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一年ぶりに日本に帰国して思うこと

空港に降り立った瞬間から、いつも別の惑星に来たように思える。それだけ日本は、他のどの国とも違う特別な場所。日本人として外国に住んでいるよりも、日本人として海外から日本に帰って来た時の方が、まるで自分が場違いなような感覚になるのはなぜだろう。それは決して疎外感ではなく、傍観者として、すごく客観的に観察している感覚だ。それは、別に海外に住んでいるからではなく、もともと自分が生まれ持った個性や性格なのかもしれない。そして、その感覚はどこにいても失ってはいけないものなのかもしれない。

ほんの数ヶ月で、新しいビルが建ち街並みが変わる東京。アレもアレも変わっている、と毎回指差しながら車で通る。常に新しく変わり続ける外装に、旧式から変わらない考え方やシステムが内蔵されている。逆にイギリスは、外装は数百年変わらず、内装をリフォームしていく。考え方やシステムも、中身を変えて行く。例えば資源の節約。イギリスでは今やビニール袋はほぼどこでも有料、ストローは紙製になっていたり、資源節約の記事やポスターもよく見かける。日本では、ちょっと買物をすると紙やビニール袋がたまっていく。

日本の素晴らしい所は、社会のシステムやサービスがものすごくスムーズなところ。電車がいつも時間通りに来たり、列ができたらすぐに別のレジをあけてくれることも、イギリスではレアなことで、いつまでもサービスと食は昔のクオリティーのまま。守り続けることと、変わること。どちらの国も長所と課題が共存している。

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