見出し画像

ラグビーに多いケガの話

初めての投稿になります。

Re-Viveの真木です。

トレーナー活動をしてる中で、

「最近よく感じること」があるので、

それをまず記していきたいと思っています。

それは、

「普通にやれば治るはずのものが、なぜ治らずに放置されているのか」

ということです。

病院に行き、診察を受けて、なんならリハビリも受けてきました。

でも、スポーツ活動中の痛みが取れない、という選手たち。

よっぽど難しい状態なのかな、と思いきや、

なんのことはない、あるべき姿に近づければそのまま治癒していく。

問題の原因はどこにあるのか評価して、

ちょっときっかけを与えれば良いだけなのに。。

これはなんとかしなきゃなぁ、と思ったので、

noteで綴ってみることにしたわけです。

で、最初の投稿ですが、まずは一般論的なところから始めようと思います。

最終的には、治るはずのものが治らずに困っている選手を

少しでも助けられればと思いますし、

競技パフォーマンスを向上させるヒントにもなればと思っています。

よろしくお願いします。

私のトレーナー活動の中で、

現状最も関わりの深いラグビーのケガのお話をします。

一般の方々の多くが、

2019年のW杯を機にラグビーを観た!

とおっしゃっています。

そうですね。

いままではかなりマイナー路線。。

多くの方々のラグビーに対する印象は、

「痛そう」

「ラグビーはケガが多い」

だと思います。

たしかに。。ラグビーは痛いし、ケガが多いのです。

どれくらいかというと。

15人(ラグビーでグラウンドに立っている人の数)が

80分の試合を50試合やると(これを1000hours of match exposureといいます)、

91件のケガが起きると報告されました(Brooks 2008)。

つまり、ざっくりいうと、

1試合で1.8件は練習休まなきゃいけないようなケガが起きます。

大学強豪校などでは、

練習試合なんかやると、

AチームからCチームまで一日で3試合やるなんてこともざらです。

余談ですが、、3試合トレーナーとしてサイドラインに立っていると、

結構、タフです。集中力切れてきます。。

で、そうなるとだいたい、

3〜5件くらいは「明日練習できないね〜」ってケガが起きるわけですね。

これは、多いのでしょうか。

ほかの競技ではどうなんでしょ。

サッカーではだいたい15件くらい、

バスケで7〜8件くらい、

野球とかバスケだと4〜5件くらい(Hootman 2007より)、

とか言われてます。

やっぱり、ラグビーはケガが多いんだね。。

ラグビーで起きるケガの9割は「外傷」といって、

一回の大きな力が身体にかかって関節や骨を痛めるもの。

慢性的に起きてくる痛みではなくて、

ぶつかったり、ステップしたり、跳んだり跳ねたりでやっちゃう。

だから、ラグビーで怪我を予防しようってなったら、

ぶつかったり、走ったり、曲がったりが上手くならなきゃならない。

それから。。

不運にも、ケガしちゃったとする。。

「外傷」って壊れた部分が治ったら痛みが引いてくる。

だから、「もうできる!」っていって動き始めて、

復帰しちゃう人が多い。

でも、これ、大きな問題です。

ケガしたところが弱くなったまま、

痛みが回復したから復帰しよう、

ってやっちゃってる。

整形外科行って診察受けて、

骨に異常なくて捻挫だね。

湿布して安静にして、腫れが引いたら様子見て練習始めよっか。

なんて言われて、そのまま実行しちゃう。

これでは、

関節や筋肉の機能が回復していないことが多いんだよね。

だから、後から問題が出てくる。

足首捻挫して、足首に痛みがあるならまだまし。

痛みなくなったからって普通に再開して、

1年後、2年後に、今度は膝が痛い、股関節が痛い、

逆側のハムストリングスを肉離れした。

こんなこと、ざらにあります。

ラグビーはケガが多い。

ケガを予防するなら、

動きの質を上げて、相手より強く、速く、上手に動こう。

不運にもケガをしてしまったら、

必ず復帰に向けて、

「前より強くなって」

から復帰しよう。

次回から、

ラグビーに多いケガとか、ケガした時のリハビリとか、

そういう話を、していきますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?