私の見た世界 - 3
漂流の果て
少し休憩をはさんでから、いよいよ前世誘導に入ります。私はベッドに横たわり、深呼吸を何回かして、先生のテノール歌手のような張りのある声に身を任せます。
見よう見ようとしないでいいと言われていたので、イメージが湧いてくるのを待っていたのですが、なにやら大きなコントロールルームみたいなところが見えてきました。発電所とかダムとかビルとか、大きな施設の電気や空調設備なんかを一括で管理するような建物の内部の様子。
あれれ、過去っぽくないじゃん…?と若干混乱しながら、「機械が