ラッキーマン。

 何かの本で「今自分の事を幸せだと思えない人は、将来も幸せになれない」というのを読んだことがある。その時は全くピンとこなかったが、今は何となくわかる。今の自分を幸せだと思えないという事は「自分はアンラッキーで不当に扱われている」と思っているわけなので。

 例えば自分が神様だとして、今の現状を「いやいや、今日も生かしてくれて本当にありがとうございます。本当自分ってそれだけでももう充分ラッキーマンです」と言う人と「昨年に比べて収入が4割も減っています。どうしてくれるんですか。僕が何をしたって言うんですか。本当に自分てなんて不運なんだ」と言っている人とどっちを優先的に助けたいかと問われれば、答えは明らかであろう。

 そう言えば僕は1回だけ再結成EL&Pを中野サンプラザで見たことがある。彼らの曲で「ラッキーマン」と言うのがあって、最後の方のシンセソロの途中でキース・エマーソンがムーグのタウラスという足鍵盤を弾く(と言うか足で踏む)のだが、僕も自分のタウラスで何度も真似してやっていた「ドーン」と言うくだりを彼が目の前でやった時には「本当に自分はなんてラッキーなんだ。こんな凄いものを目の前で見られるなんて」と思ったのを覚えている。あっ、ちなみに何で「白い馬」を持っているとラッキーなのかは今だによく分からない。

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