【永久保存版】休職制度完全バイブル

こんにちは。あきばです。

まずは私の2本目のnoteを手に取っていただきありがとうございます。

詳しくは自己紹介記事を参照ですが、私は2018年9月に会社のストレスによりうつ病となり、5ヶ月間の休職を経験することになりました。

現在は病気も回復して、無事会社へ復職することができましたが、この休職経験によって、これまで以上に人生を好転することができました。

世間ではやはり「休職」というと、かなりネガティブな印象ではないでしょうか。(育児休暇などを除いて)
特に責任感が高く、周りの視線を気にする方ほど、真っ向から「休職したい」とは言いにくく、ストレスに晒されたときにうつ病を患う可能性があります。

そんな中、大半の人が選ぶ選択肢は「退職」です。今の辛い会社を辞めて、ライフワークバランスを考えられるような会社へ転職することも一つの方法だと思います。結果的に理想の仕事につくことができるかもしれません。

しかし、精神的に弱っている中、全て新しい環境で一から仕事を覚えて、人間関係を構築することは、想像している以上にハードルが高く、これまでのキャリアも失い、収入的にも大きく下がる可能性もあります。

特にうつ病のときほど、全てをネガティブに捉えてしまい、正常な思考が働くことができない状態です。そんなメンタルで重要な決断をすることは望ましいとは言えません。

だからこそ「休職制度」についてしっかり理解し、徹底的に活用すべきだと思っています。結果的に退職することになるかもしれませんが、それでもまず仕事から離れて、数ヶ月間という長期間、毎日好きなことをして過ごしてみて、その後に考えれば良いのです。

事実、復職した今となっては本当に会社を辞めなくて正解だったと考えておりますし、休職期間中に始めた「副業」が上手くいき、会社の年収をあっさり超えることに成功しました。
(これはかなり特殊な例かもしれませんが・・)
↓このあたりのことはブログを読んでみていただければと思います。

この記事では「休職制度」について事務手続きや傷病手当金といったお金について、メリットやデメリット、休職中の生活についてのリアルを全て公開しますのでぜひ参考にしてみてください。

読んで欲しい人はこんな人です!!

・会社が辛くて仕方がない
・会社を辞めようか考えている
・休職制度について詳しく知りたい(特にお金)
・現在うつ病などの精神疾患で休職している
・休職中に在宅でできる副業を探している

現在会社員として上手く適応している人や起業を夢見る野心を持ったパワフルな人にとっては、時間の無駄にしかならないのですぐにブラウザバックを。

休職制度について

まず、休職制度とは「業務外の病気や事故によって、一時的に働けなくなった場合に一定期間の欠勤を認める制度」になります。例えばストレスでうつ病となった場合は傷病休職として、堂々と会社を休むことができます。

休職制度は法律ではなく会社内で定めている制度なので、詳細は就業規則で定められていますので、一度チェックしてみてください。
休職が認められれば、長期間会社を休み、自宅で療養することになります。

傷病手当金

ここで一番不安なのは、金銭的なことだと思いますが、基本的に会社から給料は支給されず、社会保険や住民税だけは毎月支払わなければいけません。

「そんな余裕ないよ!!」という声が聞こえてきそうですが、「傷病手当金」といって給料の約3分の2程度のお金が最大1年6ヶ月にわたり、けんぽや共済会から支給されるのでご安心ください。

一切働くこともなく、給料の3分の2がカバーされるってすごい制度だと思いませんか?もちろん通常の給料に比べれば収入自体は減額となることは否めませんが、贅沢せず生きていくには困ることはないはずです。

引用:協会けんぽ

自立支援制

休職する上で知っておいた方が良い制度がもう1つあります。休職後の通院や薬代、診断書など結構お金が飛んでいきます。自己負担3割でも1か月2万円近くはかかりました。そんな負担をカバーしてくれるのが「自立支援制度」と呼ばれるものです。

うつ病の治療には何よりも「休息」することが重要と言われています。一度患ってしまうと、仕事の業務量を調整したり、残業を減らしたりしても改善することは困難です。無理をすればするほど悪循環し酷くなる一方です。不眠症や吐き気、不安感など精神的に不調であればすぐにでも病院に行き診断書をもらいましょう。

診断書をもらった後は、上司へ相談し、速やかに休職に入れるように調整してもらいましょう。もし上司へ言いにくい場合(パワハラなど)は、人事総務や産業医等に相談してもOKだと思います。とはいえ今後復職することを考えると余程関係が悪くない限りは直属上司へ相談するのがベターでしょう。

心療内科ってどんな場所?

心療内科や精神科って聞いて良いイメージを持つ人はあまりいないのでしょうないでしょうか?正直私もかなり抵抗がありました。しかし実際に行ってみると、同年代のスーツ姿のサラリーマンやOLなども見かけ、無用な心配だったと感じるに違いありません。

とはいえ、病院によっても当たり外れはあるようなので、インターネットなどで情報や口コミで調べてから行く方が良いでしょう。

休職中の生活について

それでは具体的に休職中の生活について自身の経験を基に説明します。

私の場合は10月〜2月末まで休職していましたが、休職開始してから2ヶ月くらいは完全にダークサイドに飲まれ、将来への不安や罪悪感、プレッシャーに苦しみ、生まれて初めて「死にたい」とすら考えました。精神的にもかなり過敏になっており、外出や人混み、電車に乗ることも怖く、引きこもっていました。

不安を紛らわすため、金銭的にも自暴自棄になってしまっており、ゲームや漫画のアプリに重課金してしまったり、ネットでブランド品を大量に買ってしまい、貯金はみるみるうちに減ってしまいました。

薬の作用が効き始めたこともあり、少し前向きに考えらえるようになったのは、休職してから3ヶ月目の12月頃のことでした。

病院には週一回通院していましたが、医師からの指示は「昼夜逆転させずとにかくストレスなく楽しめることをやりなさい」ということでした。

読書、スポーツ、旅行、ブログ、何をやっても構わないけど、ストレスに感じるのであればNGです。うつ病の場合は理解力や思考能力が驚くほど低下しアルツハイマーになったんではないかとすら思うことがあります。そんな状態で読書なんかしてもストレスが溜まるだけですよね。

自分にとって一番ストレスや負担なく、楽しめることを見つけることがポイントです。私が始めたのは以下の通りです。

休職中にやるべき習慣

(1)ブログ:
ブログを書くことで、自分の心境や状況を客観的に見つめ直すことができ、多くの気づきが得られます。ブログを通じて似たような境遇の方と知り合ったり交流を持つことで勇気をもらえたこともあります。

また文章を考えて書くこと自体、思考力を回復させるリハビリにもなりますし、自分自身のスキルアップにも繋がります。

また長い目で見ると「アフィリエイト」での収入もガチれば期待することもできますよね。ちなみに心療内科の主治医の先生もブログを書くことは絶賛されていました。
復職した今でもブログは自分のライフワークとなっており、今後も継続していくつもりです。

(2)運動:
うつ病の改善には科学的にも運動が効果があるとされています。
理由としては、うつ病は「セロトニン」「ドーパミン」といった脳内の神経伝達物質の不足が原因とされていますが、運動することによって増やすことができるためです。

そんな小難しいことを考えなくとも、シンプルに運動すると気分がスッキリしますし、食欲も増し、夜は寝つきがよくなります

結果的に生活習慣が改善されることにつながります。また運動することで、外見に対する自信もつくのでかなりおすすめです。今は復職や副業が忙しくなり、あまりできていませんが少し落ち着いたら習慣として取り入れたいと思っています。

(3)副業:
休職期間こそ副業で成果を出す最高のタイミングだと思っています。副業の種類は数多くありますが、個人的には「物販ビジネス」がおすすめです。

他にも手を出しやすいものとしては「アフィリエイト」「FX」がありますが、前者は成果が短時間で出しにくく、後者はリスクが高いこともあり初心者には不向きだと考えます。
もしイラストやブログラミング、WEBなどスキルがあれば、ランサーズ等のクラウドソーシングで募集を探してみるのも良いと思います。

お金が全てとは思いませんが、経済的な余裕ができれば、精神的にもかなり楽になりますし、これからの仕事への向き合い方も変わってきます。
成果を出してフリーランスになるのも良し、復職後も続けて小金持ちになるのも良し、いずれにせよ副業の成功は人生の選択肢が一気に広げることができるはずです。

家族や知人との付き合い方

うつ病で休職していることを両親や兄弟、友達には病気や休職していることを話すべきでしょうか?

私の考えとしては「必要以上に言うべきでない」です。うつ病の辛さは結局のところ当事者にしか分かりませんし、告白するメリットがあるとは思えません。逆に心配させて気負いしたり、プレッシャーを感じてしまい精神的に負担を感じてしまう方が大きいように感じます。

とはいえ、一緒に暮らす家族は別です。
結婚していたり、子供がいる家庭、実家で両親と暮らしている等、家庭環境はそれぞれ違いますし、何が最適解になるのかは分かりません。
しかし、同居している家族からの理解が得られなければ休職している間の生活は確実に辛い時間になります。

私は入籍した翌月にうつ病を患い、打ち明けた時には離婚すら覚悟しました。病気や休職についても理解を得られ、休職中いつも家で堕落している私を全力で支えてくれました。うつ病によって妻との絆はより強固になったことは言うまでもありません。

休職中の会社との連絡

休職中との会社との連絡は、私の場合は産業医を通して全て行なっておりました。といっても毎月1回15分程度、電話で近況を報告するぐらいです。

この辺りは会社によってまちまちだと思うのであまり参考にならないかもしれませんが、大切なのは「無理に早く復職しようしないこと」です。

真面目で責任感が強い人ほど「会社に迷惑をかけているのではないか」と自分を責めてしまいがちですが、無理して復職してまた再発しては元も子もありません。

正直に自分の近況を伝えて、齟齬がないようにしましょう。いずれどこかで「そろそろ復職できそう」と思える日が必ず来るのでそれまでは、休職生活を充実させましょう。

復職のタイミングについて

復職のタイミングは悩みどころです。家で好きなことをして生活しながら、給料の3分の2が支給されるのですから、無理に働こうという気もなかなか起きないと思います。

とはいえ、いつまでもダラダラ過ごしていても、いつかは傷病手当金はなくなり、会社で定められた休職期間を過ぎると解雇になってしまう可能性もあります。

「復職」すべきか、それとも「退職」すべきなのか、いつかは自分の意思で決断しなければなりません。選択を先延ばしにすればするほど、復職する気持ちが薄れてきますし、復職して調子戻るまでは、休職期間の倍の時間がかかると言われています。

個人差があると思いますが、私が復職できそうだと思えるようになったのは休職5ヶ月目のことでした。

復職の日程の調整は、人事や産業医と直接面談を行いながら調整していきます。久々に会社に行くこと自体とても強いストレスでとても疲れますが、徐々に復職が現実感を帯びてきて、自分の中で開き直った瞬間がありました。Twitterでも良く見かけますが、復職の前日は控えめに死ぬほど不安です。

「もし本当に無理なら辞めたらいいだけ」そう言い聞かせて乗り越えました。




復職してからの配置転換

復職する場合、会社の立場的に「環境を変える」ということが課題となります。復職しても、全く同じ環境で働いてもまた再発してしまう可能性が高いためです。

例えば向き合う人間関係やクライアント、仕事内容、チームメンバー、部署などですね。

おすすめとしては可能であるなら、以前の部署に戻ることはしない方が良いと考えています。どれだけ周囲が理解してくれているとしても、やっぱり周囲の目は気になるものです。

「また迷惑をかけたらどうしようか」という不安な気持ちも払拭されず、常いプレッシャーにも晒されることとなります。

私は部署や仕事内容、人間関係、全て変えてもらいたいということを要望し、叶いました。

前の部署が超ハードな部署だったということもあり、今はほぼストレスや残業もなく、ゆるく働いています。

休職のデメリット

ここまでは休職制度についてのメリットばかり挙げてきましたが、当然デメリットもありますので、事前にしっかり理解しておきましょう。

(1):収入が減る
傷病手当金は支給されるものの、やはり通常の給料よりも減額されます。多少の蓄えがあれば別ですが、借金やローンなどの支払いがある場合は計画的に動いた方が良いです。

それから復職してからもしばらくは残業をさせてもらえなかったり、一番悲しいのはボーナスが出勤率から算出している場合は、ボーナスが貰えません。私の場合は、夏季、冬季の年2回のボーナスですが、5ヶ月間休職しているため、夏季のボーナスが 6分の1に(悲)

余談ですが、有給も8割以上の出勤率がなければ、会社には有給を付与する義務がありません。なので有給は消化させず速やかに手続きを進めて休職に入る方がベターです。

《労働基準法39条》
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
引用:労働基準法第39条

(2):出世に不利になる
やはり会社の立場としては、理由はどうあれストレスにより休職した人間をより責任のあるポジションに配置しようとは普通考えません。
営利的な視点だけでなく、従業員の健康面の配慮から考えてもやはり責任が重く、プレッシャーの大きい仕事は当分は任せないと思います。
「休職した社員」自体はやはりイレギュラー的な存在です。

今まで仕事一筋で生きてきた人にとってはそれはできれば避けたいと思うかもしれませんが、もし出世したい欲求の原動力が「お金」であるならば、考え方を変えるだけでとても生きやすくなります。

なぜなら出世すること以外にもお金を稼ぐ方法はいくらでもあるからです。
会社の給料の昇給で収入を増やすなんて圧倒的に非効率です。仕事に掛けてきた力と時間を副業にシフトさせた方が出世するよりも早いでしょう。

「お金」や「生きがい」を会社に依存しすぎず、ちょうど良い距離感を保てば、出世なんか正直どうでも良いと思えるはずです。

(3):生命保険に加入しにくくなる
生命保険への新規加入することが前提にはなりますが、加入時には過去5年間の病歴を告知する必要があり、その際に心療内科ななどのメンタルクリニックへ通院した経緯を書いて提出しなければなりません。

保険会社としては正常者に比べ、自殺のリスクが高いと判断されるためです。虚偽申告は「告知義務違反」により、契約は解約となり、保険金も一切入らないという最悪の結果になるので必ず虚偽なく申告しましょう。

逆に言うと5年以上経過した病歴は申告する必要がないので、5年以上経過すれば正常な人と同様に加入することができます。

中には保険の審査基準が低かったり、告知する必要がない保険会社もあるので直接確認してみましょう。

また既に生命保険に加入している人がうつ病になったらどうなるかというと、問題なく更新されるようです(再審査がない場合)。

復職してから今、考えること

2019年3月に復職してから、早くも3ヶ月が経過しました。
今となっては自分自身がうつ病だったとは思えないくらい色々なことに前向きで、思考力や判断能力も十分に回復したように思います。
とはいえ、まだまだ無理をするとぶり返す恐れがあるので無理はせず、自分のペースで伸び伸びとやらせてもらっています。

「もし自分がうつ病にならなかったら」ということを最近良く考えます。

嫌で辛い仕事に毎日耐え、日付が変わるまで残業し、疲れて暗い顔で家にける毎日。それでもがむしゃらに頑張って結果を出したとしても、待ち受けるのは更なる責任の重さに見合わない役職手当。そんな苦しい会社員生活の末、受け取ることができるのは僅かな退職金と崩壊した年金制度。老後になったもまだ働かなければ生きていけないかもしれませんし、そもそも定年まで雇用してくれるのかも分かりません。

かなり悲観的な見方かもしれませんが、自分の上司や同僚を見ていると悲しいほど、この辺りの思考が麻痺してしまっているなと感じます。

全ての根源は間違いなく「お金」です。シンプルに「お金」があれば大半の不安は消えます。
「お金」を失う怖さから、必死で会社にしがみつき、有能な存在だと思われるために頑張ろうとします。自分が生きるため、そして家庭を養わなければならないからです。出世のために周りを蹴落とし、負けた時には大いに嫉妬します。部長も課長もたんなる肩書きでしかありません。

会社の看板がなければ、ただの中年のおっさんです。偉くもなんともありません。威張れるのはせいぜい会社の中だけです。

ブログを一気読みしてもらえれば分かると思いますが、私は休職期間の大半を「副業」に費やしました。

会社の労働時間以上に長い時間をかけて、物販を学びました。インターネットから無料で閲覧できるブログやメルマガからヒントを得て、ひたすら実践しました。社会人が副業で失敗するほとんどの理由は「時間が確保できない」ことだと思います。
モチベーション意地のために強い動機も必要ですが、時間を確保することができれば、副業で成功することは決して難しいことではありません。

現在、物販での利益が多い月で50万円〜60万、他にもMNP、コンサル、微額ではありますがアフィリエイトでの収益があります。全て休職中に習得しました。今の私にとっては会社員としての給料も複数の収入源のうちの1つに過ぎません。

少なくとも経済的な余裕があれば、生きるのはとても楽になるはずです。
出世競争、周囲からの評価、もうどうでも良いですから。当面の目標はまだまだ副業の幅を広げ、最短でセミリタイアすることです。

ちょっと一休みしても良いと思います

長々と書いてしまいましたが、要するにみんな疲れてるのに頑張り過ぎなんだと思います。「もはやそれうつ病なのでは?」って人が多すぎです。

「不眠症」「不安感」「食欲不振」うつ病の前兆かもしれません。

それでも休まず自分に鞭を打って毎日会社に出社する真面目さと責任感は、いつか身を滅ぼすことになるかもしれません。

もしくは「もうストレスの限界だ!辞めてやる!」と思っている人も少し落ち着いて考えてください。失業保険は最大で150日(20年以上勤務で)ですが、傷病手当は最大1年6ヶ月支給されます。しかもこれまで築き上げたポジションやスキルを手放すのは早計ではないでしょうか?

休職制度は然るべき人のためにある制度だと思っています(言うまでもなく悪用は厳禁です)。
会社に行くことが本当に辛くて、逃げ出したくてしょうがなかった頃、もっと早く休職制度を知っていればと思い過去の自分に伝えるつもりでこの記事を書き上げました。

もし今同じ境遇に立ち、会社の辛いストレスから脱したいと考えている方へ少しでも参考になれば嬉しいです。

↓休職中のリアルタイムな私生活はブログで公開しております。


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