教室にばあちゃんの椅子を用意する子どもたち

カズくんのお母さんはカズくんを産んだときに亡くなりました。だからカズくんはずっとおばあちゃんに育てられています。おばあちゃんは家での世話だけでなく、学校のこともお弁当作りはもちろんのこと、行事への参加、PTA活動、部活の応援など可能な限り参加しています。

カズくんの友達もそのことをよく知っていて、「カズのばあちゃん」と呼んで慕っています。

授業参観の時でした。おばあちゃんの姿が教室に現れると一人の男子生徒が大きな声で言いました。「カズのばあちゃん来てるぞ～。だれか椅子持って来いよ～！」別の子が隣のクラスから椅子を借りてきておばあちゃんのところに運んでいきました。

教師が何も言わなくても行動する優しい子どもたち。友だちの中で大事なことをしっかり学んでいます。胸が熱くなりました。