしば。教室運営は本質を伝えれば心が動くと感じた経験でした。

何も知らない妊婦さんたち

産科で働いて驚いたのが、今の妊婦さんは妊娠出産育児について知らないことだらけだったということです。少子化で赤ちゃんに慣れていないのと、実家との地理的、あるいは心理的距離が遠く実母等から妊娠出産育児についての情報が得られにくいなど、現代社会特有の理由があるのでしょう。妊娠中の過ごし方はもちろん、お産の乗り越え方や産後の安静の必要性についても、ぼんやりとした断片的な知識しかなく、漠然とした不安だけがあるのです。不安を和らげるためには、正しい知識を学ぶことが必要と感じました。

第二子の出産は憧れの助産院で

病棟勤務に少し慣れて来た頃、第二子妊娠がわかりました。2人目はここで出産すると決めていた助産院に迷わず電話をかけました。妊娠中や分娩中に少しでも異常があれば助産院で出産することはできません。そのために体重管理や食事を気をつけ、マタニティビクスにも通いました。次女のお産はとても楽で、妊娠期を健康的に過ごすことの大切さを実感しました

本当に育児をする育児休業

働いているママは産後も育休中は上の子をフルタイムで預けることが多いと思います。しかし、長女の通う保育園ではそれが出来ませんでした。育休中のママは遅くても15時にはお迎えに来てくださいという幼稚園方式に変わったのです。新生児をひとりみる位なら余裕なので、余った時間に何をしようかと楽しみにしていた夢の育休が、本当に育児をする育児休業になってしまったのです。長女がいるとわちゃわちゃと動いて次女を寝かしつけることもできません。度々注意されることにストレスを感じたのか、長女はかんしゃくを起こすことが多くなりました。

そこで一度基本に戻って、長女優先の時間をできるだけ多くとるようにしました。15時お迎えの後は公園に直行、帰宅後お風呂と食事を済ませ、早めに次女を寝かした後に、お絵かきやビーズ遊び、お裁縫に塗り絵、粘土など、長女がやりたいことを徹底的にやらせてあげました。思えば1才から保育園に預けて以降、忙しくて言うことを聞かせようとしてばかり。娘がやりたいことを2人で一緒に取り組む経験が極端に少なかったように思います。私は娘に寄り添っているつもりで寄り添えていなかったのだと今は思います。そんな日々を過ごしていくうちに、長女のかんしゃくはなくなり、保育園の先生からも「何でも自信を持ってできるようになってきた」と褒めていただくまでになりました。毎日公園に通うなかで、かけがえのないママ友を作ることもできました。

育休復帰から退職を決めるまで

育休復帰後はまた鬼のように忙しい毎日が始まりました。ひとりのときとはレベルの違う忙しさです。朝起きて、一杯の水を飲む暇もなく出かける日々が続きました。そんな日々が数ヶ月続き、疲労と寝不足が積み重なった結果、仕事に影響するようになってきました。日中も常に眠く、頭が全く回りません。胃痛や口内炎もなかなか治りませんでした。様々なサプリや健康法等を試しても状況は変わらず。そしてある時期、私は仕事で信じられないミスを連発したのです。でも、なぜそのミスをしたのか、記憶がなく、わからないのです。「今この状況で、娘が小学校に上がったらどうなるのだろう」「もうダメだ」と思い、退職を決意しました。

退職決意から開業を決めるまで

退職を決意した当初は、大阪市から委託される新生児訪問の仕事だけをのんびりやろうと考えていました。しかし上述のような妊婦さんの不安を目の当たりにして、自分に何か出来ることはないだろうかと考えるようになりました。自分にしか出来ないことが、もしかしたらあるんじゃないだろうかと。

自分だからこそできる問題解決を助産ケアに活かそう

① 助産師としての病棟・外来経験
② 教室運営の経験
③ 現在進行形の育児経験
④ ディレクター経験
⑤ デザイナー経験

この強みを生かして、何か世の中の役にたてることはないだろうか。私と同じように壁にぶつかったママやパパの手助けができないだろうか。そしてまず最初に生まれたのが、YouTube上の無料の両親教室、「うみそだてちゃんねる」です。病院の両親教室は多くて3回、少なくて1回きりです。短い時間に大量の情報を詰め込むので、多くの妊婦さんは全ての内容を理解しないまま、お産を迎えます。また、時間の都合上省略される情報も多いというのが現実です。「知らないから怖い」をなくすために、妊娠出産育児についてことこまかな情報を提供することが目的です。

こんな時だからこそ
うみそだてcafeをはじめます

そしてもうひとつ、不安をなくすために私が必要と思うこと。それが「つながり」と「よりそい」です。これはSNSのマタニティアカウント、ママアカウントなどでもされていることですが、さらに安全で、ゆるやかで、あたたかいつながりを作れないかと考えました。

コロナ騒動は長期化が見込まれるというのが、医療従事者のおおよその共通認識です。お家から出られない妊婦さん、お家でお子さんを見るママやパパとゆるやかに、あたたかく繋がる場を作れないか。

そのひとつの方法として、うみそだてcafeを始めたいと思います。最もやりたいのが、zoomによるcafe時間の運営です。その時間はお客さんがいてもいなくても、オンラインで私が待機していて、いつでも入店していただくことができます。たわいないお話をしに来てくださってもいいし、相談事を持ち込んでくださっても構いません。近所のcafeや喫茶店に寄るかのようにオンラインで立ち寄るcafeを作ってみたいと思います。もちろん見るだけOK。チャットもできます♪

当初はLINEで運営を考えていましたが、大袈裟なオンラインサロンではなく、まずはnoteのサークルを使用した小さなコミュニティで、手作り感覚のほっこりオンライン空間を作ろうと思います。LINEも今後使うか、Slackというアプリを使うか検討中です。

料金はフラペチーノ1杯分の500円。
決済は申し込み時点で当月分が行われ、その後は毎月1日に発生します。

noteの審査が通って、今週か来週中には本格始動を目指すので、どうせ今月分が引き落とされるならと、プレオープンします☕️
いろんなテストにもご協力いただけるとうれしいな♪

まとまりのない長文失礼しました💦
では、あなたの御来店をお待ちしています☺️

うみそだてcafe
https://note.com/riejosanin/circle


ありがとうございます☺️