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#3「緑」

 さて、世の中にはいろんな色がある。
 セキトウオウリョクセイランシに始まり、パステル、蛍光、金銀銅。
 みなさん何色がお好みだろうか?

 僕は、緑色が好きだ。

 これ、もちろん排他的ではない。ファッションで言えばモノトーンも寒色もアースカラーも好きだし、車なら白や赤のようにシンプルな方がオーソドックスだし車らしくていいだろうと思う。ただ、総合的な好みとして、緑色がここ数年は首位を独走している。
 今ふと見渡してみれば、着てる服、水筒、メモ帳、スマホケース、ペンケース、歯ブラシ……。ホワイトボードにくっつけてあるマグネットも、洗顔料やワックスのパッケージも、ノートテーキングのときの強調色すらも普通なら赤や青だろうが、今現在は緑だ。なんせこのマガジンのテーマカラーも青寄りの緑である。noteという媒体自体、緑ベースのデザインなので贔屓目で見てしまいがちだ。

 緑好きであることに、大きな理由というのは特にない。なんとなく優しい印象があるってのと、僕自身視力が悪いんで「緑は眼に良い色」っていう定説が感覚的にも浸透したのと…あとなんでしょうね。ワイルドタイガーや仮面ライダーWの影響も多少あるんだろうけど。
 「かくして僕の緑色偏愛主義は覚醒したのである…」というような決定的なトピックがあるわけではないのです。

 ひとくちに緑色といっても色々ある。絵の具のチューブを絞って出てくるあの見慣れたストレートなグリーン、付箋やメモなんかによく見る黄緑、黒板のダークグリーン、ファッションカタログでよく見るカーキ、南国の本当に澄んだ海が映す青緑、限りなく白や青に近いパステルグリーン。メロンソーダの緑もこれまた少し違う緑になるだろうか。
 当然どれも好きである。用途やシチュエーション、マテリアルによって適切な「緑の種類」というのは異なってくる。白は車だろうが服だろうが食器だろうが同じ白、差異といえばツヤかマットかくらいなんだが、上に書いた緑の種類を入れ替えてしまうと成立しなくなりそうなものも多い。

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特に有益な情報はありませんが、読んだ方にとって普段目も向けないような他愛のないもの・ことに改めて触れるきっかけ、あるいは暇潰しになったら幸いだなと思っています。

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