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耳の聞こえが悪かった父親が、
先日、
目覚めると更に聞こえが悪くなったと母から連絡が来ました。
とにかく耳鼻咽喉科に行くよう説得したが、
中々言うことを聞いてくれないと。
 
最初は嫌がっていた父親も
なんとか病院に行ってくれたようで一安心。
その後さらに嬉しい報告が。
 
あれほど嫌がっていた補聴器に挑戦するとのこと。
“ミミプラザ”なる場所に行き、
様々な検査をして選んだ機種を1台借り、
慣れるために練習中らしい。
 
母親との喧嘩の原因でも合ったテレビの音量問題、
聞こえない父親の言い分と、
うるさいという母親の言い分、
どこまでも平行線だったこの原因も無くなってくれるでしょう。
 
以前、
父親に補聴器をプレゼントしようと思い、
専門店に見に行ったことがあります。
プレゼントしようとしたきっかけは家族からの一言。
「あんたからのプレゼントなら付けてくれるかもよ」
この言葉がきっかけで購入を検討していました。
しかし、実際にお店で色々説明を受けて断念。
サプライズで購入できるほど簡単に選ぶことが出来なかったからです。
 
店員さんの説明によると、
・補聴器をつけたからと言って直ぐに聞こえるようにならない
・付け始めはかえって今まで聞こえなかった雑音が耳障りで、
 頭痛や肩・首コリに悩まされる方が多いこと
・聞こえ方を慎重に判断するためにも、様々なタイプを試す必要があること
・検査して精査した機種を装着しても、聞こえるようになるまでに
 一定の時間を要する
これだけの難しい条件を言われ、
購入は断念。
 
しかし、貴重なアドバイスも頂きました。
「もしお父様が補聴器をつける時が来ても、
 絶対に“聞こえる?”って聞かないであげて下さい。
 直ぐに聞こえるわけではないことと
 聞こえるようになったかもしれないという周囲の期待が
 補聴器を付けた方の最大のストレスになるので。」
 
一度購入を検討していたことが、
今になって役立つとは思ってもいませんでした。
母親にこれらの注意点を伝え、
とにかく焦らず短時間から練習を始めるように伝言。
それにしても、
80代後半で新しいことに挑戦する父親を誇らしく思います。
週明けには白内障の手術も控えています。
 
短期間で五感のうち2つの器官の治療を試みるとは、
本当に凄いことです。
手術も終え落ち着いた頃、
好きそうな日本酒をお土産に顔を見に行く予定です。

美容スペシャリスト猪越理恵は美容業界歴29年、コーチ歴19年のキャリアを生かし、サン・ティトル株式会社を設立。大手化粧品会社や美容機器メーカーのコンサル・商品開発・メソッド開発・人材育成等を支援しています。 https://www.rie-inokoshi.com/