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常滑焼急須専門 磯部商店さんのTwitterはいいぞ

ネットの中だけの、もちろんお顔も声もわからないやり取りだけど、
まるで店先でお店のおじさんと一緒に、楽しくお話ししながら買い物をしているかのよう。
そんな手触りの体験をステイホーム期間中にしました。


6月上旬、作家さんの茶器を購入しました。
お店に問い合わせた段階では蓋碗を1つ、と思っていたのですが、やり取りをしているうちに、つい、そういえば他の作家さんのあれも、前から気になっていたこれも、と追加に追加を重ね
結果的には急須や茶杯など合わせて5点ほど、計35000円くらいに。

調子に乗って欲張っちゃったかな、とちょっと舌を出したくなる気持ちと、
それを上回る、これはいいものが買えたぞ!という満足感のある、
とくべつなお買い物。

店舗に行ったのでも、オンラインショップを利用したのでもなく、
お店の方とTwitterのDMで直接やり取りをしてのお買い物でした。


常滑焼急須専門 磯部商店さんとは

2020年4月にTwitterを開設。「アナログ社長が常滑焼の急須をラフに紹介、販売していきます」とのこと。

磯部商店さんのことは、2019年の地球にやさしい中国茶交流会の出店で初めて知りました。
その時は手持ちの都合で茶杯しか購入できなかったのですが、あまりに素敵な品揃えだったので、
東京には店舗はないんですか?またイベント出店はありますか?などお話しさせていただき、とても記憶に残ったお店さんです。

そのためTwitterを開設された当初から楽しみに拝見しており、
流れてくる数々の魅力的な茶器たちを眺めながら、あぁあれもいい……これもいいなぁ……でも直接DMでお問い合わせするのちょっとハードルが高いかなぁ……などとぼんやり考えていたところ。
ちょうど探していたような蓋碗があり、今だ!と思い切ってお問い合わせしてみました。


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ひとつの作品につき、10~20枚もの写真を添えてはじめての返信が届きました。

もうこの時点で 好き!買います! ってなりました。

最初にお問い合わせをしたのは蓋碗二点(どっちか買おうかな)だったのですが、一点あたり10~20枚くらいお写真を送ってくださって。
全体像や外観や蓋を取った中身はもちろん、重さとか手に持った時のサイズ感とか、蓋の裏とか表面の材質感とか、皿の裏とか

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もうね、作品への愛情といいますか、
作家さんたちが丁寧にものづくりをされていて、あちらこちらの細部までこだわっているということへの思い、

また、購入する人もきっといろんな角度から見てみたいだろうな、という
理解度の高さとお心遣い

そういった、茶器を扱うというお仕事に対する熱さのようなものを、ひしひしと(勝手ながら)感じてしまって
そんなの好きになっちゃうじゃないですか!



対応してくださった社長さんは、アナログでインターバルありありなチャット方式、なんて仰っていましたが、
レスポンスが遅いと思うようなことは全くなく、非常にスムーズでした。

実はついでにこれも探してるんですが……たびたびすみません……と追加していく私に対しても嬉しそうに、その都度いろんなお写真を十数枚送ってくださって。
えっわざわざこんなに撮ってくださったんですか!?ってくらい。
しかもそれがまた、お店で対面してお話ししているみたいな温度感で送られてくるのです。



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お店に行って、なんとなーく見て回っているうちに、
あ、あれ素敵だな~ちょっとじっくり見てみたいな~、って目が離せなくなって
すみませーん と、どきどきしながら店員さんに声をかけて

手に取って、隅々まで見てみてくださいね
そうそうここの色合いが素晴らしいんですよ、おんなじ形のでもう一点あるんですけど、こっちはこっちでまた焼いたときの表情が違っていいですね、
こっちの方がつやがあって、こっちの方がマットですけど、使っていくとどっちもよく育ちそうですね

なんて、店頭で、あれこれお話ししながら一緒に選ぶ。

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わずかな、でもおおきな個体差を見比べながら、
何回も何回も手に取って、悩んで悩んで、
よし!これにします!って決めた瞬間のすっきりとした快感だったり

思っていたよりもだいぶ時間が経ってしまったな、
こんなに買っちゃう予定じゃなかったけど
だっていいものがたくさんあったんだもの、それは買っちゃうよね、
と嬉しい悲鳴をあげたり

そんな時間を、磯部商店さんとのやり取りで過ごすことができました。


4月5月とステイホームで出来なかった
『だれかと語り合いながら好きなものを買う』ということ。
こんなにも楽しかったんだなぁと、あらためて実感しました。
叶えてくださって、ほんとうにありがとうございます。

このコロナ禍で大変な中で、それでも新しいことにチャレンジしてくださったから、つながることが出来た不思議なご縁でした。


お茶を自分の家で淹れて飲む、というひとは、減っています。

茶葉を買う人が減っていて、急須や、湯呑みといった道具を買う人も以前ほどはいないのでしょう。
さらに今年は営業自粛の影響で、新茶の売れ行きがかなり落ち込んでいるというニュースも目にしました。

私はお茶が好きで、お茶に関わる道具たちのことも好きなので、
なくなってほしくない、少しでも応援になればいいなと思って、今回えいやっと購入した者です。給付金もあることですし!(まだ買える!)
自分自身のおうち時間の充実にもなって一石二鳥です。しかも眺めるだけで幸せなのになんとおいしいお茶も淹れられる!

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日々お茶を淹れて飲む、ということは自分としては日常ですが、
家でお茶を淹れるなんてめんどくさい、むずかしそう、おいしくない、と思う方が多いのも、それはそれでとてもよくわかります。
(なれちゃうと全然なんてことないんですけどね)

けれど自宅で過ごす時間が増えた今、
おうちで、日常に根差した、なにかあたらしい体験を始めてみたいなぁという方の選択肢のひとつとして、
自分でお茶を淹れる、ということが選ばれたなら、うれしいなぁとも思うのです。

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お茶は淹れる道具の形状や材質によって味が変わります。
なにより、自分が気に入った茶器で、お茶を淹れて楽しむということは
おいしいし、たのしい、ほんのりと満たされる時間になってくれるんじゃないかなあと感じています。
その心地よさは、いろんな方にフィットすると思うんです。

作家さんの茶器は、たしかに少し勇気のいるお値段のものもありますが、
各々方の経験値が ぐっ と詰まっており、非常に作りこまれているため、どなたでも使いやすいものが多いです。

特に自分が実感するのは急須やポットなど、お茶を淹れるもの。
しっくりくる持ちやすさ、水キレのいい注ぎやすさであったり、軽いのに堅く安心感があったり。
派手になにかスゴイというよりかは、『使っていて困るところがない』という最高の上質さ、でしょうか。

気軽に集めやすい湯呑みもいいですよね。
唇に当たるなめらかさや、持った時の手触り、あとなんといっても色や材質といった見た目の表情のつき方。
自分にしかわからないかもしれない絶妙な好きポイントを、にやにや眺めながらお茶を飲むんです。


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磯部さんのTwitterやInstagramを眺めて、お気に入りの作品や作家さんを見つけてみるところから、いかがでしょうか。

それでもし気になったものがあったら、ぜひDMで聞いてみてください。
予算やこんなかんじのものが欲しい~と相談するだけでも、ぴったりのものを見つけてくれそうな、スケールの大きい信頼感があります。

常滑焼急須専門 磯部商店さん
https://twitter.com/nametokoisobe

オンラインショップでも、一部ですが販売されています
http://isobe.shop-pro.jp/




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