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くたびれた服は着る人もくたびれさせる

「くたびれた服は着る人もくたびれさせる」
 スタイリストの押田比呂美さんの言葉です。

この言葉に出会って、服に対する考え方が変わった。若い頃は古着が好きだったり、好きなブランドがあって多少はこだわっていたものの、オーストラリアでどっぷりサーフィン漬けの日々を送るようになって、洋服へのこだわりが一切、本当に一切なくなった。

今でこそ違うかもしれないが、1999年〜2002年に僕が住んでいたオーストラリア、ゴールドコーストのビーチ周辺の街では、外を歩くのにも靴を履いている人が少なく、裸足が普通だったし、サーフパンツだけの上半身裸で町中を歩いている人もたくさんいた。Tシャツを着ている人でも、首がノビノビだったり、穴が空いていても平気で着ていた。

郷に入れば郷に従え

「郷に入れば郷に従え」で順応力の高い僕が、その環境に溶け込むのに時間はかからなかった。もともと古着が好きでダメージジーンズとかダメージのある服を着ることに抵抗がなかったこともあり、1年位現地で洋服を買わずに日本から持っていった洋服を着回していた。

それもあって、首まわりが擦り切れていたり、穴が空いてても平気、どころか、逆にそれが「現地に馴染んだ感」が出ると思って好んで着ていた。

その、感覚が麻痺した状態で日本に帰国し、当たり前のように穴の空いたTシャツを着てコンビニに行こうとしたら、妹に「お願いだから止めて」と必死で止められたこともあった。^^;


人は見た目が9割

帰国してから数年経ち、さすがに穴の空いたTシャツは着なくなったものの、「洋服はどうでもよい」が心底身についてしまった僕は、本当に洋服への興味がなくなっていて、スーツもこだわりなく店頭に置いてあるものをそのまま着たりしていた。

大勢の前でプレゼンをして商品の販売を行うようになった頃、さすがにスーツは体型に合わせたものをチョイスするようになっていたが、それでもオーダーしたり、こだわりはまったくなかった。

商品はそこそこ売れるものの、自分の中ではもっと売れていいはずなのに、何かいまいち突き抜けられていない。すごく売るプレゼンターと比べて、

何がいけないんだろう、、、
何が違うんだろう、、、

悩んでいたときにこの言葉に出会う。

「くたびれた服は着る人もくたびれさせる」

衝撃が走った。

「自分はどんな格好をしているんだろう?」と思い鏡を見たら、そこにいたのは、

『くたびれた服を着ている、くたびれた感じの自分』

これでは商品なんて売れるわけがない。

「人は見た目が9割」という本もある。他にもっと違う理由があるかもしれないが、まずはこれを変えてみよう。

その当時はまだそんなに稼げていなかったので、高級なものは買えなかったが、すぐにスーツをオーダーし靴や鞄などの持ち物を新調してみた。

すると、、、

信じられないくらい売上が上がるようになった。ウソのような本当の話。

「洋服や靴、身につけるものでこんなに変わるんだ」

正直、本当にびっくりした。


一体何が変わったのか?

で、よく考えてみた。確かに洋服や靴は変わったけど、他になにか変わったことがあるんじゃないだろうか?

・・・

たどり着いた答えは、自分のマインドセット

自分は売れるプレゼンターだというマインドセットで、大勢の前で堂々と話せるようになった。それ以前も人前で話すのに緊張しないタイプだったから堂々と話していたつもりだったが、多分、人から見ると違うんだと思う。

外見も含めて自信にあふれ、その自信がお客様の安心に繋がり、ご購入いただける割合が高くなった。

身につけるものは本当に大切ですね。

「くたびれた服は着る人もくたびれさせる」

であれば、

「素敵な服は着る人も素敵にさせる」
「明るい服は着る人も明るくさせる」
「品の良い服は着る人も品良くさせる」

まずは見た目から変えてみる。

おすすめです。

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