洗濯研究家 平島利恵

洗濯研究家。Rinenna(リネンナ)というつけ置き専用洗剤の会社の社長をしています。

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洗濯研究家。Rinenna(リネンナ)というつけ置き専用洗剤の会社の社長をしています。

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  • 4児のママ社長・洗濯研究家の起業日記

    洗濯研究家 平島利恵の商品開発のきっかけから洗濯研究家になるまでをストーリーでご紹介しています。 できあがった洗濯洗剤ブランド▶https://rinenna.jp お洗濯お役立ちYoutube▶https://www.youtube.com/channel/UCOEeIJS41zND2cezjeVmLDQ

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【起業日記⑬】「漏れない、ムレない、臭わない」布ナプキンの開発

前回のお話はこちら。 ECサイトの復旧期間中、Rinennaを自力で売るべく某外資系保険会社の営業支社を全国行脚していたちょうどこの頃。いよいよ製品化に向けて最終調整を迎えていた製品があります。Rinenna発の布ナプキンです。 布ナプキンの開発を考え始めたのは2011年ごろ。ちょうど布おむつの開発を始めた頃でした。しかし、開発してくれる工場がなかなか見つからなかったこと、また試作品を試そうにも、月に一度の生理を待つしかなく、想像以上に開発に時間がかかっていました。 漏

    • 【起業日記⑫】ECサイトの不具合から、Rinenna営業の全国行脚へ

      前回のお話はこちら。 2017年7月、満を持してオープンしたECサイトの不具合が発覚。5年の月日をかけて開発した自信作、Rinennaの販売ルートが絶たれてしまいました。時を同じくして前夫と離婚し二人の子供を育てるシングルマザーとなった私が生きるために選んだ道は「Rinennaを自力で売る」ことでした。 外資系保険会社の営業支社でRinennaの即売会を実施 Rinennaを初日に100件買ってもらうべく作ったリストに、大手外資系生命保険会社の営業の方がいました。その方

      • 【2022年振り返り】会社を経営しながら2年も連続で妊娠・出産をするって、一体どうしてるの?

        こんにちは。洗濯研究家、4児のママ社長の平島利恵です。 みなさん、2022年はどんな1年でしたでしょうか? 2022年はロシア・ウクライナ戦争が起き、世界的にインフレが起き、円安になったりと、平時であること、平静を保つことの難しさを一市民として感じることが多かった年のように思えます。 激動のニュースを見ながら、普段の何気ない日常が実は自分にとって大切なことだと気づかされる1年でもありました。 私の2022年のテーマは「発信」でした。 様々な手法で「発信」をしていきながら、

        • 【起業日記⑪】Rinenna、記念すべき発売スタートは地獄の始まり

          前回のお話はこちら。 「布おむつについたうんち汚れを、ラクに落としたい!」 そんな思いでスタートした洗剤開発でしたが、完成した製品は布ナプキンについた経血までも、ごっそり落とすことができるものでした。 「これは絶対、多くの人が使ってくれるに違いない!」 そう確信した私は、完成した洗剤Rinennaの販売をスタートすべく、準備を始めました。 2017年7月20日発売スタート!でも7割のお客さんが買えない事態に… Rinennaの発売スタートは5年前の2017年7月20日

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        • 4児のママ社長・洗濯研究家の起業日記
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          出版記念&Rinenna創立5周年パーティー

          こんにちは。4児のママ社長・洗濯研究家の平島利恵です。 去る11月18日、私自身初の書籍となる 「洗濯を見直すだけで人生が変わる! 新・お洗濯メソッド」の 出版記念パーティを神戸の北野クラブ・ソラで開催しました。 コロナ禍でなかなか大勢の人と直接会うことが難しくなって早3年が経とうとしていますが、初の著作のリリースをきっかけに、これまでお世話になった方々に、お洗濯への想いと感謝の気持ちを直接お伝えしたいなということから始まった企画です。 Rinenna発売開始から5年、そ

          出版記念&Rinenna創立5周年パーティー

          「洗濯本」を出版することになりました

          こんにちは。洗濯研究家の平島利恵です。 私は洗濯研究家として、そして主婦&ママ目線で、どうしたら洗濯をいかに楽に捉え、そして面白い家事だと心の底から思えるようになるのか?ということを日々研究しています。 自身が立ち上げた洗剤ブランドのご愛用者様やフォロワー様からの「お洗濯に関するお悩み」に触れる機会が多くあり、「いつかお洗濯の悩みを解決できる本を作りたい!」とずっと思い続けてきました。 そんな私が今回、株式会社KADOKAWAより「洗濯本」を出版することになりました。 「

          「洗濯本」を出版することになりました

          【洗濯研究家&4児のママ社長】出産のご報告と当日の記録

          こんにちは。洗濯研究家の平島利恵です。 2022年9月30日、無事に4人目となる女の子を出産しました。その一週間後、母子ともに退院をしました。 1年前に産んだ3人目のときの記憶が全くといっていいほどないので、今回こそは記憶があるうちにきちんと出産の記録に残しておきたいと思い、備忘録として出産記録を残したいと思います。 皆様に読んでいただくものというより、自分自身のための、まさに"note"に近いのですが、これから帝王切開やご出産される方の参考になれれば幸いです。 今回の出

          【洗濯研究家&4児のママ社長】出産のご報告と当日の記録

          【ご報告】4人目の出産にあたって

          こんにちは。洗濯研究家の平島利恵です。 突然のご報告となりますが、 今月末に予定帝王切開で4人目の子どもを出産する予定です。 去年の夏に第3子である娘を出産したのですが、早くも彼女に妹(予定)が産まれます。去年の今頃何をしてどう過ごしていたのか、もう記憶が飛んでしまっているので、最後の出産になるであろう今回こそはきちんと記録に残したく、今起こっていることや気持ちを書いておきたいと思います。 このnoteを読んでいただいている方のほとんどは私のことをご存知ないと思いますので

          【ご報告】4人目の出産にあたって

          【起業日記⑩】新しく開発した洗剤は布ナプキンの経血も落とせるのか?友人を巻き込んだ大実験

          前回のお話はこちら。 アメリカ中の洗剤と日本中の洗剤を試し、ついには「もみ洗いせずにうんち汚れが落ちる洗剤」を原料から開発する中で、次第に頭に浮かんできたのは「このまま布おむつと布おむつ用の洗剤を売っていては、使う人が限定されてしまう」ということでした。 カラダから出る汚れで一番汚いのがうんち、その次が血液だとすると、今回開発した洗剤は布ナプキンユーザーにも役立てるのではないかと考え始めていました。と言うのも、洗剤の原料屋さんから「ウンチ汚れがこれだけ落ちるのなら、人の体

          【起業日記⑩】新しく開発した洗剤は布ナプキンの経血も落とせるのか?友人を巻き込んだ大実験

          【起業日記⑨】洗剤開発、最後の砦。布おむつにこびりついたウンチカスを、もみ洗いせずに落としたい

          前回のお話はこちら。 布おむつについた汚れをラクに落とす洗剤を開発すべく、原料屋さんとの二人三脚での開発がスタートしました。原料屋さんから送られてくる洗剤を、いろいろな洗濯工程で試し、ベストな洗濯の工程を探っていきました。 誰もが、安全に、優しく、確実に汚れが落ちる 洗濯工程を検討する上で大事にしていたのは、 ・誰でもラクに ・安全に ・環境に優しく 汚れが確実に落とせるということでした。   中でも私がどうしても実現したかったのが、もみ洗いの工程をなくすということでし

          【起業日記⑨】洗剤開発、最後の砦。布おむつにこびりついたウンチカスを、もみ洗いせずに落としたい

          【起業日記⑧】布おむつについた汚れをラクに落とす、洗剤開発のスタート

          前回のお話はこちら。 NY移住から3年後の2016年3月、私は子どもたちを連れて日本に帰りました。布おむつについた汚れを手間をかけずにごっそり落とす「洗剤」を作るためです。知人から紹介された原料屋さんと、洗剤の開発を始めることにしました。 「私、ウンチを落としたいんです」 「初対面で『私、ウンチを落としたいんです』なんて言うたやつは初めてやわ。」 原料会社の社長からは、今だにこの時のエピソードを持ち出されます(笑)。 「布おむつのウンチな。落とせるわ。」 運良く出会

          【起業日記⑧】布おむつについた汚れをラクに落とす、洗剤開発のスタート

          Rinenna5周年にあたって

          本日、2022年7月20日でRinennaは創業5周年を迎えました。 思い返せば5年前の今日、100人の友人・知人にRinennaの洗剤を購入していただいたのですが、そのうちの70人が、クレジットカード決済のエラーで購入できないという、とんでもない発売日を迎えました。 また、初めは汚れが落ちると思ってもらえず、「パッケージが可愛いだけの高い洗剤」と言われ、全く売れませんでした。 色々な困難があり、心が折れて、もうダメだなと思うときもありましたが、毎日地道に努力を重ね、いろ

          Rinenna5周年にあたって

          【起業日記⑦】エストランセと私の未来を変えた、あるお母さんからのメール(2016)

          前回のお話はこちら。 2013年に家族でNYへ引っ越し、これまで出会ったことのない人たちに出会い、新生活を謳歌するなかで忘れられない出来事が起こりました。それはエストランセの布おむつユーザーであるお母さんからのメールでした。 「布おむつについた汚れを落とそうと必死になる毎日に疲れ、鬱と診断されてしまいました。もう布おむつの使用は諦めます。」 心の負担も汚れもスッキリ落ちる洗剤が欲しい このお母さんは身体に良いものへのこだわりが人一倍強く、だからこそお子さんの健康を思っ

          【起業日記⑦】エストランセと私の未来を変えた、あるお母さんからのメール(2016)

          【起業日記⑥】マンハッタンで出会った世界の富裕層(2013-2015)

          前回のお話はこちら。 2013年8月、二人の子どもを連れてニューヨークへと引っ越しました。住まいは夫の会社が用意してくれた、マンハッタン北部ウエストチェスターの一軒家です。アメリカ映画によく出てくる、一軒家が立ち並ぶ住宅街。緑に囲まれたその家はなんと、部屋数が10部屋もある、四人家族には大きすぎるほどの豪邸でした。 子供たちの幼稚園への送迎をしながら、エストランセの仕事も続けました。布おむつの在庫がなくなると韓国に出荷指示を出し、サイトの更新をしながら注文が入ると倉庫会社

          【起業日記⑥】マンハッタンで出会った世界の富裕層(2013-2015)

          【起業日記⑤】配送業者との出会い、二人目の出産、そしてまさかのニューヨーク転勤(2013)

          前回のお話はこちら。 順調に布おむつが売れ始めたのも束の間、Googleのアップデートにより「布おむつ」の検索順位が圏外になり売り上げが激減してしまったちょうどその頃。私は配送業者の開拓に乗り出していました。 発送業務でミス多発! これまで、韓国の工場で発注した布おむつは全て自宅に保管をし、注文が入ると私が手作業で発送をしていました。届いた時に喜んでもらえるよう、梱包資材にもこだわっていました。 ただ一つ致命的だったのは「私のミスが多い」ということです。当時たった6色

          【起業日記⑤】配送業者との出会い、二人目の出産、そしてまさかのニューヨーク転勤(2013)

          おしゃれ着についたメイク汚れをすぐにきれいにしたい!~新商品「#ZERO」開発の裏側~

          よそ行きのお気に入りのワンピース、ちょっとしたお出かけに着る少し上質なシャツ…。着る頻度は普段着と違ってそう多くはないですが、いざというときに、人に会うときに、清潔感のある服を着ることを心がけています。 こう言うと、すごくお洋服の手入れに気を遣っているんじゃないかと思われますが、実際はそんな余裕があるわけではありません。フルタイムでの仕事に加え、3人の子どもの送り迎えや学校行事、そして毎日の家事と、毎日パズルのように予定を組み立てている私。いざ、とっておきの服を取り出したと

          おしゃれ着についたメイク汚れをすぐにきれいにしたい!~新商品「#ZERO」開発の裏側~