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2050年の利益とは何か~広島平和会議2018その1 /『新世界秩序』(11/6)

 昨日から、「国際平和のための世界経済人会議2018」に参加しています。セッションでご一緒したPLASの門田瑠衣子さんがブログにまとめられている内容を御覧ください。

 ナショナリズムの台頭、資源の枯渇、AIやドローンによる兵器の高度化といった現代の課題を包括的に語っていました。「準備をしなければ移民は暴力の原因になる」との指摘は、急速に移民政策を進めようとしている日本社会への警鐘だったと思います。
 目先の利益を考えているプレイヤーばかりであって、2050年といった次の世代の利益を考える必要がある。「長期的な対話を通じてポジティブな平和をつくっていきたい」との最後のコメントが心にのこりました。
 狭い意味での平和とは戦争状態に至らないことです。しかし日本でも見えない貧困が広がっているように、構造的な暴力状態を取り除かれていくことが、広い意味での平和となります。
 政府でも企業でもない、非営利組織の意味合いを、改めて感じさせました。(続く)

[1763旅]『新世界秩序』(ジャック・アタリ, 2018)★4

1.失業
2.貧困
3.2つに分断
4.民意代弁のシステムが機能不全に
5.SNSの嘘と中傷
6.文脈への警戒
7.新しい政治階級

 ジャック・アタリはマクロン仏大統領を引き上げた人物として有名です。本著において、マクロンが大統領就任にあたって取り上げた7つの教訓がこちらです。失業にせよフェイクニュースにせよ、グローバル化や技術の進展によって、個人が大きな影響受け、そのことが回り回ってトランプ政権確立などの形で世界秩序に影響を与えています。


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