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#86 ポジティブは時にネガティブを加速させる

受験期の限界期において「俺は受かるに決まってる!ニコニコ」みたいな人は全体の0.1%くらいだと思う。
受験じゃなくても何か苦しい状況に立たされている時、即座にポジティブに捉えられる人はその才能がある人だと思う。

自分の状況を整理した上で、ポジティブのスイッチが入りそのまま駆け抜けられる。

僕には無理な話だった。
この状況をどうポジティブに捉えろと言うのだ。

・自分の状況を受け入れきれない
・ポジティブな人に嫉妬すら感じる
・自己肯定感がだだ下がっている

こんな時に急にポジティブな気持ちを持てるかと言うと僕の答えはNOだ。

浪人時期は自己肯定感もすこぶる低かったし、ネガティブが日に日に加速していた。
そんな自分も嫌だったのでなんとか変えようと自己啓発の本を読んだり、ポジティブなワードをあえて口にするようにした。

早くネガティブから脱却するために

当時はネガティブは悪でしかないと思っていたからだ。

無理にポジティブな発言をしても、それを裏付ける結果もないし支えるものもない。
当然そんな発言をした後には倍になってネガティブの波が押し寄せてきた。

当時の僕にとってはネガティブを裏付ける結果は十分すぎるほどにあったからだ。

今の自分には受験の苦しさだけで十分だし、これ以上精神的な負担が増えたら潰れるな。

ポジティブ辞めよう。

無理にポジティブになろうとするから、今の自分にはよりネガティブな部分が色濃く自分には写ってしまう。

ここをクリアして自分が満足する結果を残さなければ、ポジティブからは脱却できないし今はそこの精神状態の方がお似合いじゃないか。

今思うとこのネガティブさを受け入れたところがポジティブのスイッチだったのかもしれない。

どうしてもネガティブな思考が多い方は、その真逆の考え方を取り入れようとする。その結果当時の僕のようにネガティブを色濃く写してしまったり、不慣れさに押しつぶされかねない。

精神状態として過度なネガティブさは健康的にも良くないが、自分の底を知れる状態だと振り返ってみて思った。

今すぐにポジティブに切り替えるのは難しい。
だから、今はこんな状態の自分とも仲良くしよう。
この底の状態が将来の僕を輝かせるかもしれない。

そう考えるようにしてから、ネガティブな気持ちを自分の中で整理して記録しておくことにした。

受かった後にそれを見た時に、共感というよりもそんなこともあったなと思えたことから、僕は知らぬ間に負の影響を与えるネガティブからは抜け出していたようだ。

一瞬でポジティブになる魔法は存在しない。
でもネガティブな自分も受け入れられるようになったら、どんな時でも自分らしくいられる。
それこそが僕にとってのポジティブさだと思う。

無理にプラスに捉えることは僕はしない。
そんな弱い自分も自分として受け入れる。
そこからなりたい自分になるための作戦を立て実行する。

ネガティブは誰しもが抱えているし、永遠の課題のように思う。
僕なりの対処法は悪者として捉えないことだ。

・ネガティブな自分も自分の一部
・ネガティブは自分の底を知れるタイミング
・どんな自分の状態も受け入れられるのが究極のポジティブ

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