記事一覧
破局 遠野遥著 灯が許せなかったことについて
遠野遥さんの作品「破局」は第163回芥川賞を受賞した作品です。ラグビー部の主将であった肉体も人生も鍛え上げた大学4年生の主人公陽介と幼馴染の恋人で成績優秀な麻衣子、そして陽介と出会いセックスをするにつれ性欲の権化のように変貌する灯。この3人の関係により「破局」がもたらされます。
灯は何が許せなかったの?
少し長いですが、これは灯が陽介に別れを告げる重要なセリフです。陽介が麻衣子と別れたあと
カラマーゾフの兄弟 アリョーシャはなぜ父の死を嘆かなかったの?
カラマーゾフの兄弟で主人公と位置付けられているアレクセイ(愛称:アリョーシャ)はゾシマ長老の死に対しては悲しみにくれています。ゾシマ長老が息を引き取る前に彼から「ドミートリー(アリョーシャの兄)に会うよう」言われ、ドミートリーに会いにいきます。敬愛する長老の意見は死期が近づいていたとしてもちゃんと聞きたかったのでしょう。
ゾシマ長老の最後の言葉を書き留める書記役をアリョーシャは勤めました。ゾシ