かごめかごめ



私は迷惑
私は嫌

迷惑だってわからないの?
嫌がってるのがわからないの?

過剰に反応しては
声も上げず
私の中で大事に大事に育て上げ
耐えきれなくなる





迷惑をかけてはいけない
人が嫌がることをしてはいけない





私は兼業農家の第一子として生を受け
少し年の離れた妹がいる
軽度ながら身体障害を持った妹がいる
妹が生まれた我が家は8人家族になった

覚えているのは
赤ちゃんの私が(太ってて)可愛くないと言われていたこと
私への援助が妹の障害でもらったお金だったこと
私を嫁がせまいとしていたこと





私は子供らしいことをする子供が嫌いだった
何かの待合で楽しそうに遊ぶ子供
ねだる子供
ぐずる子供
うるさく迷惑に感じて大嫌いだった
自分も子供のくせに





妹の障害
祖父の発病
祖母の闘病と他界
曾祖母の発症と他界
曾祖父の他界
父の急逝
祖父の他界

そのための嫁だと言われ
母はこの家で孤軍奮闘だった





私は誰かに
頼る
頼む
甘える
催促する
聞く
といったことが苦手で
そういった行動をとるのが困難で
それらに対して怖いと感じ
言葉を亡くしてしまう

たとえそれが私にとって必要なことで
それをしなければ私が困るとしても





もしかしてだけど
甘えるに甘えられずに育ったのかもしれなくて
それができなくなってしまうようなシーンを
繰り返し経験したり見て育ったのかもしれなくて
そこに道徳的な教えが悪さしたのかもしれない

誰かに頼ったり頼んだり甘えたりするのは
迷惑をかける行為ってなってしまったのかもしれない

私は催促されるのが嫌で
催促されないように動いてきた
いい子の私が嫌なことをしないよう悪さしたのかもしれない

相手の手を止めさせてしまう
聞き方が悪かったらどうしよう
気遣いのような遠慮のような恐怖が
言葉を奪い去ってしまうのかもしれない





いい子にしていなければいけない





私がのぞき見した世界では
その思考を
その環境を
自らが望み選んだことが実現しているだけ
という解釈がされていた

たとえばだけど
外の世界を知らず
選択肢を持たない子供が
それだけが正解なのだと
そうするべきなのだと
繰り返し繰り返された経験で
無意識レベルで染み付いたものだとしたら
これが当てはまるだろうか










それ
本当の理由は
記憶なんてもんじゃないぐらい
もっと深いところに隠れてるかもよ

解き放つべきは
もっと深く
気づいていない
思い出せていない
封印した自分かもよ










私は今でも
あの頃の私のまま
外の世界が
怖くて
怖くて
解きたい反面
この小さな世界が
大嫌いで
居心地がいい

何が怖いのか
わからないままに



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byり

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