ぼくは名前を呼んでいる

*ぼくはけっこうめずらしい名前をしているので、苗字ではなく名前で呼ばれることのほうが多いのです。2文字だし、呼びやすいしね。で、ぼくの変わった名前は小さい頃からけっこうお気に入りでございました。だって、みんな名前で呼んでくれるんだもん。小さい頃なんて特に「苗字じゃなくて名前で呼ばれるのは、他の人より仲良くなった気がするぞ」なんてことを思ったりしてた。海外の人が言う「ファーストネームで呼ぶな!」の反対みたいだね。

何年くらい前かな、忘れたけれどある仮説を立ててみたことがある。「たくさん名前を呼ぶ(呼ばれた)人ほど好きになっちゃう」という仮説。異性でも同性でもいいんだけど、とにかく名前で呼ぶの。これ、苗字じゃなくて名前かあだ名で呼ぶと効果的だと思う。で、ことあるごとに不自然じゃないときは会話の頭に名前をつけるのよ。「こんにちは」じゃなく「〇〇さん、こんにちは」ってな感じで。

これは今のぼくも実用している、いわばテクニックなんですが、じっさいにそのほうが相手は嫌な気がしないんです。(生理的にムリ!な場合以外はね)ほんっとにそうだよ。無意識のところで相手を受け入れていくと思う。だってさよく考えたら、家族や恋人、仲のいい人たちほど名前を呼びあう回数は多いわけでしょう?脳が勘違いしてるのかもしれないけれど、なんにせよ、れっきとしたテクニックなんだよなー。ファンがライブで推している人の名前を叫ぶのも、球場で応援するときも、ぼくたちは名前を呼んでいる。好きな人の名前は、聞いたり言ったりするだけで照れ臭くなる。名前って、すんごいよなー。


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