1回聴いて良さがわからないもの程大事にしたい 自分の気づかない良さがあるはずだから
手紙にはこう書いてありました。 先日はありがとう。お前のおかげでうまくいった。改めて仲間でよかったと思ったよ。これからもよろしくと言いたい所だが、もうお前も俺も歳だからそう長くは生きられないだろう。色んな奴から恨みを買っておいて家族より先にあの世に行くなんてちょっと申し訳ないが、残った仲間達が何とかしてくれるだろう。俺から話をしておくから安心しててくれ。 ｢これで全部です。｣ 思わず声が震えた。冷たい筒状のものが頭に突きつけられていた。恐らく拳銃だ。今にも逃げ出してしま
｢おじいちゃんが教えてくれたんだー｣と、息子は嬉しそうに教えてくれた。｢よかったね｣と返したものの、何のことなのか私にはさっぱりだった。 そんな言葉聞いたことない。 おじいちゃんは若い頃パティシエをしていたし、多分外国のお菓子か何かだろうとその時は思っていました。 この時は余り気にしていませんでしたが、この言葉がきっかけで私を苦しめることになるとは思っていませんでした。 この言葉を思い出すきっかけになったのは、おじいちゃんの遺品整理をしていた時でした。 おばあちゃん
