【カコメンのみなさまへ】私の読書会の 前・中・後とオンライン読書会の報告(第2回)

 1月16日にオンライン読書会を開催しました。「読書会」をするにあたり、私が思ったり考えたりしていることを書きたいと思います。 
(文章長い!という方は、下の太字までスクロールしてください)

読書会前
 紹介する本は、そのとき興味関心があることに関連するので、だいたいすぐ決まる。約5分間のスピーチと考えて、心動かされたポイントやカコタムの活動との繋がりを意識しながら当該本を読み直し、トピックや話す順序をおおよそ決める。紹介することを念頭に読み直すことで、本から自分が受け取った内容がよりクリアになるので、どうやって紹介しようかスピーチ台本の骨子を組み立てている時間が私は結構好き。
 今回は、①身体は思い通りにならない、②吃音はその人と取り巻く状況の「あいだ」て起きる、③前回紹介した『みんな水の中』との繋がり、をトピックに紹介することにする。

読書会中
 参加者にはどの方も「言いたい」と思ったことはなるべく話して欲しいので、自分がホストを務めることから、まんべんなく参加者に話を振ることは意識する。
 今回は、3人であることと、言いたいと思ったら進んで発言してくれるだろうと思ったので、私も自由に質問したり感想を言ったりした。前回もだけど司会に徹することはなかなか出来そうにない。
 自分が本の紹介をするとき、準備した骨子で話し始めるが、大抵は話しているうちに、当初の台本と違うことを言い出してしまう。自分ひとりが話している状況が居心地悪いからなのか、それとも興にのって言葉が弾んでしまうのか、自分でも言うつもりがなかったことを言っていることがある。
 今回は、あまりスピーチ台本を作り込んでいなかったのもあるが、自分の赤面症や酷いあがり症のことは、事前には特に話すつもりはなかった。
 本の紹介を聞くときは、自分がそのとき紹介した本やそこから考えていることを網にして、それに引っかかるところから質問したり感想を言ったりすることが多い。

読書会後
 自分の紹介した本を中心に、ほかの方の紹介本や話に出たことを周りに配置して、頭の中でマップを作る。ほかの方が紹介した本や話は、偶然にこの読書会に集まったものだか、共通項や繋がりが見えてきて、自分の興味関心を掘り下げることができる。そして、「アレ聞けばよかった」「ココをもっと突っ込めばよかった」というひとり反省会が始まる。
 うどんさんは、TRPGで役を演じる際の役の設定と素の自分の内面との共存や、世界観を維持しつつゴールを目指す仲間同士の協力の話が面白かった。オンラインで遊ぶときは、アバターを作ることが出来るので、リアルの「身体は思い通りにならない」ことと並べて考えると面白そう。
 なおちゃんは、視点の違いや矛盾を孕んで重ねられるQとAから浮かび上がってくる「そこで起きた事実」を読み解くミステリーを紹介してくれた。感想の中で話してくれた「他人と違う身体の受け入れ方」についてもう少し聞きたいなと思った。それはなおちゃんが他者を受け入れる時の作法と似ている気がする。

 カコタムメンバーのみなさま、定期的に開催しますので、お時間が合ったら是非オンライン読書会に参加してください。お待ちしています。
 私はアレコレごちゃごちゃ考えるのが好きなので、上記のようなことをしていますが、それぞれの方の「カコメンオンライン読書会」の楽しみ方があるはずです。なので、一度(あるいは何度でも)訪ねてください!

以下、今回の紹介本。

りえ:伊藤亜紗『きみの体は何者か なぜ思い通りにならないのか? 』
10代のノンフィクション応援、ちくまQブックスシリーズなので、子どもに紹介するのもオススメ。
※前回紹介した本 横山誠『みんな水の中-「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』

うどん:小林正親とウタカゼ・ゼミ『ウタカゼ』
 TRPGのルールブックで、上記の他にもたくさんお持ちでした。TRPGはカタチ化でもお馴染み。年末年始にたくさんルールブックを購入したとのことなので、一緒に遊びたい方は是非。私もやってみたい。

なおちゃん:恩田陸『Q&A』
 前回は伊藤計劃『虐殺器官』でしたが、ミステリー、ホラー、ゾクゾクする系がお好きなようです。安部公房の短編『 赤い繭』の紹介もありました。前回も思ったけど、聞いた人が読みたくなる、本の紹介がお上手です。