あおという名の記憶 眩しい光に弾けたあの日の青の記憶 手のひらから零れ落ちた淡く苦い蒼の記憶 揺り籠のような心地よい優しい藍の記憶 そっと指で辿る あおという名の記憶
あなたの心は何色ですか?と問いかけながら 丁寧に色を重ねていく
黙して描く 対峙すべきは己の心 雑音に惑わされてはいけない
あの時もっとこうしてたら・・・ あの時もっと言葉を伝えてたら・・・ あの時・・・ 本当はどうしていたら良かったんだろう・・・? 答えの出ない後悔をこの先ずっと抱えていく あなたとの思い出はそりゃぁ美しいものばかりではないけれど 胸に残る愛情は温かくやさしい光に包まれている 苦い後悔と一緒に あなたとの時間を美しくあたたかなまま大事に日々生きていく どうかそばに感じる楽しい気配のまま見守っていてね
「花心 風に舞う」 F20 アルシュ紙 アクリル アルキド 泊 どうしようもなく歪んだ感情が湧いてくる時 ドロリとした暗い影に足を取られそうな時 目を閉じて深く息を吸って心の奥にある光を探る 静かに息をはいて陰なモノを祓う 目を開けてまっすぐ前を向いて 再び一歩踏み出せるように
君の名を 君の名を呼ぶ 君のいる場所がどうか・・・ どうか穏やかで美しい場所であるようにと 祈りながら 願いながら 君の名を そっと つぶやく
まとう空気 気持ちの解放 焦らず 慌てず ゆっくりと 丁寧に色を重ねる