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気持ちの置き場

先日投稿した"思い出の供養"

の続きを書こうと思う。

この前、彼氏行きつけの居酒屋に連れて行ってもらった。
前の彼女と来た思い出もあるのだろう、なんとなく彼と店長のやりとりで察しがついたし
なんともいえない居心地の悪さを感じた。

私はどうやら"思い出の塗り替え"に直面することがとても苦手らしい。その場から逃げだしたくなる。どうして。なんで。塗り替えに直面させたくなるほど私、何かしたっけ?という感情が押し寄せてくる。塗り替えに直面させている方は特に悪気がないのだろう、浮かない顔をしている私を尻目に彼は店長と笑顔でやりとりを重ねていた。
どういう反応をしたらいいかだんだん分からなくなって
彼の目を見ると目がじんわり熱くなったので咄嗟に視線を手元にずらした
外で泣くのはできるだけ避けたかったのと困らせたくない一心だった

注文したハイボールが果実を絞って味わうものだったので、自分のもやもやした気持ちをぶつけるように絞った。果汁が目に入って痛さにほんの一瞬目を瞑った。

『そんな親の仇みたいに絞らなくてもいいのに』
「こうでもしないとやってらんない」

自分を守るための精一杯の強がりで返した
感じたこともこうすることしかできなかった自分も、両方とも辛かった

彼がうっすら涙を浮かべて拭っていた

悪いことをした、傷つけてしまった
思っているより鋭利な言葉を振りかざしてしまった


私も過去の思い出を塗り替えてみよう
そんなにされたことが嫌ならば実際に自分がやってみればいい

と、かつてよく行ったラーメン屋に1人で行った

1人で行った理由は
もし彼と来ても私は前の彼と来たことは絶対に言わないので、自分の心情の変化をきっちり観察するために一番いいと判断したからだ

今までこんなことやったことがなかったから
どうなるか分からなくて怖かった。

行ってみると思い出がさらさら頭の中を流れていく、不思議な感覚を味わった。

塗り替えることは決して悪ではなく
前に進む一つの手段なんだ、
そこに痛みを伴うこともあるけれど引きずる痛みではないし、その必要はないものなんだ
時間が解決することもあれば


少しずつ でも確実に秋が近づいてきている
今朝は涼しい風が部屋に入ってきてくしゃみを連発した
日中は暑くなるんでしょ?気温差で人をからかうにはまだちょっと早くない?

じめじめしたじれったい暑さは 生きてる実感を与えてくれる。
夏の終わりと秋の始まりを感じられた今日は彼の誕生日

おめでとう。



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