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RとGとBに関して2020.11.18

2020.11.18 田上碧    >>>

R:
自分にとっては、好くことも嫌うこともあまりなく、便利に使ってきた色。高校生の時のノートの重要な単語は、赤い下敷きで消せるようにオレンジ色で書いていたので、赤いペンは使ってすらいなかったけど、大好きだった先生が水性の少し太めの赤いサインペンを使っていた。提出物が返ってくると、少しモッタリとした太い書き味のペンの丸い赤い字で、肩の力の抜けたコメントが一言添えられているのが嬉しかった。

G:
わたしの母は、自宅で育てている植物のことを「グリーン」と呼ぶ。おそらくインテリアの文脈で観葉植物のことをそう呼ぶのだろう。「グリーンたちにお水やっといて」と言われたりする。グリーンとカタカナで呼ぶと、たくましくも愛嬌のある人格のようなものがフワリと香る。

B:
小学生の時に、わたしの名前はみどりだし、緑色のワンピースを着ているから!と歌いながら、廊下に敷き詰められた色々な色のピータイルのうち、緑色のものの上を選んで歩いていく、というお話を読んで、自分の場合は、青色のピータイルを踏める!と思ったことをよく覚えている。
名前が「あおい」だからと、幼い頃に買い与えられた歯ブラシや服などはいつも青色だった。青はわたしにとって与えられた色であり、いつもそばにあった色であり、自分のことを思い出せる色であり、名前の音と意味です。

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