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「世界一長い代表メッセージ」がいよいよ公開に!

リディラバ広報です!今回はいよいよ公式サイトにて公開となった、リディラバ代表:安部敏樹の代表メッセージについて、その舞台裏をお話ししていきます。

このメッセージ、3つの点で非常に特異なものになりました。

①らしからぬ長さ
この文章、実に1万字以上あります。数多あるコーポレートサイトの代表メッセージを眺めても、こんなに長い文章を載せているところは他にありません。

②らしからぬ始まり
そして見ていただけばわかりますが、書き出しは…

「そういえば松ちゃん、安部は俺らと一緒に大学行けるの?」

高校3年のGWが終わった頃、ホームルームで同級生の小谷から担任の松下先生(通称:松ちゃん)に向かってこんな言葉を投げかけた。小谷は続ける。

「安部って色々問題あるじゃん?それなのにエスカレーターで大学に進学できるの?」

(なにそれ。行けるでしょ。そうだろ?松ちゃん!!!(懇願))

まあ、こんな小説みたいな書き出しは普通代表メッセージでは採用しません。しかし今回はあえてそれにこだわった書き出しになっています。

③らしからぬ公開遅れ
20年8月に公式サイトがリニューアルし、9月16日に新しいロゴが公開になって、もうすぐ半年。当初の予定では、新ロゴ公開と同時に代表メッセージも公開する予定でしたし、そうあるべきだったと思います。もちろん、その他全てのコンテンツはこのタイミングまでに揃っていたのです。ただ、この代表メッセージだけが…完成しない!

長く、小説的で、いつまで経っても完成しなかった代表メッセージ。その舞台裏を追ってみましょう。

代表メッセージへのアクセスは元々多かった

そもそも2020年8月以前のサイトのアクセス状況を見ると、旧サイトでも代表メッセージページへのアクセスがトップページの次に多く、サイトを訪れる皆さんの期待値が高いことがわかっていました。安部は比較的対外露出も多く、特に20年9月までは全国ネットのTBS系情報番組「グッとラック」にもレギュラー出演していましたから、そこから関心を持っていいただくケースも多かったのではないかと類推しています。そして2020年8月に全面リニューアルされたサイトでも、仮情報しか載っていないにも関わらず代表メッセージページは、依然としてアクセス数2位をキープ。安部敏樹という男に、引いてはリディラバに関心を持って頂いた方に、私たちの考えや思いをストレートに届ける場としては、外せないページが「代表メッセージ」でした。

お手本にしたのは、リディラバジャーナルの「編集長メッセージ」

代表メッセージの企画当初、イメージしたのはリディラバジャーナルの「編集長メッセージ」です。

こちら、7000字オーバーで、しかも安部の自分語りから始まる長文にもかかわらず、多くの方が最後まで離脱せずに読み進め、しかもジャーナルの購読に至っているという不思議なページです。ここでは「自己責任論からの脱却」というリディラバが持つ重要な、でも一読ではわかりにくい考えの一つを丁寧に掘り下げていますので、最後まで離脱していないということは、サイトを訪れた多くの皆さんがその考えに共感していただいているということになる。私たちの活動や事業に少しでも多くの方たちを巻き込むという広報のミッションからして「この「編集長メッセージ」と同じかそれ以上の効用があるページを、代表メッセージとして作りましょう!」と安部に持ちかけました。思い起こせば、新サイトを企画していた20年6月のことです。

サグラダ・ファミリアと化す代表メッセージ

広報としては、一定構成を組んで、安部に執筆を依頼すれば、2度3度の推敲は挟めど、1ヶ月もあれば完成するものと考えていました。しかしそれはとんでもない勘違いでした。
まず、安部は文章にこだわります。東大では理転して博士課程まで進んでいるような人間ですから、ロジカルで専門的な文章も書きますし、情緒的で時にはコミカルなテキストだってツイートできる、大きな振れ幅を持っている。でも、非常に筆が遅いのです。今回も創っては壊す創っては壊すを繰り返し、大きな構成を2度変更しながら、完成を目指すことになりました。そして9月16日の公開予定に完成が間に合わないとなると、どうせならもっと中身を考えたいということに。

前半部分の安部のエピソードは、方針が固まると一気に仕上がりました。そして、そのプロセスを横で見ている広報の私としては、「このエピソードこそ、リディラバの原型を形作るものになっている!」と確信し、早く公開したいと強く思っていました。一方で、今の事業の考え方をどう表現する?新しいロゴへの思いは?最終的にこれを読んだ方は何を思い、どういう行動を起こす?など、主に後半について出口の見えない推敲が続きました。端的に表すと情報を切り取ることになって、読みやすいが正しく伝わらない。きちんと表現すると長くなって読んでもらえないかも知れない。書き手として努力できるのは、端的に正確に表現することか、長くても読んでもらいやすく書くことかのいずれかです。ただこれは代表メッセージ。リディラバのことを端的に語ると、社内の共通言語を並べることになり、短いが読みにくい上に伝わらなくなってしまう。選んだ選択肢は、先に示したジャーナルのメッセージよろしく、長くても正確に、なるべく読んでいただけるように表現することでした。そうなると書き出しは、ナラティブに構成したほうが良い。そしてその先は…安部の経営者としての仕事、合間を縫っての講演などの仕事、更にその合間を縫う形での代表メッセージ推敲。夏の終りに公開するはずだったものが、気がつけば季節は冬になっていました。

長いトンネルの先に

出口のない推敲を重ねる沼。社内のSlackでは、もう公開する、完成が見えてきた、もうすぐ、もうすぐ…と幾度となくつぶやき、代表メッセージのオオカミ少年と化していた広報ですが、ようやく、2021年に入って、その出口が見えてきます。

「最後まで通しで再構成しましたよ!」

部分的な再構成の積み重ねの度に最初から見直して行く作業が、とうとう最後まで到達。この時、初めて「公開できるかも知れない」という光が差しました。オオカミ少年でなくなる日は近いと。

今まで幾度となく設定しては実現しなかった公開予定日。今回は2月26日と社内共有しつつ、おそらく3月1日になると踏んでます。この文章を書いている裏でも安部の最後の推敲が入っている。でも本当にこれが最後でしょう。

改めてこのメッセージ、10,809字あります。こんな長い文章、誰が読むんでしょう。小説でも読む気でアクセスしたならまだしも、ちょっと気になってサイトを訪れてみたら1万字って…何をどう書いても、冗長に感じてしまう可能性は拭いきれません。本当に申し訳ない。

それでも。

本当に多くの方に、この代表メッセージを読んでもらいたい。これは安部の個人的な物語で始まりますが、徐々に、これを読むほぼ全員の方が関わる社会の物語になっていきます。その中で、新しくなったロゴの元、リディラバが何を実現していきたいのか。今までも、今も、これからも、「社会の無関心を打破」し続けていくリディラバが、その結果作りたい社会とは何なのか。可能な限り丁寧に表しました。長いけど。

ぜひ、感想をお寄せ下さい!


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