レベルアップの効能

２０年来の友人から「独立しました」ハガキが届いた。
ますます私の周りがフリーランスだらけになってきた！
世の中の大半は会社に所属して働いているというのに、私の周囲は個人事業主ばかり。
世間の「普通」と私の「普通」にどんどん差が出てきた気がする。

「自分の周囲は自分と同じレベルの人間が集まる」とはよく言われてきたけれど、新しく知り合う人はもちろん、古くからの友人までフリーランスになるなんて不思議。
そんな友人達からもらえる刺激が今とても楽しい。
社会人になったら、３０過ぎたら、４０歳過ぎたら、友人なんてできない！とはよく耳にするけれど、私は何も考えてなかった学生時代の友人より４０代で知り合った友人達と話す方がとても楽しい。

何かを頑張って続けてくると分野は違っても、うまく言葉には言えないけれど通じ合うものがあって話が盛り上がる。
表面では全く違う活動をしてきたけれど、根っこが似ている。
思えば悩んでいた時期は同じ様に悩んでいた友人と出口の見えないエンドレスループの話が楽しかったから、同じレベルの友人で集うのかな。

初めましての人と会う時は自分がその人にとって何が提供できるかな？と考える。
自分よりも遥かにレベルが高い人と会えて話をすると、帰りにどんより後悔。
私はたくさんのコトを教えてもらえたけど、その人に自分は何かを提供できたのかな？と。
そうすると次は恐れ多くて会えない。
大人になるとgiveとtakeがどちらかに偏った関係は長続きできないと思う。

６年ぐらい前に何かの講演で水野学さんと阿川佐和子さんが登壇していて、最後に水野学さんが会場に向けて
「阿川さん、すごく面白いでしょ！有名になるとこんな面白い人とおしゃべり出来るんですよ。だから社員にも『有名になれ』って話しているんです！」

自分が面白い人になれば、周囲も面白い人になってくるんだな。
面白い人と私もおしゃべりしたい！楽しい会話したい！
自分が思う良いものをみんなに提案したい、というモチベーションと同じくらい、この「面白い人とおしゃべりしたい！」は私にとって強力なモチベーション。

年を重ねるごとにレベルアップした面白い人と出会え続けられたら、最高よね。
面白い人とおしゃべりできるように、自分もレベルアップし続けたい！