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ミトコンドリアとオートファジー


ミトコンドリアとオートファジー
東京工業大学 栄誉教授 (1996年より基礎生物学研究所。現、東京工業大学教授)

科学技術創成研究院 細胞制御工学研究ユニット ユニットリーダー大隅 良典 東京工業大学 栄誉教授

人生100年時代になり、巷では【健康寿命】だの【PPC】だの・・如何に高齢者期間を無事に過ごすかが話題になるようになりました。

私もジジイ世代に突入したワケですが、私は35歳を過ぎた頃から「リッチ」でした。不動産を所有し、株式会社の取締役社長及び関連グループ会社の社外取締役もし、世間で言う「不労所得」も有り、正直言って「怖いものナシ」でしたが、突然、脳梗塞に襲われ、人生が一変しました。

マンションの自室でパソコンを開きながらTVを観ていた時、突然アタマに痛みが走り、「ザーザー」という音が聞こえた途端、ゆっくり自分の体が倒れて行く記憶だけか鮮明に残っています。

後は病院とリハビリと人の視線の記憶です。当然、仕事を辞め、障碍者として生きるだけの毎日ですが、不幸中の幸いで、不労所得や貯蓄や資産のおかげて、暮らしには困りません。なのでパソコンばかりの毎日を送っています。

但し、今、私は障碍者で妻は、肺がん経験者という社会的弱者なので、流感や健康には敏感です。夫婦そろって「寝たきり」にならない方法とか「健康維持」の為の方法には敏感になりました。

ミトコンドリアとオートファジー

そんなワケで「寝たきり」予防や「健康維持」の対処療法について私が得た知識をご紹介します。人間は細胞分裂を繰り返し、成長し、やがては老化による弱体化で、たがては死んでしまいますが、最近になり、その仕組みと原因、が解明でき、ノーベル賞を受賞した日本人博士や、そのお弟子さん方が、関連する新しい発見を次々と発表して、私のような凡人でも解かる様に説明してくれています。

人間の身体は約、27兆個の細胞で、出来ています。            その細胞の一つ一つにミトコンドリアというエネルギー(熱)を作り出す仕組みが備わっています。

この仕組みで人は健康に暮らせ、運動もできるのですが、やはり…経年劣化や突発的変化(突然変異)があり、エネルギー(熱)を作れず、最悪の場合は、悪性変異で病気の原因になってしまいます。

この悪性変異が多くでるのが、加齢によるシニア世代です。
つまり【老人】です。

しかし、東京工業大学 栄誉教授の大隅 良典 栄誉教授が「オートファジー」の仕組みを発表して、ノーベル生理学・医学賞を受賞し関連した分野の新発見を、そのグループが次々と発表したことにより、私の様なパンピーにも光明が差しました。

超簡単に言うと…人は皆、〖自己修復機能〗をもっているということです。
但し、殆んどの人は、そのことに気づかず、偶然・・オートファジー的な生活リズムのおかげで、健康で長生きしてしまう人もいるようです。

【結論】 
オートファジーを実践すれば、間違いなく瘦せます。
また、オートファジーを行うこと壊れた細胞は新しく再生されます。
何故なら、オートファジーという仕組みはタンパク質細胞を再生する機能のことだからです。                           

しかし、オートファジーは別名というか、巷では「16対8ダイエット」とか「プチ断食」と称し、お気軽ダイエット方法だと勘違いしている人も多いようですが、れっきとした、生理・医学分野での現象の一つとして成立します。                              ミ

なので、オートファジーを実践して、その機能のスイッチを入れる事は容易ではありませんが、実践を続けた人は、それなりに瘦せたり、健康を維持しています。・・私もそんな一人で痩せて、一見…障碍者には見えません。

ミトコンドリアとオートファジー

 ミトコンドリアとオートファジー

ミトコンドリアとオートファジー: 細胞内の分解と再生メカニズムの探求

細胞内の重要なプロセスであるミトコンドリアとオートファジーに関する研究は、細胞の健康維持と機能に不可欠な役割を果たしています。
ミトコンドリアは、エネルギー産生の主要な場であり、細胞内の酸化ストレスやダメージの源ともなります。
一方、オートファジーとは、細胞内の不要な成分や損傷した部分を分解し、再利用するプロセスです。
この記事では、ミトコンドリアとオートファジーの関係に焦点を当て、その重要性と相互作用について探求しています。

ミトコンドリアの機能は、細胞内でのエネルギー産生だけでなく、酸化還元反応やシグナル伝達など、さまざまな生命維持活動に関与しています。
しかし、外部からのストレスや内部の異常によってミトコンドリアが損傷を受けることがあります。


ここでオートファジーが登場し、細胞内の損傷したミトコンドリアを特定し、その分解を促進します。
このプロセスを「ミトファジー」とも呼びます。細胞内でのミトファジーの選択的な誘導は、Atgファミリーなどの因子によって制御されます。
また、細胞内でのミトファジーの過程は、特に老化や疾患の進行において重要な役割を果たしています。

オートファジーは、細胞内の成分をオートファゴソームと呼ばれる小胞に包み込み、リソソームで分解するプロセスです。このプロセスは、栄養不足やストレスといった条件下で特に活発になります。
オートファジーは酵母から哺乳類に至るまで、進化的に高度に保守されたメカニズムであり、細胞の生存戦略の一環として機能しています。

ミトコンドリアとオートファジーは、さまざまな分子的な相互作用によって結びついています。
例えば、Parkinという因子は、ミトコンドリアの損傷を検知し、オートファゴソームへのターゲットとしてマーキングする役割を果たします。
このような分子的な結合によって、ミトコンドリアの損傷や老化が制御され、細胞内のホメオスタシスが維持されます。

これまでの研究により、ミトコンドリアとオートファジーの関係は一層解明されつつあります。
特にミトファジーの活性化やオートファゴソームの形成、そしてそれが細胞の生存と老化に与える影響などが詳細に調査されています。
さらに、ミトコンドリアやオートファジーに関連する疾患や健康への影響も明らかにされつつあり、新たな治療法の開発にも繋がる可能性があります。

総じて、ミトコンドリアとオートファジーは、細胞の健康と機能を維持する上で欠かせないプロセスです。
これらのプロセスの相互作用や調節機構を解明することは、細胞生物学や疾患研究の分野において重要な成果を生むでしょう。
今後の研究によって、ミトコンドリアとオートファジーの複雑な関係が一層明らかにされ、健康寿命の向上や疾患の治療法の開発に寄与することが期待されます。

驚きの発見!若さの鍵を握る細胞の中のミトコンドリアの本当の姿・・・

さらなる研究によって、ミトコンドリアとオートファジーの相互作用は、細胞の適応応答としての重要性も浮き彫りにされています。
特に遺伝子レベルでの解析により、オートファジーとミトコンドリアの関連が遺伝子発現の制御にも影響を及ぼすことが示されています。
このような研究成果は、将来的な治療法の開発や予防策の構築に向けて重要な情報を提供するでしょう。

また、最近の研究では、オートファジーとミトコンドリアの連携が細胞内の栄養状態やエネルギーバランスと密接に関連していることが示唆されています。
栄養不足やエネルギーストレスの状態では、細胞はオートファジーを通じてミトコンドリアを分解し、必要なエネルギーや栄養を確保しようとします。
このプロセスは、生存戦略の一環として細胞内のリソースを適切に再分配することを可能にします。

さらに、ミトコンドリアとオートファジーの関連は老化にも影響を与えることが分かってきました。
老化過程では、ミトコンドリアの機能が低下し、オートファジーの調節も変化することがあります。
これにより、老化に関連した疾患や機能低下が引き起こされる可能性があります。このような研究は、寿命の延長や健康寿命の向上を目指す研究分野において重要な示唆を提供しています。

総括すると、ミトコンドリアとオートファジーの関係は、細胞の生存戦略や健康維持において極めて重要です。
ミトコンドリアの損傷や老化に対するオートファジーの調節、相互作用の解明は、細胞生物学や疾患研究の分野において大きな進展をもたらすことでしょう。


今後の研究によって、ミトコンドリアとオートファジーのメカニズムや制御に関する理解が深まり、新たな治療法や予防策の開発への道が拓かれることを期待しています。

ミトコンドリアとオートファジーの連携が疾患の理解と治療にも大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。
特に神経変性疾患やがんといった重要な疾患において、ミトコンドリアの異常やオートファジーの不均衡が関与していることが示唆されています。
例えば、Parkinやその他の関連遺伝子の変異は、パーキンソン病の発症と関連しており、ミトコンドリアの異常やオートファジーの障害が病態進行に影響を与えている可能性があります。

一方で、オートファジーの異常はがんの発症や進行にも関連しています。
オートファジーの低下によって、細胞内の異常なタンパク質や有害な成分が蓄積し、がんの進行を促進する可能性があります。
したがって、ミトコンドリアとオートファジーのメカニズムを理解し、それらが疾患にどのように関与しているかを解明することは、新たな治療戦略の開発につながる重要なステップです。

特に、最近の研究ではオートファジーとミトコンドリアの融合という興味深い側面も明らかにされています。
これは、オートファゴソームがミトコンドリアを包み込むことで、ミトコンドリアの一部が分解されつつも一部が保存されるという複雑なプロセスです。


この融合機構によって、細胞はミトコンドリアの一部を修復し、再生を促進することが示唆されています。
このようなメカニズムの解明は、将来的に細胞の再生医療や老化の遅延に向けたアプローチの開発に役立つ可能性があります。

ミトコンドリアとオートファジー
ミトコンドリアとオートファジーのイメージ画像

結論として、ミトコンドリアとオートファジーの関係は、健康の維持から疾患の進行まで多岐にわたる重要なプロセスに関与しています。

その複雑な相互作用や制御機構の解明は、細胞生物学や医学の進展にとって不可欠な要素です。
今後の研究によって、ミトコンドリアとオートファジーの役割がより詳細に明らかにされ、新たな治療法や健康寿命の向上につながる成果が齎されることえお期待されます。


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