10月の模様替えを愉しむ
バタバタと慌てるように時間が流れていく年末。
10月はまだ年末と呼ぶには早いと思っているうちにあっという間に12月がやってくるから恐ろしいいです。
いよいよ本気の意気込みをもってものの見直しタイムを毎日作っていきたいところ。今日は10月の家の中を少し記録していきます。
10月の模様替え
昨日の最低気温が2℃予想の岩手県。その2日前は最低気温16℃最高気温23℃だったのに。東北の秋は本当に一瞬。金木星のかおりに「秋っていい」としばらくうっとりしていたいのに。
最低気温一桁ともなりいよいよ登場したのが、わが家には欠かせないストーブです。築古賃貸の心細い断熱性でも、ストーブがあればぬくぬく。
まだ家族が起きてこないうちに試運転です。
半年ぶりで点火の仕方をいつも忘れてしまいます。灯油代が年々高騰していますね。それに伴い、ずっと購入を見送ってきたこたつの導入を検討し始めました。
10月の風物詩
最近、柿の収穫をしてきました。
夫の祖母の家があった土地には樹齢何十年にもなる柿の大木があり、毎年頂に行っています。上に伸びる枝がカットされ収穫しやすいように枝が横に横に広がる佇まいは、これまで大切に手をかけてもらってきていた証拠。本当に立派な柿の木です。
渋柿なので焼酎漬けで食べるものと干し柿にするもの、そして私の実家におすそ分け用のものとありがたくいただいていきます。
義祖母の家は山の中腹あたりでまわりには家が数件。
車通りがないその場所は、風やお日様の存在を一番最初に感じられる場所です。いつも行くだけで体の細胞が元気になるような感覚になります。
そこに一人暮らしていた義祖母は数年前に他界し、その後管理し続けていた義理の両親も最近は年齢を増し義祖母の家から足が遠のいているよう。
来春は草刈りや畑起こしの方法を教えてもらって夫と二人少しずつ手を入れてみたい場所です。夫と私はこの場所がとても好きで気に入っており、いずれはここに移り住み、小さなお店を開きたい夢があります。
ここを訪れるたびに、夢を近くに感じて日々の暮らしも楽しもうと思える、そんな時間でした。
帰宅して軒下に吊るした柿を数えたら100を超えていました。
おすそわけを飾る
義祖母の家の周りには魅力的な木がたくさんあります。
栗、あけび、桃、今回収穫した柿。
そのうちの、栗とヤマナシをいただいてきました。
宮沢賢治の童話にも出てくる「やまなし」。じつはこんなに小ぶりだったんだな、と感慨深い発見に娘と二人うっとりしてしまいました。
枝ごといただくつもりが、振動を与えるとぽとぽと落ちてきてしまう。
末娘は下だけ見て「もったいないもったいない」と草むらをかき分けかき分けつぎつぎと拾い集めていました。
食用にはあまり向かないのだそうですが、以前は下校帰りのおやつだったと近くに住むおじいちゃんのお話です。食べてみると、固めの梨といったところ。
しばらく飾ってみます。
季節のものが家の中にあると、それだけで空気に力が宿るような気がしています。自然の中に生きる生き物として存在していることを確認できるからかもしれませんね。
来月からはぐっと寒くなり雪も降るでしょう。
秋は、恵みの季節。
短くてもありがたい、短いからこそ感じるありがたさ。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。