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幸せなキモチ


私はもともと物覚えが悪いほうなので初めての事に慣れるまで人よりも少し時間がかかります。


そのため息子を出産してから目まぐるしく変わる毎日に心と身体が付いていけなくなり不安定になってしまった時期がありました。


その頃の私は上手く授乳が出来ないことや泣き止まない息子を上手くあやせない自分をとても恥ずかしく思っていました。


息子は何度授乳を試みても哺乳瓶のミルクを欲しがり泣き出したらミルクをあげるまで泣き止むことがありませんでした。


その頃の私はまるで自分だけが社会の中から取り残されて独りぼっちで子育てをしているかのような孤独な氣持ちで毎日を過ごしていたと思います。


そしてまだ自分では何もできない小さな我が子をこんな私が育てていけるのか不安で目の前にある幸せを感じることが出来なくなっていました。

そんな私が変ったきっかけは息子が初めて言葉を発して私に笑いかけてくれたことです。


話しかけてくれたと言っても「あうーあうー。」と言葉を発するだけですが、一生懸命何かを伝えようと言葉を発する息子の姿を見ていると


私は嬉しくてとても幸せな氣持ちになって息子に
「あうーだね!」と何度も話しかけていました。

私が話しかけると息子はまた嬉しそうに「あうーあうー。」と言って返してくれました。


そのときになってやっと私は氣が付きました。


息子は私が上手に育児ができることを望んでいたのではなくこの幸せな氣持ちを一緒に分かち合うことを望んでいたのではないか。


息子はこんな私にいつも精一杯の愛を伝えようとしてくれていたのではないか。


息子はまだこんなに小さな赤ちゃんだけれど、
何にもできないわけではなく、ずっと愛溢れる
エネルギーをおくってくれていた
のではないか。


「幸福の哲学」という本の中で著者の岸見一郎さんはこのように言っています。

幸福は空気のようなものだ。
空気がある時には誰もその存在には気づかない。
なくなった時に初めて、空気があればこそ生きることができていたことに気づく。
幸福も、失われた時、初めてその幸福を経験する。
だから、幸福が失われるのはどんな時なのか、その時どう感じるかを見ることが、幸福が何であるかを知ろうとするためのきっかけになる。

人は幸福に「なる」のではなく、
すでに幸福で「ある」。
そのことを知った人は、幸福になるために何かの実現を待たなくても、日常の瞬間に幸福を感じることができるだろう。


そのことに氣がついてから私はようやく毎日のささいなことに幸せを感じながら肩の力を抜いて子育てができるようになりました。


あなたはすでに幸せであるということ。



このことに氣がつくことであなたは本当の
幸せを手に入れられるのかもしれません🌝

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