50代、ずぼらブスの日常

朝起きる。
口をゆすいで水を飲む。朝は必ず水をコップ1杯以上は飲むことにしている。
髪を梳かす。梳かさないときすらある。
タオルで目やにを拭う。
スキンケアはしない。化粧水すら塗らない。

街に出かけて、エスカレーターに乗って、ふと横向いてしまうと、鏡に映る自分の顔がブス過ぎてうろたえる。自分がブスだと知っているが、普段自分の顔を鏡で見ないようにしているため、たまに直視してしまうと、自分の顔に心を破壊される。

鏡を見なさすぎて、そこで初めて髪の寝癖を発見することもあった。だから最近は、朝のうちに寝癖をチェックするために、心を殺して鏡をみるようにしている。

お風呂は、真夏を除いてシャワーで済ませず、湯船に浸かるようにしている。身体の疲れを取るためだ。
時々思い出したように、湯船に浸かりながら顔の体操をする。私がしていることで、唯一美容らしいことが、この顔の体操である。

昔々、かつての職場の上司がプライベートにイベントで「ビューティースマイルアドバイザー」として、顔の体操を教えていたのだった。
どんなことを具体的にやるのか知らなかったが、当時の上司が大好きだったので、プライベートのイベントにまで押しかけてしまったのだった。もちろんそのイベントに参加した部下は自分だけであったのだが、一生の財産となっている経験となった。

本来は、鏡を見ながらやるのであるが、私は見ないでやる。だから、正しい顔の動かし方をしているかは視覚でフィードバッグできないが、顔の感覚でやっている。

言葉だけで説明するのは、不正確になりがちであるけれども。

第一に、5秒かけて眉毛を上に引き上げる。
5秒かけて元に戻す。これを5セット。

第二に、下瞼を゙5秒かけて上に持ち上げる。
5秒キープ。5秒かけて元に戻す。こちらは3セット。

あともう一つが思い出せなかったが、全部で3つあった。

それとは別に、志村けんさんの「アイーン」を真似るのも口周りに良いらしい。

ブスなのはいかんともし難いが、経年劣化は最小限で留められているようだ。

自分で自分の顔を見たくないので、メイクアップは滅多にしない。夫とデートするときもしない。
夫は、ありのままのブスな私といるのが落ち着いていられるという奇特な人である。私も化粧するために鏡を見ずに済んで助かっている。






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