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ゲーム業界への道:ライス編②

どうもライスです。
今回は私がどうやってゲーム業界へ入ったかの続きを書きます。故郷から上京し東京の専門学校へ入学した頃のお話です。


ちなみに第1回はコチラです。



5.専門学校

アラサーの私は上京しとある専門学校のゲーム学科に入学しました。専門学校は2~4年までのコースがあり、私は2年コースを選択しました。専門学校って学費高いですね・・1年で7桁ですよ^^;

同級生はいろんな方がいました。高校を卒業した人、大学を卒業した人、大学を中退した人、社会人から専門学校へ入り直した人、割合的には高卒:3、大卒:2、大中退:3、社会人:2ぐらいですかね。専門学校へ入る前は年齢的に浮いてしまうかなと思っていましたが何名か歳が近い方もいたのでほっとした記憶があります。

時代的にはMobage、GREE全盛期でガラケーゲームが流行っていました。どうやら現在ではスマホ開発の授業もあるようですが、私の時はコンシューマ、PCゲームの開発を中心にカリキュラムが組まれていました。低級言語も嗜む程度にしましたが、C、C++、C#といった高級言語とDirectX、CodeWarrior、XNAといったツールを使い勉強していました。

最初の頃はとにかく苦労しました。私はパソコンの事も詳しくなく数学は高卒認定試験で勉強した知識ぐらいしか無かったので授業後に学校へ居残ってポチポチよくしていました。幸いな事に周りにも恵まれ仲間と一緒に居残り勉強してました。

こういった言い方をしてしまうのはアレなんですが同級生は舐めてた人間が多かったですね。「大学入れないから~」「まだ働きたくないから~」「ゲーム好きだから~」といったテンションの方も非常に多かったので、私の記憶では100名程の同級生がいましたが学年が上がる時には3~4割の生徒が辞めていったと思います。

プログラミングはやってみると結構面白く感じていました。
課題がよく出題されていましたが最初の方は出すだけで精一杯だったのが徐々に余裕ができはじめ、課題を+αで出せるようになっていきどんどん楽しくなっていきました。


6.就職活動

そんなワケで色々勉強していましたが就職活動の話がではじめます。専門学校の2年コースってめちゃくちゃ難易度高いなって今でも思います。とにかく時間が無いのです。

何処かで業界の詳細を記載する時に書きますがゲーム会社は大きく分けると「パブリッシャ―」「デベロッパー」と分かれます。とりあえず皆さんが知っているような有名な大企業は大体「パブリッシャ―」です。

やはり自分がやった事あるゲームを作っている会社に行きたいですよね?ファイナルファンタジーとかモンハンとか作りたい!と・・・。

多くの大手企業は「就職活動用の作品(ゲーム」と「SPIテスト」で面接する人数を絞ります。つまりここを通過しないと面接すらいけません。

当時ですが大概の大手企業は翌年入社する新卒社員を前年の2~3月ぐらいから募集を掛け始めます。つまり2年コースの人間が大手企業に行くためには入学してから1年以内に「プログラムの基礎を勉強をしながら就職用作品とSPI対策」しなければなりません。

はい。無理でした。思えば私は就職活動をした事が無く志望動機など書いたことなくても入れてしまう会社で勤務していた人間なのでここで面接にすらいけない就職活動で心折られます。

同級生は「元々プログラムの基礎がある人」「別の専門学校卒業後に来た人」なんかはチラホラ通過していましたが、それでも大手に行ける人は1~2人くらいしかいなかったです。

そんな感じで大手企業は氷山の一角をかすめ取っていき殆どの生徒は夢破れ散っていきます。そこで完全に心が折れ辞めてしまったりダラダラと残りの学生生活を送る人が増えていくなか私は年齢もアラサーだったので折れた心を何とか直し勉強をコツコツしながら就職活動をしていきます。


7.ご存知ですか?

少し話はズレますがよくある専門学校やスクールなんかの「驚異の就職率90%以上!」みたいな謳い文句を見た事ありますか?他の学校やスクールは知らないのであくまで私の経験談で語るんですが、これにはからくりがあります。

例えばゲーム専門学校で「驚異の就職率90%以上!」と書いてあるのをみてゲーム業界へ9割以上の人が行けると思いませんか?はっきり言いますが行けないです。じゃあ嘘なのか?って話になりますが嘘ではないです。

まず就職率なんですが90%以上は本当でしょう。ですが就職できる所がゲーム業界とは限りません。IT業界や組み込み系といった勉強した知識を活かせる事ができる業界ならまだいいですが、今まで勉強した事と関係ないコンビニや警備員などの仕事も紹介させられるのです。

また中には専門学校卒業後に就職する気が無い人間も一定数おり「就職する意思がない人間なんだから就職率を出す計算式には入らないよね」という事になり母数から外されます。こういった事で高い就職率を出しそれを謳い文句にしています。

あ、断っておきますが私はどうしてもパチンコ、ゲーム業界に入りたく色々模索してましたが学校側の先生はキチンと協力してくれました。なので学校の悪口を言いたい訳じゃありません。

ここで言いたかった事は「謳い文句を安易に信じていると痛い目を見る事になりますよ」って話です。


8.ギリギリ

さて諦めの悪かった私は業界に入る為、就職活動と勉強をコツコツ続けて行きます。1~2月くらいですかね。ようやく内定を貰える事が出来ました。元々コンシューマゲームを作る中小企業のデベロッパーです。

まぁぶっちゃけ技術職の採用では無かったです。後から聞いた話ですが「技術力は無いけどなんか面白そうだから」で採用されたようです^^;

正直内定承諾は迷いました。「ゲーム業界だけど技術職ではないのか・・」と。ですがもう時間も無かったですし会社入って技術職やりたいアピールしまくればいいやと吹っ切れ、こうして私はゲーム業界へ飛び込む事になりました!


おわり

如何でしたか?ここまでが私のゲーム業界へ入るまでの経歴です。ゲーム業界は狭き門と言ってはいますがスタートラインに立ってない方も大勢います。その中で強い意志をもってコツコツやっていけば可能性は0ではありません。業界に入りたい方は是非頑張ってください。

余談で私は技術職で入れなかった人間ですが、たしか2~3年でエンジニアの管理職をやってました。そして転職し今では大手でエンジニアの役職を持っており、Webサービス系の設計~運用も出来るくらいまでになってます。

つまり出だしが遅くても会社に入ってどんな仕事をするかで幾らでも評価が覆るって事です。業界を目指して心折れそうな方がいましたらこの記事を参考にして「こんな奴でもなんとかなったんだな」と頑張れる気になってもらえれば幸いです^^;

ではまたノシ

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