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創意工夫されるマスク文化

国が「再利用可能な布マスク2枚を各世帯に配布する」と発表してから数日経ちますが、いつ届くのでしょうかね。マスク不足はまだまだ続いています。

1月25日、今年の中国の旧正月期間が始まった日。台湾の友達に挨拶メールを出したところ、「マスク100枚欲しい」と返信がきた。

マスク100枚? 
(そう言えば、中国でコロナが流行っているとニュースになっていたが?)

日本人の私に欲しいとお願いするほど、台湾でもマスクが不足しているだろうか?

・・・と呑気にしていたら、その日のうちに近所のあらゆる店の売り場からマスクが消えて、品切れの張り紙だけになっていた。

えっ?中国で流行っているんだよね?
なのに何?この素早さは?とかなり驚いた。

この時点で、私は在宅ワークのため人混みへ出かけることが少なく、マスクが無くてもそれほど困らないでいた。しかし、2月中旬にベトナムのホーチミン行きを予定していた。1月25日以降、マスク購入は困難、絶対無理!

さて、どうする私? 

マスクが無いならベトナム行きを中止するべきか?
飛行機の中での乾燥は喉に悪い。国際空港の人混みはマスク無しだと危険だ。どうしたものかとネット検索をしていたところ「手作りマスク」の動画を発見。

これだ!

早速、手元にあったガーゼハンカチとゴムで作ってみる。顔にいい感にフィットする。これでいける!

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すっかり使い捨てマスクに慣れてしまった昨今。昔ながらの布マスクのことをすっかり忘れていました。ガーゼハンカチで簡易手作りしてみて、身近にあるもので代用できるって大事なことだと改めて実感。何かあった時に創意工夫できるからこそ人は進化してきたのです。

そこで思い出したのが、ベトナムのバイクとヘルメットとマスク。
ベトナムに行くとそのバイクの多さに圧倒されます。ベトナム人の生活にバイクは必要不可欠です。当然のごとく空気はバイクの排気ガスでキレイとは言えません。だからベトナム人にとってマスクも必要不可欠です。バイクに乗っている若い子たちをウォッチングするとヘルメットとマスクの色をコーディネートしていました。初めてみた時は、マスクもファッションアイテムのひとつなんだ、面白いなと思いました。すっかり使い捨て白マスクが日本のマスク文化のデフォルトだったため、ファッションアイテム化したベトナムのマスク文化が新鮮でした。お店でもカラフルな手作りマスクが売られていました。

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さて最近の日本のマスク事情。
たまに食品の買い出しに出た時、私はマスクウォッチングをしています。マスク売り場では無く、みなさんが身に着けているマスクを・・・。可愛いプリント柄、レース柄、ジーンズぽい生地など、手作り布マスク姿の人たちが増え、子供たちも小さい顔にちゃんとフィットした手作りマスクをしています。みんな、それぞれのスタイルに合わせたオリジナルマスクです。

ベトナムのバイク事情とは異なりますが、今回のコロナ騒動で、日本のマスク文化にも変化があったような気がしています。使い捨て白マスクオンリーから創意工夫された手作りマスクも個性があっていいねに。今後はそれぞれその時々の事情で使い分けができて、どちらも共存していくようなマスク文化に日本はなるのでは?と、勝手に思っています。

国からの「再利用可能な布マスク」も本当に困っている方にはありがたいのでしょうけど、ここにきてマスクも多様化している感じがします。そうなると、みんなの税金で作られた貴重なマスクが1つでも無駄にならないようにと、思わずにはいられません。

最後に、香港の化学博士が、自宅で簡単にDIYでき、医療用マスクに匹敵する性能を持つ「HK Mask」を考案し話題になっているそうですね。
これ絶対にいいですよね!!私も作ってみようかなと思っています。

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