集落がまるごとサウナ?
「大変!」 思わず火事かと思いました。集落全体に煙が立ち込めているように見えたのです。蒸気でした。あっちでもこっちでも蒸気が湧き上がっていて、前がよく見えません。熊本県の「わいた温泉」でのことです。熊本県阿蘇郡小国町と大分県玖珠郡九重町の境に涌蓋山(わいたさん)と呼ばれる山がありますが、そのふもとにある温泉地帯が「わいた温泉」です。山あいに点在する六つの温泉地を総称してそう呼んでいます。
集落では至る所から真っ白な湯けむりが立ち上っています。温泉の蒸気は暖房や調理などに利用され、地元の人々の暮らしに深く根付いています。どの家庭にも蒸気釜があり、食材を蒸すのに使用されます。 温泉宿でも蒸気釜を備え、訪れる人に名物の「地獄蒸し」を提供しています。
地熱発電も行われています。
ホワイトブルーの温泉を堪能
「豊礼の宿」という温泉宿に泊まりました、湯の色は美しいホワイトブルーで100%自噴の温泉です。山の緑に抱かれてゆっくり湯に浸かり日ごろの疲れを癒しました。食材を持参して地獄蒸しも楽しみました。