ri_studio

フィクション/日記/記憶/読書/映画 好きな事を好きなように綴れる場所にしたいです。…

ri_studio

フィクション/日記/記憶/読書/映画 好きな事を好きなように綴れる場所にしたいです。 自分の言葉が、作品になるのが夢です。 漫画化、イラスト化、作曲などしてくれたら泣いて喜びます。

最近の記事

『誕生』はいつだって私を助けてくれる

『Rememberけれどもしも思い出せないなら わたしいつでもあなたに言う 生まれてくれて welcome』 中島みゆき 『誕生』 あまりに壮大な曲調に、耳を奪われたことから始まった。流れてくるその歌声に、心ごと持っていかれたと言っても大袈裟ではない。 ー生まれてくれてありがとうー 生きていてくれること。 あなたとして生まれてきてくれたこと。 それだけで涙が出るほど感謝したい。そんな感情がこの世には本当に存在する。 その存在はきっと誰もが確認できるものではな

    • 人見知りは【人を見ることを知らない人間】の略だったりする?

      人見知りの私は今日も『お誕生日パーティー』に参加している。 毎月月初になると、翌月誕生日の友人を祝うためのグループLINEが出来上がる。参加を拒否することは非人道的であるかのような雰囲気に、私は当然のように参加のボタンを押す。 主役の人生を、わたしは大して知らない。何が好きで何が嫌いか、どんな事をどんな風に感じるのか。SNS上でしか情報はないが、SNSが真実のみを写していない事は、ここ最近でわかってきたつもりだ。 そんな上っ面でしか主役を理解していない私が、なぜ毎回のよ

      • あなたが今日口にしたアイスは、体重を増やすだけのものではない

        わたしの祖父は3年前に他界した。 寡黙だった祖父は、1に仕事、2に酒、3にタバコ 想像に容易い、亭主関白な九州男児。 孫の私の事は大甘やかししてくれたが、家族にはとにかく厳しく、食事を笑顔で食べているのを見たことは、ほとんどない。 家族も、祖父と距離を取っていたのは目に見てわかった。 それでも、家族に満足のいく衣食住を提供するために、お金を稼ぐことを人生の目標にしているような人だった。 愛情表現がとにかく下手くそだったのだ。 そんな祖父は、誤飲肺炎が原因で亡くなっ

        • さあ、今日も真っ黒の服で、でかけようか

          わたしは今日も、誰かの生き方の模倣であることを隠すために 真っ黒の服で街にでる。 instagramでインフルエンサーが来ていた あのブランドの あのデザインの 漆黒カラーをチョイスした。クローゼットの中の服たちは ニヤニヤしながら揺れている。 この服に特に思い入れがあるわけではない。 ーこれを着ていた、あの人の生き方ー を模倣したくて2万円を払ったのだ。 せめてもの抵抗に、流行りのカラーではなく漆黒を選んだ。 そこに私のダサさが溢れ出ている。 あの人

        『誕生』はいつだって私を助けてくれる

        • 人見知りは【人を見ることを知らない人間】の略だったりする?

        • あなたが今日口にしたアイスは、体重を増やすだけのものではない

        • さあ、今日も真っ黒の服で、でかけようか

          現代織姫の憂鬱

          あなたがiphoneを持っていなければ、待ち合わせの時間はSNSで気をそらさないで、私のことだけ考えてくれたのに あなたがAirPodsを使っていなければ、線のつながったイヤホンを半分こして、お気に入りの音楽を聞けたのに あなたがLINEを使えなければ、あなたの子供みたいな字で、手紙をもらうことができたのに あなたがKindleを使ってなければ、本の間にラブレターを挟んでわたしたのに 一年分のあなたとの距離を近づけるのに、何を口実にすればいいの 目を合わせることも、

          現代織姫の憂鬱

          自己紹介ができるほど、自分の事はわかっていない。

          はじめまして。 ri_studio【りすたじお】です。 『輪廻転生、因縁、運命、徳、自分の身に起こることの全ては前世から続く因縁で作られていて、その因縁を断ち切るには今世でいかに人のタメに生きて行けるかにかかっている。』 幼い頃からそう教わって生きてきた。名前、部活動、進路、交際相手などは全て未来を予言されてきたし、その未来が不幸であれば徹底的に排除されてきた。 わたしは幼心に、それが一般の家庭とずれていることに気づいていた。それでも、母が喜ぶのであれば言う通りの道を

          自己紹介ができるほど、自分の事はわかっていない。