ごうし

記憶がリセットされる脳性麻痺の妻がパートナー。 YouTubeチャンネル「まゆとごうし…

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記憶がリセットされる脳性麻痺の妻がパートナー。 YouTubeチャンネル「まゆとごうしの日常」を運営。 ”振り返ったら全部ネタ!”をモットーに動画も配信しています。 https://www.youtube.com/channel/UCU0STThEc_pJno6iQqWADJw

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記憶を無くした脳性麻痺の妻

自分の人生で一番大きな選択ってなに? そう聞かれたら、真っ先にこう答える。 「妻と結婚したこと」 ある芸人さんのネタをもじれば、 地球上には35億人の女性がいるらしいけど、 その中で、大学時代に妻と出会う幸運をもらい、生涯の伴侶に選んだことは、 間違いなく今の自分にとってとても 大きな転機となっている。 ■妻のヒストリー 妻には、生まれつき”脳性麻痺”という 障がいがある。 1,860gの未熟児で生まれてきて、 命の危険もあったそうだが、生きる意志を貫き通した。 歩け

    • かえるのみどりちゃん

      今日は、息子とのことを少し。 息子が通っている児童館の 発表会が近くの小学校であり、 親子で参加できるということで もちろん参加。 息子のクラスはダンスで、 曲名は 『かえるのみどりちゃん🐸』 こんな曲があるの、知らなかったな。 振り付け、 父は夜な夜な練習しましたよ。 仕事帰りの電車ではケロポンズの Youtube動画をエンドレスで見続けて イメトレもバッチリ。 ただ、 踊るだけじゃつまらないしなーと 考えていたら、 “カエルになって踊ったら 盛り上がるし良いの

      • 性の絵本

        「赤ちゃんってどうやってできるの?」 って、もし2〜3年後の息子に 質問された時、自分だったらどう答えるか? ”コウノトリが運んで来てくれるんだよ” ”お父さんとお母さんがとても愛し合ってできるんだよ” ”もう少し大きくなったら教えるね” etc… うーーん。いやいや、どれも全然しっくり来ない。 息子の質問にちゃんと向き合った答えとは到底思えない。 少し前、友達の家に家族で遊びに行った時に 妻と「これはすごい!」となり早速購入した絵本がある。 タイトルはずばり、 「

        • 私たちのドキュメンタリー番組が放送されます

          さて、これまでは 私と妻の出会いの話に スポットを当ててきたけれど、 現在進行形で物語は続いているわけで。 2023年からは、 現在の私たち夫婦のエピソードも綴ってみようと思う。 2022年4月に第一子である息子が産まれる というビッグイベントがあったのだが、 さらに私たち夫婦のドキュメンタリー番組の企画を作りたいという 話が出産直前にテレビ局に勤めている友人から舞い込みました。 半年以上の密着取材を経て、ついに 去年の12月24日に放送されたのです。 「まゆとごうし〜

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        記憶を無くした脳性麻痺の妻

          妻との出会いエピソード⑥〜対等に話したいと思う〜

          その後も、 ちょくちょく一緒にご飯に行って いろいろな話をお互いするのですが、 8割くらいは彼女の活動トーク笑 大学での勉強や、学校内外で 取り組んでることの中で感じることや想い、 学んだことや発見、気づきを 沢山話してくれました。 中でも印象に残っているのは、 インターンシップについての話でした。 彼女が取り組んでいたのは、 1ヶ月間ある議員の方に付いて 活動を補佐したり、企画を考えて形にする ものだったと思います。 彼女「●●市の議員さんのところでインターンシップを

          妻との出会いエピソード⑥〜対等に話したいと思う〜

          妻との出会いエピソード⑤〜全ての記憶がリセットされたあの日のこと〜

          「記憶がリセットされる」 これが指す意味は 最初の日記で書き記した通りですが、 彼女が話してくれたこと。 それは高校生の時、記憶が無くなった日に 自分の身に何があったのかということでした。 目が覚めた時、 自分はベッドで横になっていたそうです。 目覚めた自分の近くに 全く知らない人たちがいるけれど、 何かを繰り返し言っている。 後日聴かされたこと。 それは、学校である出来事が自分の身に起こり 意識が戻るまでベッドで安静にしていたこと、 そして自分の近くにいた人が 「両

          妻との出会いエピソード⑤〜全ての記憶がリセットされたあの日のこと〜

          妻との出会いエピソード④〜華麗にエスコートされる私〜

          満を持しての彼女(妻)とのご飯。 私はとても楽しみにしていましたが、 そのお誘いを当時彼女はどう思っていたのか。 その時の記憶は今の彼女にはもう無いので、 タイムマシンがあるなら聴きに行ってみたい ものです。 車椅子に乗って現れた彼女。 (私)「押していくね!」 (彼女)「ありがとう。お願いします♪」 ということで、 自分からさっそく提案してみた私。 (出だしは良し!) 車椅子のハンドルを握ってお店に 一緒に向かうわけですが、 嬉しい反面…非っっ常に緊張しました。

          妻との出会いエピソード④〜華麗にエスコートされる私〜

          妻との出会いエピソード③〜意外な困りごと〜

          私も妻も大学の学部は違ったので、 キャンパスもそれぞれ違う場所でした。 妻は都会のキャンパスに、私は田舎のキャンパスに(笑) 飲み会で話して以来、 私にとって彼女はかなりインパクトがあったし、 連絡先もばっちりゲットしていたので、 ちょくちょくメールを送ることは していたんですね。 ただ、今みたいにスマホは まだ全然普及していなかったので、 折りたたみ式が主流の時代です。 (今となってはすごい懐かしいw) もちろんラインもなかったので、 講義の合間にポチポチ打って メー

          妻との出会いエピソード③〜意外な困りごと〜

          妻との出会いエピソード②〜脳内処理が追いつかない!〜

          話が盛り上がっていく中で、 彼女は、自分が生まれつき脳性麻痺という障害を もっていること、足が不自由であることなどを 語ってくれたのですが、 私にとっては色々と衝撃でした。 (私の心の声) 「え!ちょっと待って。待て待てーい。 障害があるって話してくれたけど、 ホンマに? だって、メンバー一人一人の話しに 耳を傾けてしっかり聴いているし、 明るくて普通に会話してるし、そうなん!?」 ちなみに、私が障害を持ってる人と 初めて関わったのは小学生の時でした。 学校には「わかくさ

          妻との出会いエピソード②〜脳内処理が追いつかない!〜

          妻との出会いエピソード① 〜絶対に仲良くならないだろうな〜

          妻と一番最初に出会ったのは18歳の時、 大学1回生の時でした。 私も妻も、 偶然にも同じ自己推薦枠(AO入試)で 大学に入学してきました。 他の学部でも自己推薦で大学に来ている人は 何人かいたので、その内の何人かが企画して 「せっかくだから、同じAO入試で入学した メンバーで集まって飲み会をしよう!」 と、呼びかけてくれて 飲み会を企画してくれたのです。 他の学部にはどんなAO生がいるのかは 気になっていたし、私は他府県から大学に来ていたので友達を作りたい!という思

          妻との出会いエピソード① 〜絶対に仲良くならないだろうな〜

          妻からのお願いごと

          妻のことを文章で残そうと思ったきっかけ。 それは他ならぬ妻からの提案でした。 「私たちのこと、日記で残しておいて欲しい。 もし、私の記憶がまた無くなった時のために。」 ”記憶が無くなる” 「あ〜あれなんだったけ。あれだよあれ!」 というように、ど忘れして中々思い出せない 経験は誰しも一度はあると思います。 けれども、妻の場合は文字通り 今までの全ての記憶が無くなってしまいます。 家族のこと 友達のこと 好きな食べ物のこと 今まで行った場所のこと 読んだ本のこと 今まで

          妻からのお願いごと