教師の夫と生活する会社員の妻の私

学校の先生と結婚して数年が経ちました。仕事に追われる夫は薬を手放せなくなりました。休職…

教師の夫と生活する会社員の妻の私

学校の先生と結婚して数年が経ちました。仕事に追われる夫は薬を手放せなくなりました。休職している先生方、学校にお世話になっている保護者のみなさま、教師を目指しているみなさまに、常日頃、教師の夫を見ている私が感じたこと、私に話してくれた教師のやりがいや学校の現状等を書いていきます。

最近の記事

【特給法】学校の先生には残業代がない!手当でいいの?

学校の先生をしている夫です。 昨日、政府がまとめた経済財政運営の指針「骨太の方針」の原案が判明した、との記事がありました。 学校の先生につく手当の1つ、教職調整額について見直す、つまり、特給法の割合が見直される、と言われています。 「特給法」とは、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の略称で、1972年に施行された法律です。この法律は、教員の職務と勤務態様の特殊性に基づき、月給の4%を上乗せする代わりに残業代を支給しないと定めています。 この特殊性

    • 教員の真実:献身と犠牲を伴う大変な仕事

      学校の先生をしている夫です。 教員の仕事は、多くの人々が認識している以上に大変であり、その負担は一般的な労働とは比較にならないほど重いものと感じています。教員が抱えるさまざまな困難と責任について夫を通して見ていき、彼らが直面する現実を明らかにしたいと考えています。この仕事の真の大変さを理解することで、教員への感謝と尊敬が深まることを願っています。 勤務(拘束)時間が長時間 教員の勤務時間は一日が終わった後も続くことがよくあります。授業準備、試験の作成、生徒へのフィードバッ

      • この異常な暑さに対応するため、オンライン授業を導入しませんか?

        学校の先生をしている夫です。 まだ早いことはわかっていますが。 暑中お見舞い申し上げます。 暑い、物凄い暑さが続く日々。 皆さまの体調は大丈夫でしょうか? この暑さが続いたせいなのでしょうか? 関東地方では梅雨明けが発表されました。 観測史上最速の梅雨明けなんだとか。 会社に通勤する私も、会社に到着すると同時に、かなりの体力を消耗しています。 夫に聞いてみましたが、学校も大変な状況なようです。 体育の時間は蒸し暑い体育館や炎天下のグラウンドより、プールがいいとは思いま

        • 授業中、寝るのは生徒が悪い?

          学校の先生をしている夫です。 今日も暑い! 夫が勤務している学校の教室は冷房が効いているそうですが、 それでも、梅雨の時期ならではの高湿度に加え、この暑さですから。 教室の中もさぞかし暑い中、子ども達も授業を受けていることでしょう。 中学校や高校は、定期考査も近い時期なのではないかな? 授業も考査に向けて、はたまた、子ども達の成長に向けて、授業も熱が入っている先生方もいることでしょうか? そんな先生の気持ちを知ってか、知らずか? 子ども達も疲労がピークに達している頃

        【特給法】学校の先生には残業代がない!手当でいいの?

          学校の先生の「定額働かせ放題」からの脱却に向けての最近の動向から考察してみる。

          学校の先生をしている夫です。 本日の夫、久々に子どもが寝る前に帰宅できました。 こんな日は、週に2日くらいかな? あとは子どもが寝静まっている頃、帰宅し、遅い夕食・入浴を済ませ、寝落ちているようです。 妻の私も会社勤務、帰ってきてからの家事、子どもの面倒を見る、といったことが日課になっています。 遅く帰ってきた夫には申し訳ないけど、先に寝ていることもあります。 そんな毎日ですので、夫と夜、話せたことがちょっと嬉しく感じます。 毎日、もう少し早く帰宅できるといいんだけど

          学校の先生の「定額働かせ放題」からの脱却に向けての最近の動向から考察してみる。

          学校の先生は「定額働かせ放題」と言われない日が、1日も早く来ることを望みます!

          学校の先生をしている夫です。 7月は教員を目指す皆さんにとっては大一番を迎えますね。 公立学校の教員採用試験のシーズンです。 いま、教育実習をしている、あるいは、終えたばかりの学生さん。 明日の授業の準備もままならないと嘆いている方もいらっしゃるかもしれません。(終わった方はホッとしているかもしれません。) それでも、採用試験は待ってくれるはずもなく、試験勉強もしなきゃ…と焦っている方も多いかもしれません。 教員採用試験の倍率が続々と各都道府県から発表されています。

          学校の先生は「定額働かせ放題」と言われない日が、1日も早く来ることを望みます!

          梅雨の時期は体調面も、精神面も本調子ではありません。先生方、無茶はダメですよ。

          学校の先生をしている夫です。 梅雨の時期は何とも重たい空気ですね。 帰りの時間帯の小学生もいつもは走って帰っていくようですが、 長靴を履いて、傘を片手に、歩みはゆっくり・・・ 晴れの日に比べれば、辺りが暗くなる時刻も早まり、どこか寂し気なランドセルを背負う姿のように私は感じます。 気温の乱高下もあれば、低気圧の影響もあり、何よりも、この湿度の高さ!梅雨明けが待ち遠しい季節です。 先日、夫がいつも通っているメンタルクリニックに行ってきました。 学校の仕事が終わってから通

          梅雨の時期は体調面も、精神面も本調子ではありません。先生方、無茶はダメですよ。

          「友だち」はたくさん必要ですか?~今の子どもたちの大きな悩みとなる友だち関係~

          学校の先生をしている夫です。 小学校入学前、子ども達が歌っている歌で最も有名なものは何でしょう? 入学シーズンになると、百貨店やイオンやイトーヨーカドーなど総合スーパーの子供用品売り場でも必ずと言っていいほど流れているあの歌ですよね? 『一年生になったら』 歌える方もかなり多いはず。 調べてみると、1966年に発表された動揺なのだとか。 つまり、60年以上の毎春、歌われている曲ということになるのでしょう。 何とも歴史ある曲ですね。 小学校に入学したら、してみたいこと

          「友だち」はたくさん必要ですか?~今の子どもたちの大きな悩みとなる友だち関係~

          「失敗」のスゝメ、その3 子どもが抱く学校・授業の感情を考察する。

          学校の先生をしている夫です。 夫は毎年4月の最初の授業の際、アンケートを取っているそうです。 「この科目は好きですか?」 「この科目の苦手な分野は何ですか?」 といった授業に関すること以外にも、 「学校に来て授業に参加することは好きですか?」 「困ったことがあったとき、だれに相談しますか?」 のような学校生活全般の設問もつくっているそうです。 (「複数回答もいいし、答えたくないものは答えなくてもいいよ、答えてくれると嬉しいけどな。」 といったことを伝えながら、回答をもらう

          「失敗」のスゝメ、その3 子どもが抱く学校・授業の感情を考察する。

          「失敗」のスゝメ、その2 授業中に指名された子どもが思うこと

          学校の先生をしている夫です。 知人が先日、東京ディズニーシーに行ってきたそうです。 アトラクションの1つ「タートルトーク」に初めて入ってみたときの話。 行かれた方はご存じのことと思いますが、このアトラクションの概略。 このアトラクションは、映画『ファインディング・ニモ』に登場するウミガメのキャラクター「クラッシュ」と話ができるものです。 アトラクションの中のスクリーンに映し出されたウミガメ クラッシュが人間と会話できるマイク「ハイドロフォン」を使って会話ができます。

          「失敗」のスゝメ、その2 授業中に指名された子どもが思うこと

          「失敗」のスゝメ、不正解をすることこそ、成長するために必要なこと!

          学校の先生をしている夫です。 今回のテーマ、「失敗」を勧めるなんてオカシイですよね。 それでも、子どもたちに伝えたい。 また、子どもたちだけでなく、学校の先生、周りの方々に訴えたい。 「もっと『失敗』してみようよ!」 ※ただし、自分や他人の命に関わること、他人の人権を損なうことは許さないよ。 夫から聞いた話です。 いまの子どもたちはとても「いい子」が多いそうです。 学校の先生や周りの大人たちの指示を聞いて、行動してくれる、とても「いい子」。 ただし、夫は「〇〇〇〇

          「失敗」のスゝメ、不正解をすることこそ、成長するために必要なこと!

          学校は「失敗」する場所だ!何度でも不正解を積み重ねてこい!というのが学校の先生をしている夫の信念

          学校の先生をしている夫です。 夕食時、夫がボヤいていたこと。 「最近の子どもは失敗することに慣れていないんだよね。  失敗を重ねた末に成功が待っているはずなんだけどな。」 世間でいう、自尊感情の乏しさを話していた模様です。 夫の話によると、以下のような子どもの姿がみられるそうです。 ●失敗することを極端に怖がっている。 ●失敗することに不安・恐怖を感じるため、新しいことをすることに慎重になっている子どもが多い。つまり、挑戦できない。 (保守的ともいえるし、ビビっていると

          学校は「失敗」する場所だ!何度でも不正解を積み重ねてこい!というのが学校の先生をしている夫の信念

          教育実習を受けている「先生」への激励(実習を受け入れる夫の思い)

          学校の先生をしている夫です。 いま、学校には教育実習生が来ているそうです。 今回、夫のクラスに大学生が入ることになったのだとか。 いわゆる一般企業のインターンシップの一環とはいえ、実習に来ている学生もかなり緊張をしているそうです。 それも当たり前。 つい先日までは、一人の大学生でしかなかったのに、実習校にきたら、「〇〇先生!」と呼ばれるわけですから。 夫も夫で、本来なら教室の前方でチョーク(いまはパソコンなのかな?)片手に、授業を進めている役目もいまはお預けの状態。

          教育実習を受けている「先生」への激励(実習を受け入れる夫の思い)

          ブラック校則…というより、校則がある意味は何か?

          学校の先生をしている夫です。 最近は、ブラック校則をはじめ、従来の学校の「慣習」が見直されつつあります。 話題になった校則の実例(とそれに関する私なりのツッコミ) 〇東京都立高校のツーブロックの禁止・・・外見が原因で、事件や事故を防ぐ(東京都議会 教育長の答弁) →髪型による事件や事故に遭ったケースはあるのだろうか? 〇ポニーテールの禁止・・・男子がうなじに興奮するから(鹿児島県のある中学校) →そんなことあり得る? 〇下着の色の指定がされ、男性教員が確認する →セクシ

          ブラック校則…というより、校則がある意味は何か?

          学校の先生をしている夫の生徒への「指導」の考え方の変容 その2

          学校の先生をしている夫です。 夫は、学校の「指導」という言葉は嫌いだと言います。 先日の記事で、問題行動を起こした子どもに「反省」させることの前に、 その子どもが行動を「問題」と捉えているのか、という点が欠如したまま、「反省」させても効果は少ないと考えるようになった、と書きました。 今回はその後の夫の話になります。 何の気なしに新聞を読んでいた夫が、急にスマホを取り出し、何かを注文していたことには妻の私は気付いていました。 その時、夫が注文したのはこの本でした。 東

          学校の先生をしている夫の生徒への「指導」の考え方の変容 その2

          学校の先生をしている夫の生徒への「指導」の考え方の変容 その1

          学校の先生をしている夫です。 教育実習のシーズンになり、夫の学校にも実習生が来ているそうです。 妻の私が持つ、学校の先生のイメージ。 〇朝から叱っている怖い先生がいる(体育科か、運動部の顧問) 〇叱られた生徒の話を聞く先生がいる(案外、担任の先生) 〇とにかく熱い先生がいる(新規採用の先生に多いかも) 〇いつも微笑んでいる年配の先生がいる(言葉遣いが丁寧) 〇授業はとても分かりやすい(けど、怖い先生) 〇一方的に喋ってばかりの先生(授業の内容もよく分からない) etc.

          学校の先生をしている夫の生徒への「指導」の考え方の変容 その1