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ふるさと納税で、地域や個人を支えませんか

 お世話になっている経営者の方に、「ふるさと納税で、烈さんの活動について支援できるプログラムはありますか?」と質問され、改めて考えてみました。ふるさと納税によって、返礼品をうけとるだけでなく、地域の取組に支援ができます。RCFの関係領域だけになりますが、6つ紹介します。

1.熊本県人吉市

 RCFは、今年の7月に被災した熊本県人吉市の復興支援を続けています。昨日ようやく避難所が閉じられましたが、これから被災者や被災事業者の復興が数年に渡り続けられることになります。被災した球磨焼酎蔵元の焼酎も数量限定で返礼品になっています。返礼品はない形で復興支援に全額使っていただくコースもあります。

2.愛媛県宇和島市

 2018年の西日本豪雨で被災した愛媛県宇和島市への支援も2年経ちました。秋には、岡原市長もオフィスまで来て頂けました。被害が大きかった柑橘はかわらず美味しいですし、今年は全国の飲食店がコロナでダメージがあったために、養殖生産量日本一の鯛が厳しい状況です。鯛めしセットを頼んで頂けると、漁業の支えにもなります。

3.長野県上田市

 東日本大震災以来、復興と地域活性化をご一緒しているキリン社が、子会社であるメルシャンがワイン生産していることで縁がある上田市を支援しています。銘品である椀子シャルドネ、いかがでしょうか。

4.岩手県釜石市

 2012年以来、9年間支援を続けている釜石市。去年はラグビーワールドカップで盛り上がりました。わかめ、いくら、うに。海産品が素晴らしいですよ。また釜石のNPO向けの指定寄付も今年から行うことになりました。こちらは市役所直接の申し込みになるので注意下さい。

5.こども宅食

 コロナによりひとり親世帯がダメージを受け、しかしこども食堂のように「集まる支援」が難しくなる状況がありました。そうした中、主にひとり親家庭へ食材を提供することで福祉のアウトリーチを進める「子ども宅食」が大いにクローズアップされました。先駆けとなった文京区事業にRCFはコンソーシアムメンバーの一員として関わっており、また全国普及を目指す、こども宅食応援団の理事も務めています。今年はUBSさんの寄付により、フローレンスさんとともに各地の宅食事業者への支援を続けています。

6.Jリーグ

 ことしからJリーグ社外理事を務めています。全国のJリーグクラブは実は地域の子どもたちや事業者に対して様々な社会活動に取り組んでいます。ただ、コロナの影響によって各クラブは経済的に大きなダメージを受けました。スポーツを通じた地域活性を維持するために、ふるさと納税も活用されています。

コロナ禍に対して共助が進まない三つの理由

 災害が起きると、その地域に対して全国の方々が様々な支援を寄せてくださります。しかしコロナでは、そうした共助の取り組みが進みづらい状況があります。理由は三つあります。

 1.建物が壊される災害とちがい、見えない被害であること。
 2.全国で同時に発生しているため、地域間での支援が生まれづらいこと。
 3.共助を進める主体である地域団体やNPOもダメージを受けていること。


 一方、政府や自治体による公助も限界があります。政府は必ずしも課題の現場を理解できておらず、また行政の支援は10万円給付に見られるように公平平等を意識せざるをえず、極めて非効率になります。ふるさと納税による支援は、共助を支える一つの仕組みとして評価できると考えています。年を越す前に、各地で生活に苦しむ方々がいることを、改めて想像していただけませんでしょうか。

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