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たそがれの


たそがれの
いのちみつめし ぶつがんよ
しゅらのごとく
じひのごとし
たそがれ…あたりが暗くなって顔の区別が出来なくなり、誰(た)そ彼(かれ)と尋ねることからたそがれと言うようになったやまとことば
転じて老年を迎え、人生の盛りを過ぎた時を表すこともある。

歌の意味
人生の盛りを過ぎた私を、見つめる仏眼は、阿修羅とは言いながら、悩ましいお顔は慈悲を表しているようにも見える。私自身の気持ちがそうさせているのであろうか
怒りの神であるなら怒ってほしい。そして気の弱くなる私を慈悲の眼差しで見てほしい

 阿修羅像
興福寺の阿修羅像は奈良県興福寺の国宝館にあります。
もともと、戦いの神(悪神)であった阿修羅は、帝釈天との戦いに敗れ、釈尊の話を聞いて戦うことの虚しさを学ぶ。つまり阿修羅は己を省みて善神へと変わった神である。悪いと思えば悔いて考えを改め、光をまとう神へと昇華した。

3つの顔は幼い少年、思春期、青年の顔と言われています。正面の青年の顔は悩ましげであって、惹きつけられますね。
2009年、大変なブームになって、老若男女が夢中になりました。若い頃の自分と重ね合わせて、今見ると、昔、怒っているように見えたその憂い顔が慈悲を表しているように感じられました。このお顔を描くのは難しい。とても表現出来ないと思いましたのでせめて歌に表して…

たそがれの
生命見つめし
仏眼よ
修羅のごとく
慈悲のごとし

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