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【YOUは何しにRettyへ ? #1】 大手電機メーカーからスタートアップのEMに転身した理由

Rettyには、様々なバックグラウンドを持つメンバーが続々と仲間入りしています。
「YOUは何しにRettyへ?」では個性豊かなメンバーの「どうしてRettyで働くことにしたのか?」「Rettyではどんな仕事がしたいのか?」など仕事に対する想いをお伝えしていきます
第1回目は、 2019年6月に入社し、エンジニアリングマネージャー(以降、EM)を務める常松 祐一に話を聞いてみました。

常松 祐一(つねまつ ゆういち)
2006年早稲田大学大学院卒業後、大手電気機器メーカーキヤノン株式会社に入社し、複写機内の画像処理モジュール開発を担当。その後、キヤノン電産香港で香港駐在し、マネージャーとして電子辞書のソフトウェア開発、帰国後はネットワークカメラソリューションの開発に携わり大規模アジャイル開発手法の導入・推進などを経験。2019年6月、Retty株式会社に入社。現在はWebチームのエンジニアリングマネージャーを務める。

自分1人で出来ることには限界がある。
大手企業でマネージャーとして試行錯誤した香港での経験

大学院卒業後、電気機器メーカーのキヤノン株式会社に入社し、香港に駐在して電子辞書のソフトウェア開発マネージャーを担当する機会がありました。私がマネージャーを任されたのはこの時で、当時のことはよく覚えています。
電子辞書を作ると言っても、ハードウェアの設計・組み立て、ソフトウェアの開発、辞書データの変換・検証など、バラバラなところでいろんな人が動いて、ひとつのものを作っていました。ステークホルダーが多く、マネージャー経験の浅い当時の私にはしっかりとしたチームマネジメントが出来ていなかったと思います。
電子辞書は季節商品なので商戦に間に合わせることが大事なのですが、期日通りいかず多くの関係者に平謝りでした。
それまでは、技術があれば1人でなんとかなると思っていた自分がいたのですが、自分1人で出来ることには限界がある、みんなのチームワークでより大きい成果をだせるようになりたいと思うようになりました。

より大きな成果を出すには、組織を変えていかないといけない。

その後、日本に戻ってきてネットワークカメラを使ったソリューション開発に携わりました。新規事業としての取り組みで、細かな方向転換とスピード感が求められたため、チームで成果を出すということに注力し続けました。これらの経験から、一つの大きなものをみんなで短期間で作っていく、そこで課題を見つけてそれを解いていくのが楽しい!と思うようになっていましたね。そしてそのためには、チームの根本である組織を変えていかないと上手くいかないということを学びました。

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Rettyは一度組織拡大に失敗した。

キヤノンで10年以上のプロジェクトリード・エンジニアマネジメントの経験もさせていただいて、組織作りの大切さを学んだわたしは、社外に出て活躍の場を探したいと思いはじめるようになったんです。
その頃参加した勉強会でRettyのエンジニアリング部門の部門長である小迫さんに出会いました。
それをきっかけに選考に進むようになったのですが、はじめのうちは、Rettyのようなスタートアップ・Web系の会社はあまりにも自分のスキルセットが違うのではないか、と不安があることを伝えてましたね。
でも、小迫さんにRettyの課題を聞いた時に、開発組織を大きくしていきたいが、そこを担える人材が不足していると聞いて。
ここまではよくある話だなと思ってたんですけど、「Rettyは一度組織拡大に失敗した」と言われたんです。
数年前、100人を超えた時に離職者が多く出て、開発の技術的な負債とかも返却して人を揃えて再度立ち直そうとしていたんですよね。会社としても、人数が増えたらそれでいいわけじゃない、ということも十分理解していたんです。
大きくなっていくとプロダクトを多角化していく企業が多い中、Rettyは違った。「Retty」という一つのプロダクトをみんなでスケールさせる、これこそ自分がやりたい組織作りだと思いました。

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チームはプロダクトをつくる。私はチームを作る。

入社してからはWebチームのEMを任せてもらっているのですが、最初にやったことはスクラムというアジャイル開発のやり方をチームに導入しました。プロダクトの責任者が優先順位を考え、それをチームが引き取り、いつも大事なものから先に終わっていく。
チームはプロダクトをつくる、私はチームを作る。
メンバーが困ったことを組織面から直していくのが自分の役割だと思っています。

メンバーだけではなく大事な「上司のオンボーディング」

また、EMとしてオンボーディングの改善は組織作りに非常に重要なので意識しています。新しく入社したメンバーがいち早く能力を発揮してもらう環境をつくる、100%の能力じゃなくて、120%の能力を発揮できるよう急角度で成長できる環境をつくらなくてはいけないと思っています。
社内用語の整理やシステム構成図の作成などメンバーのオンボーディングはもちろんですが、自分のようにマネージャーが他社から来ることも同じ問題があると考え、「上司のオンボーディング」についての取り組みも実施しました。
ちょうど他社から転職してきてEMとなった自分にぴったりだと思い、メンバーにお願いしたのですが(笑)、相互の期待・やるべきことが言語化できたり、メンバーからもわかりやすくて良いといったフィードバックをもらえました。その時のプロセスはRetty Tech Blogに書いています。

メンバーの数が倍になっても全員でプロダクトをスケールさせる組織作り

Rettyという一つのプロダクトを多くのメンバーでスケールさせる為の組織を作る。それが私のミッションだと思っていますが、Webチームに関しては少しずつ出来てきたとところです。それを他チームにも拡大して、メンバーの数が倍以上に増えてきた時にも同じことができる組織作りが私の今やるべきことです。

Rettyの強みを生かした世の中の課題を解決するフレームワーク

今後は、Rettyのサービスの世界観とかカルチャーを生かしたまま、開発スピードが出していける組織、開発プロセスを作りたいですね。
Rettyには、とにかくプロダクトに愛があってユーザーさんへの想いが強いメンバーが集まっています。ビジョンを達成する為のメンバーの行動規範として「Retty way」というのがあるのですが、そのうちの一つ「User Happy」は耳にしない日はないくらい日常的にみんなが口にしていてびっくりしました。
それだけ毎日ユーザーさんのことを考え、Rettyのことを真剣に考え続けたら、その課題は世の中の課題を解決するフレームワークになると思っています。

そうしてRettyがどんどん大きくなって、そのまま世界進出するならそんなに素晴らしいことはない。私はその手助けをしたいと思っています。

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