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ベトナムから発信するブランディングストーリーとデザイン

初めまして。私たちはベトナム・ホーチミンを拠点に活動するクリエイティブ・ファームです。2011年の設立以降、当地で生産されるオーガニックチョコレート Marou, Faiseurs de Chocolat のパッケージデザインをはじめとしたベトナム現地企業のブランディングや、ユニセフ、コカ・コーラ、ユニクロといったグローバルブランドのキャンペーンに携わってきました。

私たちのビジョンは「デザインの力でブランドに秘められた驚くべき物語を伝えること」です。そして国内外のパートナーと共に実践してきた私たちの活動を、日本の皆さんに伝えるためにこのnoteを開設しました。

日本のカルチャーは私たち Rice Creative にとってインスピレーションの源のひとつです。note を通して私たちの活動を発信することで、コラボレーションの輪を広げていきたいと思っています。

サイゴンという街から

Rice Creative は2011年にチ・アン(Chí-An Benjamin De Leo:写真上) とジョシュア(Joshua Breidenbach:写真下) によって設立されました。フランスとベトナム、そしてイタリアにルーツをもつ両親のもとに生まれ、多くの国で暮らしたチ・アンと、アメリカのエージェンシーでキャリアを積み2006年に渡越したジョシュア。2人にとって、ベトナム・ホーチミン(旧称サイゴン)という場所でスタジオを開くことには特別の思い入れがありました。

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19世紀なかばフランス統治下で「サイゴン」と名付けられたこの都市は、第二次世界大戦、ベトナム戦争をへた1975年に「ホーチミン」へと改名されます。多様なカルチャーが交錯するこの街で、人々は複雑な歴史と文化を育んできました。そして近年では高い成長率をほこるベトナム経済に支えられ、高層ビルの立ち並ぶ現代的な街並みが姿を現しつつあります。

地元の人々が好んで口にする「サイゴン」という旧称が象徴するように、新しいものと古いものが、矛盾を内包しながら共存するこの街を2人は大好きだといいます。「ここでは、いつだって新しい何かが生まれている気がするんだよ。この街のアイデンティティが危機的状況に陥っているという人もいる。でも綻びかけた自画像は、繰り返し形成されるから。それに立ち会えるなんて素晴らしいことじゃないか。」と。

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私たちのビジョン

デザインの力はブランドを生まれ変わらせることができる。私たちはそう信じています。そのブランドが秘めた驚くべきストーリーに形を与え、ポジティブなインパクトを与え続けることができると。

THIS IS RICE; We believe that powerful and compelling design can transform brands, give shape to extraordinary stories and make positive and lasting impacts.

そして、こうしたデザインの実践を、このホーチミン/サイゴンという場所から発信できることは、私たちにとって大きな意味を持ってます。ステレオタイプなベトナムのイメージは、いまだ根強く、そして現実の一側面でもあるのかもしれません。しかし、それだけではないのです。ベトナムのクリエイティブシーンは、よりモダンに、グローバルに変化を続けています。

例えばニューヨークでスタイリッシュな日本食のレストランに行ったときに、まるで東京にいるかのように感じるとしたら、それは何故でしょうか。それと同様に、どうすればベトナムの現代的なカルチャーやアイデンティティを表現することができるのでしょうか。これはまだ誰も答えを知らない問いなのです。

こうした課題に取り組むクライアントやパートナーと共に、Rice Creativeはブランディングやデザインに向き合ってきました。未来志向の、より良いインパクトを社会にもたらそうとする人々の物語を、日本の皆さんにお届けしていきたいと思っています。

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