豚肉料理でお伝えする装いの作り方 ーリワドロが骨格診断をやらない理由ー
スタイリングにおける流行の1つ、骨格診断。
「リワードローブでも骨格診断やってますか?」と問い合わせ頂くことも多いです。
骨格診断に限らず、いろんなファッションのノウハウがあります。
「これはこう着るんだよ」と具体的に教わると、分かりやすくて取り入れやすいから、誰でもトライすることができます。
骨格診断もその1つ。
(骨格診断は身体の質感やボディラインの特徴から3つの骨格タイプに分け、それぞれに合うデザインと素材を教えてくれるものです、いろんなサイトで解説されているので見てみてください)
でもそれがすべてではないと考えています。
装いの考え方は料理の考え方に似ています。
「冷蔵庫に豚肉あったな、何と合わせよう?」というときをイメージしてください。
例えば、今日は「栄養重視で作ろう」と思ったら。
「豚肉 栄養 食べ合わせ」で検索。
「豚肉に含まれるビタミンB1の吸収率をアップさせるのは玉ねぎやニンニクに入っているアリシン」
と分かり、玉ねぎに決める。
骨格診断ってこんな感じです。
豚肉と玉ねぎの食べ合わせは栄養の観点ではもちろん正しいし、骨格診断のガイドは骨格という観点ではもちろん根拠がある。
でもそれは、
「豚肉は玉ねぎかニンニクと食べることが正解だ」
「豚肉は玉ねぎかニンニクとしか合わせられない」
ということではありません。
豚肉と合わせて食べるもの、他にもありますよね。
「豚肉はキムチと食べるのが一番でしょ!」と味の組み合わせ重視で選ぶこともあります。
「トマトと卵が好きだから、豚肉にも合わせてみよう」と自分の好きなものを詰め込むのもよし。
「メインのおかずだから赤・黄色・緑を入れて見栄え良く」と彩り重視なことも。
「疲労回復を狙って、梅干しと合わせよう」なんていうのもあるかもしれません。
栄養に拘って玉ねぎと食べたかったらそれでもいい。
でもそうじゃなくてもいい。
食って栄養がすごく大事だけど、他の観点で決めてもいい。
装いも同じで、骨格に合うことも大事だけど、他の観点で決めてもいい。
装いの観点にはどんなものがあるでしょうか。
まず骨格ウェーブタイプの方が骨格コーデを参考にすると、例えばこんな感じ。ラウンドネックで、スカートは広がりがあるもの。
でも、ウェーブだからみんなこのテイストでなければいけないわけじゃない。
「自分の好きなテイストで選ぶコーデ」もいい。例えば写真のフレンチカジュアル。
テイストを気にせず「好きなアイテム盛り込むコーデ」もいい。
ほかにも「色を中心に決めていくコーデ」も最高。
「着痩せ重視のコーデ」でIラインを作るのもよさそうです。
いかがでしょう。
装いを考えるときの観点はいろいろあって、どれが正解ということはなく、そのときどきで自分で選択して、装いを楽しめることを私たちは大切にしています。
セオリーやノウハウは参考になるし、使いやすいけど、「これじゃないとだめだ、似合うのはこれなんだ」と選択を狭めてしまうことも。
セオリーよりも、服よりも、大切なのは着る人。
リワードローブは装いの自由度と幅を広げるために、スタイリングの技術を使っています。
「、、、でも、結局、骨格に合うものを着てるのが一番似合うんじゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
そんなことないんです。
どんなものも、似合わせるバランス、ポイント、工夫があります。それがプロのスタイリング技術です。
「それじゃあ似合うってなに?」という話はまた次回。